2月1日のウクライナ情報
国際2月1日分です。
安斎育郎
2月1日のウクライナ情報
安斎育郎
❶トランプ大統領の返り咲きで激震のウクライナ、軍事支援もストップ(2025年1月30日)
トランプ大統領が米国国際開発庁(USAID)による対外支援を一時停止したことにより、ウクライナでは激震が走った。
USAIDのキエフ事務所は危機的に重要なプログラムへの資金提供は継続するよう米国に要請したものの、これも拒否されたという。
ニューヨークタイムズ紙によると、これによりUSAIDを通したウクライナへの軍事支援も停止されたとのこと。
この事態を受け、ウクライナはEUに打診し、米国による支援の肩代わりを要請しているという。
国内では給与の支払いがストップした機関も多く、ウクライナ最高議会(国会)によると、正常化プロセスには3カ月から6カ月がかかるとのこと。
https://sputniknews.jp/20250130/19543999.html
❷露軍、ドローンでウクライナ軍の陣地破壊(2025年1月30日)
露国防省は、ロシア軍がドローンを使用してチャソフヤールのウクライナ軍陣地を破壊した際の映像を公開した。
https://twitter.com/i/status/1884935643672850735
https://sputniknews.jp/20250130/19544596.html?rcmd_alg=collaboration2
❸EU、禁輸措置に先駆けロシア産アルミの輸入を拡大へ(2025年1月30日)
EUは新たな反ロシア制裁が発動され、ロシア産アルミニウムの輸入が完全禁止される前に購入を拡大する動きを見せている。
輸入は1年にわたって割当制で進められ、加盟国とEU執行機関によって規制される。一部のEU加盟国はロシア産アルミニウムの代替が困難だとして、禁輸措置に反対している。
国連コムトレードによると、2024年1月から11月までにEUはロシアからアルミニウム約32万トンを輸入した。これはEUが輸入する総量の6%に相当する。
ロシア産アルミニウムには制裁が発動されているものの、「友好国」での消費が増加しており、輸出額は伸びている。中国税関によると、2023年1月~9月にかけて中国がロシアから輸入したアルミニウムの量は前年同期比3倍の80万6250トンに達した。
アルミニウムは軍産複合体で広く使用されており、その化合物はロケット燃料としても使用されている。
https://sputniknews.jp/20250130/eu-19544101.html?rcmd_alg=collaboration2
❹ロシア、キエフのテロ計画を粉砕! 軍隊が敵の拠点を壊滅させる中、FSBが破壊工作員を逮捕!(2025年1月30日)
https://youtu.be/ucuHBpFfzu4
ウクライナ保安庁(SBU)に勤務するロシア人が、軍事インフラへの複数の破壊行為を行った後、モスククワで逮捕された。ヨーロッパへの偽の渡航文書を約束された彼は、最後の任務の後、管理者に見捨てられた。一方、ロシア軍はドネツクで重要な勝利を収め、ノヴォエリザヴェトフカを解放した。ツェントル軍集団は無人機と大砲を使用してウクライナ軍の陣地を破壊し、アンドレイ・ベロウソフ国防相は進行中の作戦を見直した。ロシア軍の進撃が続く中、過去24時間で420人以上のウクライナ軍が排除され、重装備も失われた。
https://www.youtube.com/watch?v=ucuHBpFfzu4
❺ノヴォエリャヴェトフカでの戦闘の最中、兵士たちがロシア国旗を掲げる!(2025年1月30日)
MILITARY TUBE TODAY – オブジェクティブ・コントロールは、ノヴォエリザヴェトフカで最も激しい戦闘の最中にロシア国旗を掲げ、#ポクロフスク市、またはロシア名「クラスノアルメイスク」の南西に位置する集落の解放を記念する、真に恐れを知らない兵士を示しています。これは、2025年1月29日19時58分にロシア国防省によって確認されました。そこでは、ツェントル軍集団の部隊が攻撃ドローンと砲兵を使用して、ウクライナ駐屯地の残りの部隊を破壊し、掃討を完了して集落への足掛かりを確保しました。攻撃作戦中、突撃部隊は無人航空機を使用して、ウクライナの射撃地点、指揮所、監視所を破壊しました。一方、砲兵隊は攻撃中に発見された敵の陣地を破壊しました。国防省はまた、ツェントル部隊がウクライナのネオナチとの戦いに成功し、家屋や建物を掃討し、ドネツク人民共和国のノヴォエリザヴェトフカから敵を組織的に追放したと述べた。同時に、並外れた勇気を持った兵士が、進行中の戦闘の混乱の中で、率先して勝利の旗を掲げた。兵士は高い建物に駆け寄り、すぐにそこにロシアの国旗を掲げ、ウクライナの圧倒的な敗北を象徴した。「勝利は我々のものであり、敵は滅ぼされるだろう!」と兵士たちはビデオで語っている。
https://www.youtube.com/watch?v=CUBPsVRQGgI
❻ウクライナの財政難💸ロシア軍がシヴェルスクを突破🚀⚔️軍事概要(2025年1月30日)
このビデオは2025年1月30日のウクライナの軍事状況を説明しています。
❼ライブ | プーチンのロシア、NATOの戦争犯罪をかばった国連安全保障理事会のICCを茶番と非難 | CLRCUT(2025年1月30日)
ロシアの常駐代表代理 M.V. ザボロツカヤ氏は、ダルフール情勢に関する国連安全保障理事会の会合で、国際刑事裁判所 (ICC) を痛烈に批判した。ロシアは詳細な声明で、ICC の信頼性に疑問を呈し、偏った捜査を進めながら NATO の戦争犯罪をかばう政治的見せ物だと述べている。ザボロツカヤ氏は西側諸国の偽善を浮き彫りにし、ICC の行動に対するロシアの断固たる姿勢を強調し、真の正義と説明責任の必要性を強調した。
