連載：マトリックス洗脳社会 グローバル企業ディストピア（１３・了）真田信秋
社会・経済政治
□おわりに 個人の独立あっての独立宣言
・十二国紀から考える己という領土
日本国独立宣言という波動
２００３年の年末、私はゴールドコーストのシェアハウスを引き払い日本を目指した。２００２年に２年だけ務めた公務員を止めてワーキングホリデ―に豪州に行き、勉強道具は持ちながらも自由に８か月の旅を過ごした。大学時代は引きこもっていた私にとって、その８か月は、私の青春と呼んでも良い時代であった。事件にも事故にも巻き込まれず、落とし物もせず、引きこもりだった私が豪州を一周できたのだから快挙である。その後、一度帰国した後に、かねてからの計画通りネット留学で得ていた南カリフォルニア大学の単位を持って、ゴールドコーストの大学院に編入した。履修した科目は全てパスしたが、最後の３科目を残して、意味のない暗記勉強に嫌気がさして疲れ果てて帰国した。物事が無意味だと見切った時、周りに大きな迷惑をかけない範囲において、私は自分の判断を信じて、無用な我慢や妥協は、しないことにしている。
自由に生きていた８か月の旅行生活とは違い不自由な学校生活だった。大学院での授業は、ほとんどなく、ゴールドコーストのシェアハウスに引きこもり教科書を読んで、少しグループワークをしながらテストに備えるという不健康で不自然な生活だった。高い授業料を払わなくても、同じ内容を日本で書籍から学ぶことができることは明らかだった。私は精神的にも疲れて帰国したが、すぐに東京で仕事を見つけることができた。
そんな時、和歌山の実家の小さな部屋で深夜に見たのが、十二国記のアニメだった。映像作品で見た後に、小野不由美さんの原作シリーズの小説を全て読みつくした。私が帰国した際に見たシリーズの最終話は、陽子という主人公が登場する物語の後半のシリーズだった。小説のタイトルは「風の万里 黎明の空」という。現実世界から麒麟という神獣に連れられて、別世界に流れ着き、景という国の王になることを要請される陽子。己に打ち勝って王となりながら、もがき苦しんだ先に、王としての初めての勅令である「初勅」を出す。この言葉も、今思えば、私が今年の初めに記した独立宣言に通じるものがある。ここで陽子の初勅を引用させて頂く。
「私は、景の民の誰もに王になってもらいたい。地位でもって礼を強要し、他者を踏みにじる事に慣れた者の末路は昇絋、呀峰の例を見るまでもなく明らかだろう。そしてまた、踏みにじられる事を受け入れた人々が辿る道も。人は誰の奴隷でもない。そんな事のために生まれるのじゃない。他者に虐げられても屈する事のない心。災厄に襲われても挫ける事のない心。不正があれば糺す事を恐れず、ケダモノに媚びず、私は景の民にそんな不羈の民になって欲しい。己という領土を治める唯一無二の君主に。そのためにまず、他者の前で毅然と頭を上げることから始めて欲しい。諸官は私に景を何処へ導くのだと聞いた。これで答えになるだろうか。その証として伏礼を廃す！これを持って初勅とする！！」
https://www.youtube.com/watch?v=EL4u8fstpaA&t=13s
「誰もが自分という領土を治める王」であるべきだと陽子は言う。この力強い言葉に、私は勇気を貰い東京生活への船出をすることができたように思う。私は、子供たちは誰でも自分が「主役の人生」を生きていると思う。子供達は、自分が太陽にも負けない力を持っていて、世界の中心だと思っていると考える。実際に、自分の世界は自分の認知の中にあり、自分が中心で世界を見ているのだから、この考え方は間違いではない。
それにも関わらず、人間は年を取るにしたがって、自我や我欲は膨らませながら、どんどんと自分というものが小さく、自分が世界の中心の主人公ではなく、世界の中の小さな一部と思わされて生きるように洗脳される。自分が世界と一つであり、あらゆるものと一体のワンネスであることを忘れさせられ、個別化された自我、小さな個、小さな、小さな一部にまでおとしめられる。そんな人間が閉じ込められている世界観が、幻想マトリックス世界であり、ディストピアであろう。
