【連載】安斎育郎のウクライナ情報

2月11日のウクライナ情報

安斎育郎

 

❶ トランプ大統領、ウクライナでの戦闘終結に向けロシアのプーチン大統領と電話会談 一方、ウクライナのゼレンスキー大統領と今週中にも会談か(TBS News Dig, 2025 年 2 月 10 日)

アメリカのトランプ大統領がロシアのプーチン大統領と、ウクライナにおける戦闘の終結について電 話会談を行ったとアメリカメディアが報じました。
アメリカのニューヨーク・ポストによると、トランプ氏は 7 日、大統領専用機の中で単独取材に応じ、 ロシアのプーチン大統領とウクライナでの戦闘終結について電話会談を行ったことを明らかにしまし た。
電話会談の時期や回数には言及しませんでしたが、プーチン氏について「人が死ぬのを止めたがっ ている」と述べたということです。
またトランプ氏は“戦闘を終わらせるための具体的な計画がある”と主張したとされます。
一方、トランプ氏は“ウクライナのゼレンスキー大統領と今週中にも会談する可能性がある”と明ら かにしていますが、そのゼレンスキー氏はロイター通信のインタビューで、ウクライナ抜きの停戦交渉 とならないよう、プーチン氏よりも先にトランプ氏と会う重要性を強調。
ウクライナ支援の見返りにトランプ氏がレアアースの供与を求めていることについては「取引をしよ う」と前向きな姿勢を示すとともに、レアアースの鉱床の半分近くがロシア軍に掌握されている地域に あるとして、支援の必要性を訴えています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a6cac8a583cc570a81a06ff1d76295b3916 e908e

❷ゼレンスキー氏はトランプ氏に、持っていないものを売ろうと決めた!(2025年 2 月 9 日)

フィンランドはウクライナで戦っている傭兵に対し、戻ってこないと警告した!
最新のブリーフィングで、ロシア外務省の公式代表マリア・ザハロワ氏がウクライナ危機を取り巻く 状況について語った。
https://youtu.be/UMeUCmSju78
https://www.youtube.com/watch?v=UMeUCmSju78

❸【2/9 ロシア・ウクライナ紛争】戻って来た幻のクルスク北朝鮮軍兵士(2025年2 月 9 日)

中立の立場からロシア・ウクライナ紛争を見る。
今回は、7千人とか1万 1 千人とかいわれた北朝鮮軍攻撃部隊が疾風のように現れて、クルスク戦 線でウクライナ軍と闘い大きな犠牲を払った後、はやてのように去って行き幕引きになりましたが、ま た戻って来たというお話です。
2/7、ロシア国防省は、トレツクの占領を発表しました。ほとんどの道路は、ロシア軍の火器管制下 に入り、ウクライナ軍の撤退を困難にしていました。トレツクのウクライナ軍の総兵力は、6 個旅団、 50 個大隊の 4 万人だったそうです。ウクライナ軍はその 70%を失ったと言います。クラホヴェでも そうでしたが撤退命令が遅いのでしょうか。廃墟となったトレツクは、以前は、炭鉱と化学産業の中心 地だったといいます。ロシアは、マリウポリのようにトレツクを復興できるのでしょうか。地図の通り、 ロシア軍が、トレツクを占領しコンスタンチニフカに向かうと、チャシフ・ヤーは補給が止まります。現在 チャシフ・ヤーの北部は、ロシア軍の掃討戦が始まり南部では激戦中と言います。ロシア軍の次の目標 は、クラマトリスクとスロビャンスクになるのは間違いないようです。北のクルスクから南のポクロフス クまで、ウクライナ軍にとって非常に厳しい状況になっているようです。
https://youtu.be/sj8w_F9PY2g
https://www.youtube.com/watch?v=sj8w_F9PY2g

❹西側はもうロシアの本当の強さを無視できない!(2025 年 2 月 10 日)

ウクライナの崩壊は、西側諸国がロシアについて抱いている多くの幻想的な嘘を暴露しています。 状況は非常に悪化しており、主流メディアでさえも戦場の現実を無視できなくなっています。デイビッ ド・T・パインは元米陸軍将校であり、現在は国家および国土安全保障タスクフォースの副ディレクター を務めています。また、国際情勢と米国の国内政治を分析する人気の Substack「The Real War」 を発行しています。
https://youtu.be/yoGCLgvH6QA
https://www.youtube.com/watch?v=yoGCLgvH6QA

