メールマガジン第324号（2024年12月31日）：「道路・空港・港湾の軍事利用と軍拡予算に反対する声明」

ノーモア沖縄戦　命どぅ宝の会　
メルマガ第３２４号
「ノーモア沖縄戦　命どぅ宝の会」　賛同者・呼びかけ人の皆さま、いつも活動をご支援いただき、誠にありがとうございます。新しく賛同いただいた方々へ、メルマガのバックナンバーをこちらでご覧いただけます。http://nomore-okinawasen.org/category/mail/

（今回のメルマガ）
今回のメルマガは当会事務局長の新垣邦雄さんからの報告です。１２月２６日に「道路・空港・港湾の軍事利用と軍拡予算に反対する声明」を発表し、道路の軍事利用に関して強く抗議、反対の意思を示しました。
政府は「総合的な防衛体制の強化に資する公共インフラ整備」（内閣官房ＨＰ　https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/koukyou_infra_qa/faq.html）で「平素から円滑な自衛隊の人員・物資輸送等に資するよう、『特定利用空港・港湾』と自衛隊の駐屯地等とのアクセスの向上に向け、道路ネットワークの整備を図る」ことであると公表しています。空港、港湾を軍事利用するために、住民の生活、地域経済の最重要インフラである道路を軍事化させることが、住民を危機にさらすことは明らかです。今回の声明は、抗議の第一歩です。報告と声明文をお読みいただき、沖縄だけでなく、全国で今後すすめられていく、港湾、空港、そして道路の軍事的基盤整備に関して、各地で注目し、反対の声をあげていく必要があると思います。拡散ください。

（既報です）
（配信期限がありますので、ごらんになっていない方はぜひ早めにご覧下さい）
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前回のメルマガで紹介しました毎日放送のドキュメンタリー「ミサイル弾薬庫がやってくる」ですが、Ｔｖｅｒでの配信が決定しました。以下詳細を案内いたしますので、ぜひごらんください。

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拡散のご協力もよろしくお願いします。
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「道路・空港・港湾の軍事利用と軍拡予算に反対する声明」
　 ノーモア沖縄戦の会は沖縄平和市民連絡会などの賛同で「道路・空港・港湾の軍事利用と軍拡予算に反対する声明」を２６日、沖縄県庁記者クラブで発表しました。新たに「道路の特定利用指定」を政府が閣議決定、特に県内で特定利用指定された「那覇空港」につながる国道５８号線、「石垣港」周辺道路の特定利用・軍事化に強く反対を表明しました。
沖縄タイムス報道では「すでに指定された空港・港湾につながる国道など道路の整備と使用」を指摘しています。国管理の那覇空港が指定され、連接する国道５８号線が指定されることになりかねません。
会見でノーモアの具志堅隆松共同代表は「県民の交通、経済のライフラインである国道５８号線が軍事に優先使用されかねない。県民の命に関わる大問題であり、空港・港湾、道路すべての指定に反対する」と糾弾しました。
また沖縄県民間教育研究所の長堂登志子所長は「辺野古新基地建設で海を埋めるため山が削られ、生活道路が軍事使用される。沖縄は県民のもの。子どもたちを思うと胸が痛い」と危機感を訴えました。
会見では与那国島の公道を自衛隊の戦闘車両が走行、キーン・ソード日米演習で石垣空港から米軍ハイマース（ミサイルシステム）が石垣駐屯地に移送され、沖縄島でも地対艦・地対空ミサイルの駐屯地への移動展開で道路走行していることなど、「既に民間道路が軍事使用されている」ことを指摘。石垣島から「道路が利用指定されれば、訓練での道路使用が頻繁になり常態化しかねない」と反対する声が上がっていることを報告しました。
具志堅代表は「沖縄県は県民の命を守る立場から特定利用指定に反対を貫いて。特定利用の具体的な内容を政府から引き出し、情報開示してもらいたい」と述べました。
会見の後、県基地対策課に声明文を手交し、「早急な県知事公室長との面談交渉」を申し入れました。

道路・空港・港湾の軍事利用と戦争準備・軍拡予算に反対する声明
　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ノーモア沖縄戦　命どぅ宝の会

　１２月１９日付沖縄タイムスは、「政府が『特定利用空港・港湾』に加え、新たに『道路』を対象にする方針を固め」、「早ければ年内にも関係閣僚会議で正式決定する」と報じた。「すでに指定した空港・港湾につながる国道などの道路を対象に、整備促進を図る」という。政府は国管理の那覇空港を「特定利用空港」に指定。報道によれば、那覇空港につながる国道５８号が「特定利用道路」に指定される。那覇空港、国道５８号が次の戦争の軍事拠点となることは明白である。離島県の沖縄県民にとって空港、港湾は住民の生活・生命・経済を維持するライフラインである。国道５８号は、県民の交通、経済の生命線であり、軍事使用は許されない。沖縄本島に一つしかない那覇空港そのものが県民の交通、観光を柱とする沖縄経済の「生命線空港」である。同様に石垣市が管理する石垣港も「特定利用」指定されているが、同港につながる道路の「特定利用」指定は許されない。

