【連載】櫻井ジャーナル

【櫻井ジャーナル】2025.02.02XML: ポトマック川上空で旅客機と空中衝突した軍用ヘリの飛行に問題が指摘されている

櫻井春彦

 アメリカでは2025年に入ってから災難に見舞われた。1月7日から31日にかけてロサンゼルスとサンディエゴで大規模な山火事があり、給水システムや消火体制の不備が明らかになったほか、1月28日にアラスカのアイエルソン空軍基地で訓練中にF-35戦闘機が墜落、29日には軍用ヘリコプターのUH-60ブラックホークがポトマック川上空で乗客60名と乗員4名を乗せた航空機に激突して墜落、31日にはフィラデルフィアで患者やその家族を含む6名を乗せた航空救急隊の航空機が墜落し、火災を引き起こしている。

 ポトマック川上空で旅客機と衝突する直前にラングレーのCIA本部近くで目撃されていたブラックホークはフォートベルボアの基地へ戻る途中だったとされているが、その途中、旅客機と衝突する前に3度空中衝突寸前になっていた。しかも飛行高度は規定の200フィートでなく350フィート。管制官はブラックホークに対し、アメリカン・イーグル5342便の存在を2回、墜落の2分前と12秒前に無線で警告しているが、その呼びかけに応じなかったとされている。

 ヘリコプターの乗員はアンドリュー・イーブス准尉、ライアン・オハラ二等軍曹、そして操縦していたレベッカ・ロバック大尉だが、ロバックの名前が公表されるまで時間を要した。そのロバックをメディアは優秀な軍人だと宣伝しているが、彼女の飛行時間は500時間にすぎず、ベテランとは言えない。

 問題のヘリコプターは3名で夜間訓練飛行中。そこで暗視ゴーグルを使用していたとされているが、これを装着すると視野が狭くなる。そこで乗員をもうひとり搭乗させるべきだったとする人もいる。3名で飛ぶという判断が正しくなかったというわけだ。

 この衝突に絡み、ドナルド・トランプ大統領はDEI(多様性、公平性、包摂性)を批判、あくまでも実力で評価されなければならないと主張している。実力が重要な意味を持つ職業の場合、トランプの主張には説得力がある。

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