https://youtu.be/4vKUdadYUy8
https://www.youtube.com/live/4vKUdadYUy8
❽アンドレイ・マルティアノフ:NATOは我々の目の前で崩壊しつつある(2025年1月26日)
https://youtu.be/wx8APuZxMFc
https://www.youtube.com/watch?v=wx8APuZxMFc
❾トランプ氏、100%関税を警告-BRICS通貨導入やドル代替なら(ブルームバーグ、2025年1月31日)
(ブルームバーグ): トランプ米大統領は、中国とロシアを含む新興グループ「BRICS」に対し、米ドルを他の通貨で代替しないと約束する必要があり、さもなければ「100%関税」を課すとあらためて警告した。
トランプ大統領は「新たなBRICS通貨を導入したり、他の代替通貨を支持したりしないというBRICS諸国の約束を米国は必要とするだろう」とトゥルース・ソーシャルに投稿した。
「国際貿易でも他のどの分野でも、BRICSがドルに取って代わる可能性はゼロだ。試みる国は『こんにちは関税、さらば米国』と言わなければならなくなる」と強調した。
原題:Trump Reiterates 100% Tariffs if BRICS Seek to Replace US Dollar(抜粋)
https://news.yahoo.co.jp/articles/eaab8cddb69b3cbb2e2b873763f512f8c83480f7
※安斎注:BRICSが産油国を含めてどんどん拡大して、ドル離れが進む気配なので、とうとうトランプがこんな脅迫を示唆しました。
❿韓国のウクライナ武器支援の可能性?「圧倒的多数の韓国人が反対」…韓国駐在ロシア大使が表明(Korea Wave, 2025年1月31日)
【KOREA WAVE】韓国に駐在するロシアのジノビエフ大使は28日に公開されたロシアの日刊紙「イズベスチア」とのインタビューで、韓国によるウクライナへの武器支援の可能性に関して「圧倒的多数の韓国人が武器支援に反対している」としたうえ「韓国はハイレベルを含め、これまで提起された(ロシアの)警告を深刻に受け止めている」との見解を示した。
ジノビエフ大使は「韓国は武器支援に関する実質的な措置を取っておらず、今後もそうならないことを望んでいる」と語った。
北朝鮮のロシアへの軍派遣に関しては、ジノビエフ大使は「北朝鮮と包括的戦略パートナーシップ協定に基づいて協力を進めている」とし、協定は防御的性格を持つものであり、第3国を標的としたものではないと強調した。一方で、韓国国内では北朝鮮とロシアの関係が脅威として誇張されていると指摘し、このような情報が広く流布されていることを批判した。
韓国の政治情勢について、ジノビエフ大使は「韓国国内の劇的な状況が、両国間の接触に影響を与える可能性がある」と述べつつ、「これを特定の政治的見解と結びつけることはない」と表明した。また「両国関係が肯定的な軌道に戻ると信じており、近い将来そのようなことが起こることを望んでいる」と明らかにした。
(c)KOREA WAVE/AFPBB News
2025年1月31日 ウクライナ情報pdf →
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1940年、東京生まれ。1944~49年、福島県で疎開生活。東大工学部原子力工学科第1期生。工学博士。東京大学医学部助手、東京医科大学客員助教授を経て、1986年、立命館大学経済学部教授、88年国際関係学部教授。1995年、同大学国際平和ミュージアム館長。2008年より、立命館大学国際平和ミュージアム・終身名誉館長。現在、立命館大学名誉教授。専門は放射線防護学、平和学。2011年、定年とともに、「安斎科学・平和事務所」(Anzai Science & Peace Office, ASAP)を立ち上げ、以来、2022年4月までに福島原発事故について99回の調査・相談・学習活動。International Network of Museums for Peace(平和のための博物館国相ネットワーク)のジェネラル・コ^ディ ネータを務めた後、現在は、名誉ジェネラル・コーディネータ。日本の「平和のための博物館市民ネットワーク」代表。日本平和学会・理事。ノーモアヒロシマ・ナガサキ記憶遺産を継承する会・副代表。2021年3月11日、福島県双葉郡浪江町の古刹・宝鏡寺境内に第30世住職・早川篤雄氏と連名で「原発悔恨・伝言の碑」を建立するとともに、隣接して、平和博物館「ヒロシマ・ナガサキ・ビキニ・フクシマ伝言館」を開設。マジックを趣味とし、東大時代は奇術愛好会第3代会長。「国境なき手品師団」(Magicians without Borders)名誉会員。Japan Skeptics(超自然現象を科学的・批判的に究明する会)会長を務め、現在名誉会員。NHK『だます心だまされる心」(全8回)、『日曜美術館』(だまし絵)、日本テレビ『世界一受けたい授業』などに出演。2003年、ベトナム政府より「文化情報事業功労者記章」受章。2011年、「第22回久保医療文化賞」、韓国ノグンリ国際平和財団「第4回人権賞」、2013年、日本平和学会「第4回平和賞」、2021年、ウィーン・ユネスコ・クラブ「地球市民賞」などを受賞。著書は『人はなぜ騙されるのか』(朝日新聞)、『だます心だまされる心』(岩波書店)、『からだのなかの放射能』(合同出版)、『語りつごうヒロシマ・ナガサキ』(新日本出版、全5巻)など100数十点あるが、最近著に『核なき時代を生きる君たちへ━核不拡散条約50年と核兵器禁止条約』(2021年3月1日)、『私の反原発人生と「福島プロジェクト」の足跡』(2021年3月11日)、『戦争と科学者─知的探求心と非人道性の葛藤』(2022年4月1日、いずれも、かもがわ出版)など。