【連載】安斎育郎のウクライナ情報

1月25日のウクライナ情報

安斎育郎

1月25日分です。

安斎育郎

1月25日のウクライナ情報
安斎育郎

❶NATO、民間機に扮した軍用機でウクライナ兵移送(2025年1月23日)
ロシア側に投降したウクライナ兵は、過去に訓練のため英国に渡った際、「民間機に偽装した英軍機で移送された」と振り返った。
https://twitter.com/i/status/1882357890335351133
https://sputniknews.jp/20250123/nato-19523581.html

❷カリスマ的保守派の露米首脳、関係改善にチャンス=露思想家(2025年1月23日)
露思想家のアレクサンドル・ドゥーギン氏(@AGDugin)は、スプートニクに対し、伝統的価値観を守ろうとする闘いが、プーチン露大統領とトランプ米大統領を接近させる可能性について語った。
https://twitter.com/i/status/1882388013495542012
https://sputniknews.jp/20250123/19523885.html

❸ウクライナ軍参加の日本人傭兵死亡か(2025年1月23日)
露新統合地域幹部のウラジーミル・ロゴフ氏は、ウクライナ軍統制下のザポロジエ戦線グリャイポレ市で、ウクライナ側に参加した日本人傭兵が排除されたと明かした。
ロゴフ氏は「入手可能な作戦情報によると、殲滅されたのは日本の特殊部隊の将校」としているが詳細は不明。ロシア軍による市内のウクライナ軍拠点への精密攻撃時に死亡したとみられている。
https://sputniknews.jp/20250123/19523192.html

❹トランプ氏、産油国に価格引き下げ要求 「下がれば戦争すぐ終わる」(2025年1月24日)
トランプ米大統領は23日、産油国でつくる石油輸出国機構(OPEC)に対し、「原油価格の引き下げを要請するつもりだ」と発言した。原油価格が下がれば「ロシアとウクライナの戦争はすぐに終わるだろう」とも述べた。価格下落で、産油国であるロシアに経済的に停戦圧力をかけるねらいとみられる。
トランプ氏は、スイス・ダボスで開催中の世界経済フォーラム(WEF)の年次総会にオンラインで参加し、発言した。
トランプ氏はOPECに原油価格の引き下げを要求すると述べたうえで、「価格が高いので戦争が続いている。もっと早くそうするべきだった」とも語った。ロシアのプーチン大統領とは「戦争を終わらせるためすぐにでも会談したい」と改めて強調し、「経済の観点ではなく何百万人もの命が無駄になっている観点からだ」と述べた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5fe8ec2fd1b14cb1cf3c3494b02ee6c3edb89cb7/images/000

❺トランプ氏、ロシアが停戦取引に応じなければ追加制裁、応じれば便宜(朝日新聞、2025年1月23日)
トランプ米大統領は22日、ウクライナへの侵攻を続けるロシアのプーチン大統領が停戦の「取引」に応じなければ、高い関税や追加制裁をかける考えを示した。応じれば「大いに便宜を図る」とも言及。戦争の早期終結をめざし、脅しと懐柔でロシアへの圧力を強めている。
トランプ氏は戦争の早期終結にこだわり、大統領選中は「24時間以内に終わらせる」などと主張していた。この日のSNSへの投稿でも「『取引』を成立させる時が来た。これ以上命が失われるべきではない!!!」と書き込んだ。
https://www.asahi.com/articles/photo/AS20250123000336.html?iref=pc_photo_gallery_prev_arrow
〈関連情報〉
ウクライナとの即時停戦要求 トランプ氏、ロシアに制裁警告(JI.JI.COM)
【ワシントン時事】トランプ米大統領は22日、SNSへの投稿でウクライナに侵攻するロシアのプーチン大統領に「今すぐ和解し、このばかげた戦争をやめろ!」と即時停戦を要求した。同時に、ウクライナとの停戦交渉に応じなければ、「高い水準の関税や制裁をするしかない」と警告した。
「もしトラ」で戦争終結という楽観論は本当か?◆ウクライナ泥沼化、欧州の支援混迷も(大和総研主席研究員・菅野泰夫)
トランプ氏は昨年の大統領選でロシアとウクライナの停戦仲介に自信を示し、「大統領就任後、24時間以内に解決する」「就任前に終わらせる」などと豪語していた。しかし、現時点で停戦の見通しは立っておらず、不満を募らせているとみられる。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2025012300053&g=int&utm_source=news.yahoo.co.jp&utm_medium=referral&utm_campaign=link_back_edit_vb

❻ロシア・ウクライナ戦争ライブ:ロシアのドローンがウクライナの軍事目標を攻撃、ゼレンスキー大統領が救援を懇願 |(2025年1月23日)
ロシア軍は金曜日、過去1週間にドローンがウクライナの複数の軍事目標を攻撃したと発表した。一方、ウクライナは、金曜日にロシア軍がロシアのロストフ州にあるロシアのドローン格納庫を攻撃したと発表した。
ロシア国防省によると、1月4日から10日まで、ロシア軍は高精度兵器と攻撃ドローンを使用して28回の精密攻撃を実行し、ウクライナ軍の飛行場インフラ、弾薬庫、攻撃ドローンの組み立て工場と保管場所、およびウクライナ軍と外国人傭兵の臨時展開地点を破壊した。
※安斎注:こまごました戦況報告だから、流し視を。
https://youtu.be/R_FVs7_penc
https://www.youtube.com/live/R_FVs7_penc

