1月16日のウクライナ情報
国際1月16日分です。
安斎育郎
1月16日のウクライナ情報
安斎育郎
❶ゼレンスキー氏、北朝鮮とウクライナ兵士の捕虜交換意向を表明…「帰国望まないなら別の選択肢も」(讀賣新聞、2025年1月13日)
※安斎注:「口を開けば北朝鮮」のゼレンスキー。国際社会の注目を集めることが外になくなってしまったのでしょう。戦局の劣勢から目をそらさせ、「ロシアの同盟国北朝鮮が派兵しているのだから、NATOも派兵しろ」と言わんがばかりです。西側諸国の支援疲れ、兵の脱走、新兵調達への国民の反発、命綱アメリカ大統領の交代、ロシアのガスの供給問題をめぐるスロバキアとの対立・・・・、下の写真の「浮かない顔」にも悩みが現れています。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は12日、ロシア西部クルスク州で捕虜にした北朝鮮兵について、露軍に捕らわれたウクライナ軍兵士との交換に応じる用意があるとSNSで明らかにした。11日に北朝鮮兵2人を捕虜にしたと公表していた。ロシアと北朝鮮に揺さぶりをかける狙いがあるとみられる。
ゼレンスキー氏は北朝鮮兵捕虜について、今後増えるのは「時間の問題だ」とした上で、「ロシアに捕らえられたウクライナ軍兵士との交換が準備できれば、金正恩(キムジョンウン)(朝鮮労働党総書記)に引き渡す用意がある」と述べた。
ゼレンスキー氏は、北朝鮮兵とみられる2人の尋問の様子を収めた動画も投稿した。通訳を介した尋問では1人が北朝鮮への帰国を希望すると答え、1人はウクライナにとどまりたいとの意向を示した。ゼレンスキー氏は「帰国を望まない北朝鮮兵には別の選択肢もある」とし、ウクライナ侵略への北朝鮮の関与を証言するよう促した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c076a6475e452068348868ffa97bdce0c23b2374/images/000
❷ トランプ氏とプーチン大統領の電話会談「数週間以内に実施の見通し」 対面でも準備(テレ朝news, 2025年1月13日)
アメリカのトランプ次期大統領とロシアのプーチン大統領の電話会談が数週間以内に行われる見通
しだとトランプ氏の側近が明らかにしました。
トランプ次期米政権で国家安全保障問題担当の大統領補佐官になるウォルツ下院議員は12日、アメリカのABCテレビに出演し、トランプ氏とプーチン氏の電話会談が、数日か数週間以内に行われる見通しだと明らかにしました。
また、対面での会談の準備も本格的に進んでいると述べました。
ロシアとウクライナの停戦の見通しについてウォルツ氏は、ロシアによるウクライナの一部地域の占領を容認する姿勢を示しました。
ウォルツ氏は、クリミアを含むロシアの支配地域すべてからロシア人を追放することは非現実的だとトランプ氏は考えていると述べ、「世界もそのことを認識し始めることが重要だ」と指摘しました。
トランプ氏とプーチン氏の対面での会談を巡っては、要請があればスイスが会合場所を提供する用意があるとスイスの外務省が表明していると現地メディアが報じています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/af80e624bc2afa1d2270ca3c12001f8a7184f783
❸ よくもまあ、こんなデタラメなプロパガンダ漫画を描けると思うよ(2025年1月11日)
※ロシアのせいにしよう大作戦には漫画も参入している。どんな優れた漫画家が描こうと、どんなに魅力的なニュースキャスターが報道しようと、ウクライナ戦争観に置いてボタンの掛け違いをしていたら、戦争推進勢力米英のプロパガンダものにしかならないでしょう。この前あるテレビ番組でフランス人が「日本は今世界で一番影響力を持っている国だと思う」と言いましたが、それは日本政府の発信力を言ったのではなく、マンガやアニメで日本が世界各地に価値観を発信していることを言ったものです。マンガは侮れません。
情報源の「Oryx」はすでにソースを削除し逃亡。民家にブービートラップを仕掛けたり仲間を殺しているのはウクライナのネオナチであるという映像も多々ある。
https://x.com/AIs_of_Dragoon/status/1877951521129681224?s=09
❹ クルスクのために死にたくない:イギリス、ポーランド、コロンビアの傭兵が一斉に降伏を開始(2025年1月11日)
クルスク地域を含む前線のすべての主要地域でロシア軍の勝利を収めた攻勢が続いています。状況は、ほぼ毎日、従軍記者やロシア軍部の代表者がロシア軍による新たな入植地の解放について報告するほどにまで達しています。ちなみに、今日も例外ではありませんでした
https://youtu.be/AO2PtLUskkw