私たちが、どのような未来を選ぶかは、私たちの手にゆだねられている。このまま幻想マトリックス世界の監獄で、偽りの世界観の中で、偽りのタブーで縛られたアンダーワールドの世界で、本当の現実を感じずに細分化した個として生きるか。それとも独立宣言を行い、自由な人間として生きるか。それは、私次第であり、あなた次第である。
本書の最後に、ガンダム００の第一話で語られたイオリア・シュヘンベルグという登場人物の演説を紹介させて頂く。
「地球で生まれ育った、全ての人類に報告させて頂きます。
私達は、ソレスタルビーイング。機動兵器「ガンダム」を所有する私設武装組織です。
私達、ソレスタルビーイングの活動目的は、この世界から戦争行為を根絶することにあります。私達は自らの利益のために行動はしません。
戦争根絶という大きな目的のために、私達は立ち上がったのです。 ただ今を以って、全ての人類に向けて宣言します。 領土・宗教・エネルギー、どのような理由があろうとも、私達は全ての戦争行為に対して、武力による介入を開始します。
戦争を幇助する国、組織、企業等も、我々の武力介入の対象となります。私達は、ソレスタルビーイング。この世から戦争を根絶させる為に創設された武装組織です。」
このように、ソレスタルビーイングの創設者とされるイオリア・シュヘンベルグは武力による戦争根絶を宣言した。一方、私はターミネイターの世界が深化することがないように、言論により、この国の独立と戦争廃絶をしたいと考えるものです。
私は、みなが自由になるための「日本国独立宣言」という波動を、これからも、この世界に送りたいと思っているのです。真田信秋
ガンダム００ 第一話
１８分頃からイオリア・シュヘンベルグの演説
https://www.youtube.com/watch?v=z6Gfp4EwQ70&t=691s
□参考文献
石原莞爾 世界最終戦論
植草一秀 日本の独立、主本主義の断末魔
大橋眞 がんの真実、ワクチン幻想の危機、医療大リセット時代
小野不由美 十二国記 全シリーズ
高橋清隆 メディア廃棄宣言
田中英道 日米戦争最大の密約、左翼グローバリズムとの対決
田中芳樹 銀河英雄伝説 全１０巻及び外伝
堤未果 株式会社アメリカの日本解体計画、ショックドクトリン
デーヴィッド・アイク 大いなる秘密 答え第一巻～第四巻
苫米地英人 超瞑想法、超国家権力の正体
洗脳護身術、明治維新という名の洗脳
富野由悠季 ガンダム小説 各シリーズ
船瀬俊介 維新の悪人たち
ニコニコ動画チャンネル
https://www.upload.nicovideo.jp/nv-garage/series/356012
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日本国独立宣言論 私は独立を宣言する
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主権者命令書 主権破壊を許すな 売国傀儡日本政府を解体せよ
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真田信秋
真田信秋 ニコニコ動画、ニコニコチャンネルを中心に、多事総論チャンネルを展開中。 1977年生まれ、和歌山県田辺市出身。2004年より東京在住。 地方行政機関、民間企業10社以上の幅広い参画歴を持つ。 アマゾンキンドルにて電子書籍も公開している。 コロナ茶番前より医学不要論に習い、2017年10月より薬を一切飲んでいない。 ますます悪化する属国状態を憂え、国民、一人一人が独立宣言を行うことの結果として、国民総意の独立宣言を行う「日本国独立宣言」を唱えている。 独立言論フォーラム一般会員、ガーベラの風（オールジャパン平和と共生）、日本列島100万人プロジェクトの趣旨に賛同するものである。