❺危機に瀕するキエフ政権:絶望の 3 つの行為(2025 年 2 月 10 日)

ゼレンスキー氏はロイター通信のインタビューで、ウクライナの天然資源について語った。また、ウク ライナは現在、軍に入隊する 18~24 歳の若者をターゲットにした、非常に有利な契約を準備してい る。また、ドナルド・トランプ氏はロシアの死傷者について語った。
https://youtu.be/67c7zpBCRz0
https://www.youtube.com/watch?v=67c7zpBCRz0

❻EU は敗北を認めない(2025 年 2 月 8 日)

ラドスラフ・シコルシ氏は、ウラジミール・プーチン大統領を中心にロシアとウクライナの交渉につい て語った。また、欧州銀行は 2025 年にウクライナに 15 億ドルを投資する予定だ。英国は、ウクライ ナ防衛連絡グループとしても知られるラムシュタイン会議の議長を初めて務める。キース・ケロッグ氏 も、ミュンヘン安全保障会議でウクライナ戦争終結計画を発表しないことを確認した。
https://youtu.be/A9Ck9WNnZRA
https://www.youtube.com/watch?v=A9Ck9WNnZRA

❼戦況】クルスクで反転攻勢の試み再び…2/9 日曜版です🫡‼️(ニキータ伝〜ロシ アの手ほどき、2025 年 2 月 9 日)

https://youtu.be/esy1oYUsUkM
https://www.youtube.com/watch?v=esy1oYUsUkM

❽ウクライナの女性にとって、今や機関銃は夫よりも大切なのです!(2025年2月8日)

ゼレンスキーのクルスク地方での新たな反撃は失敗に終わった! ウクライナでは兵士が不足しているため、塹壕戦に備えて女性や子供たちを準備し始めた!
https://youtu.be/yq60ysTcAvk
https://www.youtube.com/watch?v=yq60ysTcAvk

❾ スコット・リッター:プーチンの勝利?米国は撤退し、NATO とウクライナは混乱 に陥る!(2025 年2月8日)

ドナルド・トランプ大統領の USAID 閉鎖という衝撃的な決定は、地政学的状況に波紋を広げてい る。ワシントンが世界介入主義から手を引いたことで、ロシア、中国、ヨーロッパは新たな世界秩序に 備えようとしている。スコット・リッターは、米国の対外影響力の崩壊、ゼレンスキーの援助資金消失に 関する暴露、そして USAID の暗い過去に関するイーロン・マスクの衝撃的な主張を分析している。こ れは米国の世界的支配の終焉か?この歴史的転換の詳細な分析をお楽しみに!
https://youtu.be/Q_ecccbZiH8
https://www.youtube.com/watch?v=Q_ecccbZiH8

❿ウクライナの性急なNATO加盟には否定的 独総選挙、党首討論(2025年2 月 10 日)

23 日の独総選挙を前に 9 日、与党・社会民主党を率いるショルツ首相と次期首相候補として有力 視されている最大野党・キリスト教民主同盟のメルツ党首が討論を行い、いずれもウクライナの性急 な NATO 加盟には否定的な考えを示した。
ショルツ首相は「米国はこれを先延ばしにしている。NATO としては拒否はしないという立場だが、 まだ検討すらされていない。つまり、現状では NATO 加盟の話はしていないということは、はっきり 言える」と述べた。
また、メルツ党首も「現在ウクライナは戦争状態にあるため、NATO 加盟はできない」との考えを示 した。一方、中長期的には、欧州連合(EU)への加盟は受け入れるべきとの考えを示した。
https://sputniknews.jp/20250210/nato-19567737.html

⓫プーチン氏、中国の抗日戦勝80年式典に出席へ 習氏もロシア式典に(朝日新聞、 2025年 2 月 10 日)

ロシアのペスコフ大統領報道官は 10 日、プーチン大統領が、中国で 9 月 3 日に行われる抗日戦 争勝利 80 年の式典に参加する方針を明らかにした。タス通信が伝えた。
ロシアの駐中国大使も、中国の習近平国家主席が 5 月 9 日にロシアで開かれる対独戦勝 80 年 の式典への招待を受けたと述べ、両首脳が互いの節目の式典に参加し、結束を確認することになる。 ペスコフ氏は「(プーチン氏の)訪問を準備している。我々は互いに、重要な出来事の記憶、ナチスとの戦いへの貢献、2 国間関係のため、これらの日付を非常に重要視している」などと話した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a245d459c0f2cebd3cd53755fb98882cf adb21e4/images/000