❼スコット・リッター: [ScottRitter.com] – ウクライナはトランプ政権を生き残れるか?(2025年1月23日)

※安斎注:前半はイスラエルの問題です。それはそれで面白いが、13分ごろからウクライナ問題。

❽第三の選択肢はない┃ウクライナに関するロシアの条件を受け入れなければ、全員が絶滅することになる(2025年1月23日)
さて、真実を求める皆さん、ご存知のとおり、第47代アメリカ合衆国大統領ドナルド・トランプは、就任から24時間で選挙公約を守り、ウクライナ紛争を終わらせることができませんでした。ご存知のとおり、ドナルド・トランプの就任から2日が経過しましたが、ウクライナの現在の紛争は依然として続いています。
https://youtu.be/6qHJBp1lPJU
https://www.youtube.com/watch?v=6qHJBp1lPJU

❾ ウクライナ侵攻終結を協議 米国務長官とNATO総長(JIJI.COM, 2025年1月24日)
【ワシントン時事】米国務省は23日、ルビオ長官が22日に北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長と電話会談したと発表した。
両氏はロシアによるウクライナ侵攻の終結の重要性について協議。NATO加盟国の国防費負担を巡っても意見交換した。
トランプ米大統領は23日、世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)で行ったビデオ演説で、NATO加盟国に国防費を国内総生産(GDP)比で現行目標の2%から5%に引き上げるよう求めると語った。
❿ウクライナの主権守る 欧州安保協力機構の議長国(2025年1月24日)
ウィーン共同】欧州安保協力機構(OSCE)は23日、ウィーンで理事会を開いた。議長国フィンランドのバルトネン外相は、ウクライナの領土と主権、独立を守ることは「OSCEの活動の中心だ」と述べ、支援を強化する考えを示した。
バルトネン氏はウクライナ侵攻が「欧州の安全秩序を弱体化させた」とロシアを非難。会合後の記者会見で、和平交渉でも「ウクライナを支援する用意がある」とした。
支援に消極的なトランプ米大統領が就任したことについては「米国もOSCEの加盟国の一員であり、新政権とも良好な協力関係を続けたい」と述べるにとどめた。

2025年1月25日 ウクライナ情報pdf → こちら


 

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安斎育郎 安斎育郎

1940年、東京生まれ。1944~49年、福島県で疎開生活。東大工学部原子力工学科第1期生。工学博士。東京大学医学部助手、東京医科大学客員助教授を経て、1986年、立命館大学経済学部教授、88年国際関係学部教授。1995年、同大学国際平和ミュージアム館長。2008年より、立命館大学国際平和ミュージアム・終身名誉館長。現在、立命館大学名誉教授。専門は放射線防護学、平和学。2011年、定年とともに、「安斎科学・平和事務所」(Anzai Science & Peace Office, ASAP)を立ち上げ、以来、2022年4月までに福島原発事故について99回の調査・相談・学習活動。International Network of Museums for Peace(平和のための博物館国相ネットワーク)のジェネラル・コ^ディ ネータを務めた後、現在は、名誉ジェネラル・コーディネータ。日本の「平和のための博物館市民ネットワーク」代表。日本平和学会・理事。ノーモアヒロシマ・ナガサキ記憶遺産を継承する会・副代表。2021年3月11日、福島県双葉郡浪江町の古刹・宝鏡寺境内に第30世住職・早川篤雄氏と連名で「原発悔恨・伝言の碑」を建立するとともに、隣接して、平和博物館「ヒロシマ・ナガサキ・ビキニ・フクシマ伝言館」を開設。マジックを趣味とし、東大時代は奇術愛好会第3代会長。「国境なき手品師団」(Magicians without Borders)名誉会員。Japan Skeptics(超自然現象を科学的・批判的に究明する会)会長を務め、現在名誉会員。NHK『だます心だまされる心」(全8回)、『日曜美術館』(だまし絵)、日本テレビ『世界一受けたい授業』などに出演。2003年、ベトナム政府より「文化情報事業功労者記章」受章。2011年、「第22回久保医療文化賞」、韓国ノグンリ国際平和財団「第4回人権賞」、2013年、日本平和学会「第4回平和賞」、2021年、ウィーン・ユネスコ・クラブ「地球市民賞」などを受賞。著書は『人はなぜ騙されるのか』(朝日新聞)、『だます心だまされる心』(岩波書店)、『からだのなかの放射能』(合同出版)、『語りつごうヒロシマ・ナガサキ』(新日本出版、全5巻)など100数十点あるが、最近著に『核なき時代を生きる君たちへ━核不拡散条約50年と核兵器禁止条約』(2021年3月1日)、『私の反原発人生と「福島プロジェクト」の足跡』(2021年3月11日)、『戦争と科学者─知的探求心と非人道性の葛藤』(2022年4月1日、いずれも、かもがわ出版)など。

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