【連載】櫻井ジャーナル

【櫻井ジャーナル】2025.01.29XML:COVID-19騒動で米国のロッキー・マウンテン研究所が注目されている

櫻井春彦

 厚生労働省は1月24日、今年11月分の「人口動態統計速報」を発表した。死亡者数は13万3177人。「COVID-19(2019年-コロナウイルス感染症)騒動」が始まる前年、2019年の同じ月に比べて1万3715名増えている。「COVID-19ワクチン」と称する遺伝子操作薬の接種数は一時期に比べて大きく減っているようだが、中期の副作用が続いているのだろう。今後、長期の副作用が起こるだろうが、それがどのようなものになるかは不明だ。

 長年医薬品業界で研究開発に携わってきた​サーシャ・ラティポワは早い段階からCOVID-19騒動と国防総省の関係を指摘していた​。アメリカでは裁判所の命令で医薬品メーカーやFDA(食品医薬品局)が隠蔽しようとした文書が公開されたが、それを彼女は分析、バラク・オバマ大統領の時代から国防総省が「COVID-19ワクチン」の接種計画を始めたという結論に達していたのだ。

 この「ワクチン」を接種させる口実として「SARS-CoV-2(重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2)」が使われたのだが、診断手順を決めす時点でウイルスを単離できていなかったことをアメリカのCDC(疾病予防管理センター)は認めている。

 しかも、本ブログでも繰り返し書いてきたが、診断に使っていたPCR(ポリメラーゼ連鎖反応)は特定の遺伝子型を試験管の中で増幅する技術。その増幅サイクル(Ct)を増やしていけば医学的に意味のないほど微量の遺伝子が存在しても陽性になり、偽陽性が増えていく。

 偽陽性を排除するためにはCt値を17以下にしなければならず、35を超すと偽陽性の比率は97%になるとも報告されているのだが、国立感染症研究所(感染研)が2020年3月19日に出した「病原体検出マニュアル」のCt値は40。つまりその検査は無意味だ。

 こうした事実を認識していたであろうWHOは責任を回避するためなのか、2020年12月14日にPCRのCt値を高くしすぎないようにと通告している。PCRを開発、1993年にノーベル化学賞を受賞したキャリー・マリスはこの技術は分析のものであり、診断を目的にしていないと語っていた。

 アメリカではCDCがFDA(食品医薬品局)に「2019年新型コロナウイルス(2019-nCOV)リアルタイムRT-PCR診断パネル」のEUA(緊急使用許可)を発行させ、使用していたが、​CDCは2021年7月にこのパネルを同年12月31日に取り下げると発表した​。この診断パネルはインフルエンザA型とインフルエンザB型も検出できるとされていたが、区別できないためだとしている。COVID-19騒動でパンデミックを演出するために使われていたPCR検査が無意味だということを認めざるをえなくなったのだろう。

 しかし、SARS-CoV-2と名付けられたウイルスが存在し、それが人工的に作られたものだということは早い段階から少なからぬ研究者が気づいていたと言われている。そのひとりと言われている学者が​ハーバード大学の化学/化学生物学部長を務めていたチャールズ・リーバー​だ。

 リーバーをFBIは2021年12月に逮捕している。容疑は納税申告書の不備と捜査官に対する虚偽の陳述だ。博士はNIH(国立衛生研究所)と国防総省から1500万ドル以上の助成金を受け取っているため、外国の政府や団体からの財政支援を含む金銭面の開示が求められていた。CIAの麻薬取引に肉薄したロサンゼルス警察の捜査官も納税申告の問題が指摘され、辞職に追い込まれている。リーバーの件でもFBIや司法の動きに不自然さを感じる人もいる。

 ジョン・ラドクリフCIA長官を含む人びとは病原体のウイルスが中国の武漢研究所から漏れたとする説を支持してきたが、​ウェルカム・トラストの理事長からWHO(世界保健機関)の主任科学者になったジェレミー・ファラーはCOVID-19の発生が中国にとって最悪のタイミングで発生したと強調していたとされている​。多くの中国人が旅行する旧正月の直前に、主要な交通ハブである武漢で始まったのだ。

 ファラーは騒動が始まった直後の数週間、自分の身の安全を非常に心配していたと言われ、イギリスの防諜機関MI5の元長官や現長官にアドバイスを求め、使い捨ての携帯電話を入手するなどの対策を講じた。中国に敵意を持つ人、あるいは組織が意図的に中国で病原体をまいたのではないかと疑ったのかもしれない。自然の中から発生したのでも中国人が研究所で作り出したのでもなく、彼が恐れなけらばならない人物、あるいは組織が実行したと疑ったのだろうと言われている。

 イギリスでは2003年7月、同国の国防省で生物兵器防衛部門の責任者を務めていたデイビッド・ケリーが変死している。公式発表では手首の傷からの大量出血や鎮痛剤の注入が原因で、自殺だとされているが、手首の傷は小さく、死に至るほど出血したとは考えにくい。

 しかも、彼は1991年に落馬して骨折、それが原因で右肘に障害が残り、右手でブリーフケースを持ったりドアを開けたりすることができなかった。携帯していた折りたたみ式のナイフの刃を研ぐこともできず、切れ味は悪かった。

 アメリカ軍は従属国の軍隊を引き連れ、2003年3月にイラクを先制攻撃しているが、その際、攻撃を正当化するため、事実に反する内容の報告書が作成されている。その作成にイギリス政府が深く関与していた。