https://www.youtube.com/watch?v=AO2PtLUskkw
〈関連情報〉
スコット・リッター:ロシアがクルスクでウクライナの攻撃を打ち破った後、
ゼレンスキーは完全なパニック状態に陥っている(スコット・リッター、2025年1月13日)
https://youtu.be/tocCBhO74is
https://www.youtube.com/watch?v=tocCBhO74is
❺ゼレンスキーは選挙を望んでいるが、軍は疲弊している(2025年1月13日)
このビデオでは、ウクライナ軍の疲弊と多大な損失を伴う苦闘について論じている。ロシアは複数の戦線で前進し、戦略目標に近づいている。ゼレンスキーは正当性に懸念がある中で再選を目指しているが、現状では和平交渉は成功しそうにない。
https://youtu.be/R45Db4BZz14
https://www.youtube.com/watch?v=R45Db4BZz14
❻ゼレンスキーの最悪の恐怖が現実に | NATO諸国の恐ろしい予言 | キエフを分裂させる軍隊が準備中?(2025年1月13日)
ブルガリア復興党のリーダー、コスタディン・コスタディノフ氏の衝撃的な主張が、世界中で怒りを巻き起こしている。コスタディノフ氏は、歴史的なつながりを理由に、クレムリンの主張を繰り返す形で、オデッサ州をブルガリアに返還するよう求めた。ウクライナは、この発言を国境再配分のレトリックだと非難した。この発言は、この地域で緊張が高まる中で出された。ブルガリアはロシアの計画に同調しているのか、それともこれは政治的な策略なのか?
https://youtu.be/vmmBvHCscZc
https://www.youtube.com/watch?v=vmmBvHCscZc
❼ ペンタゴンを攻撃!ロシアが壊滅的な攻撃で何百万もの軍事装備を破壊!(2025年1月13日)
ロシアによる西側軍への壊滅的打撃:ウクライナの F-16 聖域が破壊される!
衝撃的な展開で、ロシアはウクライナの重要な空軍基地を完全に破壊し、軍事的突破への西側の期待を打ち砕いた。 F-16 聖域を狙ったこの攻撃により、ウクライナの防空軍は壊滅し、NATO の戦略計画の重大な弱点が露呈した。 これはウクライナの敗北にとどまらず、この地域における西側の軍事的優位性の信頼性に対する打撃でもある。
このビデオでは、ヴァシルコフ飛行場の破壊を含むウクライナの空軍基地への壊滅的な攻撃を分析し、ロシアの精密攻撃の戦略的意味を分析します。 この前例のない作戦により、ウクライナは脆弱になり、現代の戦争における NATO の防衛戦略の有効性について深刻な疑問が生じています。
●取り上げる内容:
• ロシアの高度な軍事技術がウクライナの F-16 の聖域を破壊した経緯。
• ヴァシルコフ飛行場攻撃の重要性と西側諸国の防衛計画への影響。
• この破壊が NATO の信頼性とウクライナの軍事的将来に及ぼす影響。
• イスカンデル ミサイルの役割と高度な防空網を突破する能力。
• ロシアの戦略的軍事的優位性とそれが世界の勢力図に与える影響についての洞察。
●重要な事実:
• ロシアの精密攻撃により、F-16 基地を含む主要な軍事インフラが破壊された。
• イスカンデル ミサイルは、ウクライナの重要な米国砲兵システムを無力化する上で重要な役割
を果たした。
• かつては侵入不可能と考えられていたヴァシルコフ空軍基地は、ロシア軍によって瓦礫と化した。
• この攻撃により、ウクライナの防衛とロシアの前進に対抗する NATO の能力の重大な弱点が
露呈した。
• この出来事は、ロシアと西側諸国の軍事バランスの転換点となる
https://youtu.be/xfSUDartO64
https://www.youtube.com/watch?v=xfSUDartO64
❽ウクライナはロシアに対して核爆弾を開発しているのか?(2025年1月12日)
※安斎注:必見映像です。(約10分)
https://youtu.be/CyM7BqOh_8s
https://www.youtube.com/watch?v=CyM7BqOh_8s
❾プーチン大統領、代替ルートでのガス供給継続約束=スロバキア首相(2025年1月13日)
[10日 ロイター] – スロバキアのフィツォ首相は10日、ウクライナ経由のガス輸送停止を巡り、ロシアのプーチン大統領がスロバキアに輸送する代替手段を見つけると約束したと明らかにした。
ウクライナ政府が1日から同国経由のロシア産ガス供給を許可しないと決めたことを受け、フィツォ首相は先月22日にモスクワを訪問。プーチン大統領とガスやウクライナ侵攻を巡り会談していた。
