【連載】今週の寺島メソッド翻訳NEWS

☆寺島メソッド翻訳NEWS(2025年1月26日):米国ポリティコ誌「トランプは、ウクライナへの援助を停止!」

寺島隆吉

※元岐阜大学教授寺島隆吉先生による記号づけ英語教育法に則って開発された翻訳技術。大手メディアに載らない海外記事を翻訳し、紹介します。


新しく承認された米国国務長官マルコ・ルビオ氏、ワシントン D.C.、2025年1月21日。アレックス・ウォン / ゲッティイメージズ

マルコ・ルビオ米国務長官はウクライナへのほぼすべての新規援助を90日間凍結した、とポリティコ誌が金曜日(1月24日)に報じた。この動きはドナルド・トランプ大統領がすべての対外援助の全面的な見直しを命じたことを受けておこなわれた。

ポリティコ誌は内部文書を引用し、ルビオ国務長官は外交官と領事館に対し、ほぼすべての「既存の対外援助契約」に対する「業務停止命令」を出すよう指示した、と報じた。

ポリティコ誌によると、この命令は国務省当局者に「衝撃を与え」、ウクライナへの軍事支援の資金についても適用されるようだ。

同誌は、事情に詳しい現職当局者3人と元当局者2人の発言を報じた。それによると当局者らは、ルビオ国務長官の指示は「米国政府がすでに承認した計画に対する援助資金を配分するためのさらなる措置は取られない」ことを意味する、と述べたという。

国務省の文書も確認したBBCは、この文書が「開発援助から軍事援助まであらゆるものに影響する」ようだ、と報じた。

国防総省は以前、ボイス・オブ・アメリカ放送局に対し、援助凍結は「ウクライナへの安全保障支援」には影響しない、と伝えていたが、ルビオ国務長官からの文書ではイスラエルとエジプトへの軍事援助のみ例外を認めており、他の国については言及していない、と報じられている。

ジャーナリストのケン・クリッペンシュタイン氏は、彼がルビオ国務長官の指針の写しだとする文書を投稿した。その指針は、国務省と米国国際開発庁(USAID)を通じて資金提供される「対外援助計画に対する新たな資金提供義務のすべてを、見直しが完了するまで一時停止する」というものだった。

月曜日(1月20日)に就任したトランプ大統領は、「計画の効率性と米国の外交政策との一貫性を評価するため」、すべての対外開発援助を90日間停止するよう命じた。


関連記事:Russia and the Trump Doctrine: Adapting to the ‘Rules of the Strong’

USAID当局者はロイター通信に対し、凍結された計画の中には、緊急の妊産婦ケアや子どもの予防接種を含む学校や医療への支援が含まれている、と語った。

USAIDのウェブサイトによると、2022年2月以降、同国は人道支援として26億ドル、開発援助として50億ドル、そして「直接的な予算支援」として300億ドル以上を提供してきた、という。

国防総省によると、米国は2022年2月以降、ウクライナに約660億ドルの軍事援助を提供している、という。

トランプ大統領は、前任者のジョー・バイデン前大統領がウクライナへの無条件援助を承認したことを繰り返し批判し、予算削減策を実施すると誓約している。また、ロシアとウクライナの間で和平協定を迅速に交渉する、と約束した。

※なお、本稿は、寺島メソッド翻訳NEWS(2025年1月26日)「米国ポリティコ誌「トランプは、ウクライナへの援助を停止!」」
http://tmmethod.blog.fc2.com/
からの転載であることをお断りします。

また英文原稿はこちらです⇒US suspends aid to Ukraine Politico
ドナルド・トランプ大統領政権は、より広範な外交政策監査の一環として援助交付金を凍結した、との報道
出典:RT 2025年1月24日
https://www.rt.com/news/611597-us-freezes-usaid-ukraine/

寺島隆吉 寺島隆吉

国際教育総合文化研究所所長、元岐阜大学教授

ご支援ください。

ISFは市民による独立メディアです。広告に頼らずにすべて市民からの寄付金によって運営されています。皆さまからのご支援をよろしくお願いします!

Most Popular

Recommend

Recommend Movie

columnist

執筆者

一覧へ