 BBCの記者だったアンドリュー・ギリガンは2003年5月、ラジオ番組でその文書、いわゆる「9月文書」を取り上げ、粉飾されていることを明らかにした。アラステアー・キャンベル首席補佐官が情報機関の反対を押し切って「45分話」を挿入したと彼はサンデー・オン・メール紙で主張している。その報道があった直後にトニー・ブレア政権はギリガンの情報源がケリーだということを突き止め、ケリーは情報機関から尋問を受け、7月に外務特別委員会へ呼び出され、その2日後に死んだのだ。

 COVID-19騒動の幕開きは2019年12月、中国の湖北省武漢の病院でSARS(重症急性呼吸器症候群)と似た重症の肺炎患者が発見されたところから始まる。患者から回収されたサンプルが「上海市公共衛生臨床中心」の張永振へ送られて検査したところ、すぐに「新型コロナウイルス」が発見され、そのウイルスが病気の原因だと断定されたとされている。

 中国で伝染病対策の責任者を務めている疾病預防控制中心の高福主任は2020年1月22日、国務院新聞弁公室で開かれた記者会見の席上、武漢市内の海鮮市場で売られていた野生動物から人にウイルスが感染したとする見方を示した。この仮説を有力メディアは世界へ拡げた。

 高福は1991年にオックスフォード大学へ留学して94年に博士号を取得、99年から2001年までハーバード大学で研究、その後04年までオックスフォード大学で教えている。また、NIAID(国立アレルギー感染症研究所)の所長を務めてきたアンソニー・ファウチの弟子とも言われている。

 翌年の2月4日、横浜港から出港しようとしていたクルーズ船の「ダイヤモンド・プリンセス」でも似たような症状の患者が見つかり、人びとを恐怖させることになるが、その後、「SARSと似た重症の肺炎患者」が街にあふれ、死者が急増するという事態にはなっていない。例外的に重症者が集中的に出たのはイラン。議会の10%が感染し、12人以上の政府関係者や政治家が病気で死亡したとされている。感染力はあるものの毒性が弱いタイプと、感染力はないものの毒性の強いタイプがあったのではないだろうか。毒性の強いタイプは何者かが意図的に真いた可能性がある。

 アメリカにおける生物化学兵器の研究開発はメリーランド州のキャンプ・デトリック(1955年からフォート・デトリックに格上げ)を中心に行われてきた。第2次世界大戦後、日本やドイツにおける生物化学兵器の研究成果を手に入れ、研究員を雇っている。

 敗戦まで日本では軍医学校、東京帝大医学部、京都帝大医学部が中心になって生物化学兵器の研究開発が進められ、中国大陸では生体実験をするための部隊も存在していた。中でも有名な第七三一部隊の幹部は戦後、アメリカ軍に協力する一方、国立予防衛生研究所(予研)の中枢に収まった。その後進が感染研だ。

 アメリカの国防総省がウクライナで生物化学兵器の研究開発を進め、その中心はDTRA(国防脅威削減局)だとロシア側は主張、​ロシア議会は2023年4月に報告書を発表​している。ロシア軍は2022年2月にウクライナをミサイル攻撃した後、ウクライナの研究施設から機密文書を回収した模様で、内容が詳細になっている。分析はイゴール・キリロフ中将が率いていたロシア軍のNBC防護部隊が中心になって行われてきた。

 キリロフ中将は2022年3月7日に分析結果を公表、研究開発はDTRAから資金の提供を受け、CBEP(共同生物学的関与プログラム)の下で進められ、ウクライナにはDTRAにコントロールされた研究施設が約30カ所あったとされている。

 キリロフが記者会見した翌日の​3月8日、アメリカの上院外交委員会でビクトリア・ヌランド国務次官はウクライナの施設で研究されている生物化学兵器について語った​。マルコ・ルビオ上院議員の質問を受け、兵器クラスの危険な病原体がロシア軍に押収されるかもしれないと語ったのだ。つまりウクライナの研究施設で生物化学兵器の研究開発が行われていたことを否定しなかった。

 2022年8月4日にもキリロフは記者会見を開き、SARS-CoV-2は中国に対して意図的に放出されたアメリカの生物兵器であるという強い証拠があるようだと語っている。

 そのキリロフは昨年12月17日、モスクワの自宅の前に仕掛けられていた爆発装置によって暗殺された。実行したのはウクライナの情報機関だが、アメリカ/NATOの承認なしにそうした挑発的な作戦を実行することは不可能だと考えられている。

 SARS-CoV-2が人工的に作り出されたとするならば、​ノースカロライナ大学のラルフ・バリック​を無視することはできない。武漢病毒研究所(WIV)と彼は協力関係にあり、WIVの石正麗と2015年11月にSARSウイルスのスパイク・タンパク質をコウモリのウイルスのものと取り替えて新しいウイルスを作り出すことに成功している。石正麗へはアメリカのNIHから研究費として370万ドルが提供されていたと伝えられている。

 中国ではSARS-CoV-2を人間へ感染させた自然界の動物は発見されていないのだが、北アメリカに生息するシカ、ノネズミ、コウモリを含む5種類の動物が感染していることが判明、それらの種はモンタナ州にあるロッキー・マウンテン研究所で実験動物として使用されていたことが突き止められた。この研究所は注目されている。

 COVID-19プロジェクトを仕掛けたグループはアメリカの国防総省にいて、そのプロジェクトは終了していないと考えて良いだろう。それはバイオテロだとも言える。そのプロジェクトはビル・ゲイツたちが口にしてきた人口削減とも関係している可能性がある。

 ​ロシアのNBC防護部隊副司令官のアレクセイ・ルティシェフ少将によると、アフリカ大陸におけるアメリカ軍の生物兵器活動は急速に拡大している​という。アメリカなど西側諸国はアフリカやインドで実験用医薬品の人体実験を行ってきた歴史がある。

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