　さらに１２月１８日共同通信配信、産経新聞報道によると「政府は長射程ミサイルの量産着手に向け、２０２５年度予算案の防衛費に１９８億円を計上」、「量産に着手するのは１２式地対艦ミサイルの射程を延ばす『能力向上型』の艦艇発射型（１６８億円）と潜水艦発射型誘導弾（３０億円）。音速の５倍以上で飛行し、迎撃困難とされる『極超音速誘導弾』の開発と製造施設整備に計２３９１億円」（タイムス）とされる。また「政府は２５年度予算案の防衛費を８兆円台後半とする方向で調整。今月下旬にも閣議決定」する。沖縄島、宮古、石垣に地対艦・地対空ミサイルが配備され、政府・防衛省は「２５年度に改良型、長射程ミサイル配備」の方針を示す。射程１０００キロから３０００キロの長射程ミサイルは、中国に届く敵基地攻撃ミサイルにほかならない。玉城デニー沖縄県知事は「専守防衛を逸脱し、沖縄が攻撃される危険性を高める。長射程ミサイルの沖縄配備に反対」することを政府、防衛、外務省に文書で申し入れている。また県知事を会長に、基地が所在する全市町村長が会員である「沖縄県軍用地転用促進・基地問題協議会」は今年８月、「相手の領域等に対して、我が国が有効な反撃を加えることを可能とするミサイル等の本県への配備を行なわないこと」を議決する要請書を全会一致で決議し、内閣総理大臣、外務、防衛大臣、駐日米国大使、在日米軍司令官ほか関係各方面に通知している。県民は、県知事や「沖縄県軍用地転用促進・基地問題協議会」を支え、武器開発のための予算の全面削除を要求する。

　本土復帰時に屋良朝苗知事は「米軍基地撤去」と同時に「自衛隊沖縄配備に反対」を表明した。復帰前に対中国の１３００発もの核兵器が配備された沖縄は、今また米軍ハイマースと自衛隊ミサイルで中国との戦争態勢が整えられ、台湾有事に対処する「日米共同作戦が完成」と報道されている。沖縄は「人間の住んでいる島」（阿波根昌鴻）であり、県民は日米の軍事植民地の奴隷ではない。沖縄を再び戦場とする米軍、自衛隊の軍備強化は容認できない。沖縄を戦場と想定し、新たな戦争準備を進め、県民の命を脅かしている米軍、自衛隊は私たちの生きる権利を脅かし、生まれ育った自らの土地で生きる権利を持つ県民の人権を侵害している。私たち県民は命と平和を脅かす日米軍の沖縄県からの撤退を要求する。
　
以上を踏まえ下記に要求を列挙する。

１．那覇空港、石垣港を含め、全ての空港・港湾、道路の「特定利用」指定に反対する。
２．２０２５年度防衛予算に関し、敵地攻撃能力を有するミサイル開発、生産、弾薬庫建設など関連予算を全面削除することを要求する。
３．沖縄を戦場と想定し、新たな戦争準備を進める米軍、自衛隊の沖縄からの撤去を要求する。
４．沖縄県、玉城デニー知事は国道、県道などあらゆる道路の「特定利用」指定に応じないこと。
また「空港・港湾」の特定利用に反対する姿勢を堅持することを要求する。
５．沖縄県、玉城デニー知事は、敵地攻撃能力を有する長射程ミサイルの沖縄配備に反対する姿勢を堅持するよう要求する。

宛て先
内閣総理大臣、外務大臣、防衛大臣、駐日米国大使、在日米軍司令官

賛同団体
ノーモア沖縄戦　命どぅ宝の会　
沖縄平和市民連絡会
沖縄県民間教育研究所所長
ミサイル配備から命を守るうるま市民の会
　　　　
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店番　７０８
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口座番号　０１７４２０９
名義　アラカキヒトミ（会計担当）

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支店名　：美里支店
店番号　：３１１
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※口座名義は「ノーモア沖縄戦命どぅ宝の会　会計　新垣仁美」が正式名ですが、銀行によると振込む際の口座名義は、 上記の会名までで通用するそうです。

金融機関：琉球銀行
支店名　：コザ十字路支店
店番号　：５０４
種　　別：普通
口座番号：１１３２６５７
口座名義：ノーモア沖縄戦命どぅ宝の会（ノーモアオキナワセンヌチドウタカラノカイ）

※沖縄銀行と同じく、口座名義は「ノーモア沖縄戦命どぅ宝の会　会計　新垣仁美」が正式名ですが、銀行によると振込む際の口座名義は、上記の会名までで通用するそうです。
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宮城（内海）恵美子（独立言論フォーラム理事、ノーモア沖縄戦命どぅ宝の会発起人）

（「ノーモア沖縄戦 命どぅ宝の会 メールマガジン第322号」から転載）

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