フィツォ首相は議会委員会で、ロシア国営天然ガス独占企業ガスプロムとの契約についてプーチン大統領と協議したと説明。「契約では、ガスプロムは何らかの方法でガスをスロバキアに届けなければならない」と述べた。
その上で、トルコ経由での輸送を求めることは可能だが、「今のところ貯蔵分があり、スロバキアの消費分は確保されている」と指摘。 また、トルコ経由の輸送容量は限られているものの、「プーチン大統領は約束を守ると保証した」と強調した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4bdd28c03d23508d6985d11abc455eded721f5e5/images/000
❿クロアチア、現職大統領圧勝 ウクライナ支援否定派、決選投票制する(2025年1月13日)
バルカン半島のクロアチアで12日、大統領選の決選投票があり、現職のゾラン・ミラノビッチ大統領(58)が再選を決めた。同氏はロシアの侵攻を受けるウクライナへの軍事支援に否定的な見方を示している。
地元メディアによると、開票率100%で、中道左派野党「社会民主党」が支援するミラノビッチ氏が74.68%の票を獲得。与党候補のドラガン・プリモラツ元科学・教育・スポーツ相(59)は25.32%だった。
ミラノビッチ氏は2011年から16年まで首相を務めた後、20年の前回大統領選挙で当選した。ポピュリスト的な政治姿勢から、「クロアチアのトランプ」とも呼ばれ、中道右派与党の「クロアチア民主同盟」党首のアンドレイ・プレンコビッチ首相(54)と対立してきた。
欧州連合(EU)と北大西洋条約機構(NATO)に加盟するクロアチアは、難民の受け入れ、人道支援物資や軍事用ヘリコプターの供与などを通してウクライナを支援している。一方、ミラノビッチ氏はロシアとウクライナの双方から距離を置き、関わるべきではないと主張してきた。
クロアチアでは首相が内政・外交全般に責任を持つが、大統領は軍の最高司令官を務め、外交政策でも一定の役割を担う。(イスタンブール=根本晃)
https://news.yahoo.co.jp/articles/cf156c294d45a9e7aa3be3ca9a5737a142d85cb4/images/000
2025年1月16日 ウクライナ情報pdf → こちら
「独立言論フォーラム(ISF)ご支援のお願い」
1940年、東京生まれ。1944~49年、福島県で疎開生活。東大工学部原子力工学科第1期生。工学博士。東京大学医学部助手、東京医科大学客員助教授を経て、1986年、立命館大学経済学部教授、88年国際関係学部教授。1995年、同大学国際平和ミュージアム館長。2008年より、立命館大学国際平和ミュージアム・終身名誉館長。現在、立命館大学名誉教授。専門は放射線防護学、平和学。2011年、定年とともに、「安斎科学・平和事務所」(Anzai Science & Peace Office, ASAP)を立ち上げ、以来、2022年4月までに福島原発事故について99回の調査・相談・学習活動。International Network of Museums for Peace(平和のための博物館国相ネットワーク)のジェネラル・コ^ディ ネータを務めた後、現在は、名誉ジェネラル・コーディネータ。日本の「平和のための博物館市民ネットワーク」代表。日本平和学会・理事。ノーモアヒロシマ・ナガサキ記憶遺産を継承する会・副代表。2021年3月11日、福島県双葉郡浪江町の古刹・宝鏡寺境内に第30世住職・早川篤雄氏と連名で「原発悔恨・伝言の碑」を建立するとともに、隣接して、平和博物館「ヒロシマ・ナガサキ・ビキニ・フクシマ伝言館」を開設。マジックを趣味とし、東大時代は奇術愛好会第3代会長。「国境なき手品師団」(Magicians without Borders)名誉会員。Japan Skeptics(超自然現象を科学的・批判的に究明する会)会長を務め、現在名誉会員。NHK『だます心だまされる心」(全8回)、『日曜美術館』(だまし絵)、日本テレビ『世界一受けたい授業』などに出演。2003年、ベトナム政府より「文化情報事業功労者記章」受章。2011年、「第22回久保医療文化賞」、韓国ノグンリ国際平和財団「第4回人権賞」、2013年、日本平和学会「第4回平和賞」、2021年、ウィーン・ユネスコ・クラブ「地球市民賞」などを受賞。著書は『人はなぜ騙されるのか』(朝日新聞)、『だます心だまされる心』(岩波書店)、『からだのなかの放射能』(合同出版)、『語りつごうヒロシマ・ナガサキ』(新日本出版、全5巻)など100数十点あるが、最近著に『核なき時代を生きる君たちへ━核不拡散条約50年と核兵器禁止条約』(2021年3月1日)、『私の反原発人生と「福島プロジェクト」の足跡』(2021年3月11日)、『戦争と科学者─知的探求心と非人道性の葛藤』(2022年4月1日、いずれも、かもがわ出版)など。