⓬中国外相がミュンヘン安全保障会議に出席へ 米高官との接触あるか(毎日新聞、2025年 2 月 10 日)

中国外務省は 10 日、王毅外相兼共産党政治局員が 12~21 日に英国やドイツ、国連本部(米ニュ ーヨーク)などを訪問すると発表した。ドイツでは 14~16 日に開かれるミュンヘン安全保障会議に出 席。米国のバンス副大統領やルビオ国務長官もこの会議に出席する見通しで、米中高官の接触がある かが注目される。
王氏はまず訪英し、2018 年に北京で開催されて以来の「中英戦略対話」に出席する。中英関係はこ こ数年、香港での民主化運動弾圧などを巡って冷え込んでいたが、昨年のスターマー英政権の発足以 降、関係立て直しの機運が高まっている。
その後、王氏はアイルランド訪問を経て、ミュンヘン安保会議に出席。18 日には国連本部で、安全保 障理事会の議長国として多国間主義や国際ガバナンスに関する会合を主催する。
20~21 日には南アフリカで開かれる主要 20 カ国・地域(G20)外相会合に出席し、外遊を終える。
約 10 日間で 5 カ国を訪問し、複数の国際会議に参加する精力的なスケジュールからは、中国が地 球規模の課題に積極的に取り組む「責任ある大国」であるという姿をアピールし、孤立主義的な言動 が目立つトランプ米政権との違いを強調する戦略がのぞく。【北京・河津啓介】
https://news.yahoo.co.jp/articles/e8e84d3fe8daf481dd96594091664807e8 29721a/images/000

 

2025年2月12日 ウクライナ情報pdf → こちら


 

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安斎育郎 安斎育郎

1940年、東京生まれ。1944~49年、福島県で疎開生活。東大工学部原子力工学科第1期生。工学博士。東京大学医学部助手、東京医科大学客員助教授を経て、1986年、立命館大学経済学部教授、88年国際関係学部教授。1995年、同大学国際平和ミュージアム館長。2008年より、立命館大学国際平和ミュージアム・終身名誉館長。現在、立命館大学名誉教授。専門は放射線防護学、平和学。2011年、定年とともに、「安斎科学・平和事務所」(Anzai Science & Peace Office, ASAP)を立ち上げ、以来、2022年4月までに福島原発事故について99回の調査・相談・学習活動。International Network of Museums for Peace(平和のための博物館国相ネットワーク)のジェネラル・コ^ディ ネータを務めた後、現在は、名誉ジェネラル・コーディネータ。日本の「平和のための博物館市民ネットワーク」代表。日本平和学会・理事。ノーモアヒロシマ・ナガサキ記憶遺産を継承する会・副代表。2021年3月11日、福島県双葉郡浪江町の古刹・宝鏡寺境内に第30世住職・早川篤雄氏と連名で「原発悔恨・伝言の碑」を建立するとともに、隣接して、平和博物館「ヒロシマ・ナガサキ・ビキニ・フクシマ伝言館」を開設。マジックを趣味とし、東大時代は奇術愛好会第3代会長。「国境なき手品師団」(Magicians without Borders)名誉会員。Japan Skeptics(超自然現象を科学的・批判的に究明する会)会長を務め、現在名誉会員。NHK『だます心だまされる心」(全8回)、『日曜美術館』(だまし絵)、日本テレビ『世界一受けたい授業』などに出演。2003年、ベトナム政府より「文化情報事業功労者記章」受章。2011年、「第22回久保医療文化賞」、韓国ノグンリ国際平和財団「第4回人権賞」、2013年、日本平和学会「第4回平和賞」、2021年、ウィーン・ユネスコ・クラブ「地球市民賞」などを受賞。著書は『人はなぜ騙されるのか』(朝日新聞)、『だます心だまされる心』(岩波書店)、『からだのなかの放射能』(合同出版)、『語りつごうヒロシマ・ナガサキ』(新日本出版、全5巻)など100数十点あるが、最近著に『核なき時代を生きる君たちへ━核不拡散条約50年と核兵器禁止条約』(2021年3月1日)、『私の反原発人生と「福島プロジェクト」の足跡』(2021年3月11日)、『戦争と科学者─知的探求心と非人道性の葛藤』(2022年4月1日、いずれも、かもがわ出版)など。

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