【連載】植草一秀の「知られざる真実」

植草一秀【連載】知られざる真実/2025年2月12日 (水) 地球温暖化CO2起源説のウソ

植草一秀

2月4日から12日にかけて今季最強・最長クラスの寒波が襲来。

日本海側を中心に記録的な大雪になった。

雪による事故で多くの死傷者も発生した。

寒気は一時的に緩む見通しだが、17日から23日にかけて、再び最強・最長クラスの寒波襲来が予想されている。

十分な警戒が求められる。

温暖化の弊害だけが強調されるが、寒冷化する場合の方が全体としては弊害が大きい。

「気候変動」が合言葉のように用いられているが、その背景を捕捉しておく必要がある。

最重要のポイントは「温暖化」=「CO2起源説」を根拠に「気候変動対策」=「CO2削減」を推進するために巨大な財政資金が投下されていること。

財政で一番重要な問題は、貴重な財源を何に使うのかということ。

赤字が大きいとか小さいとかは些末の問題。

何よりも重要なことは財政資金の使い方。

無駄な使い方をしない。

本当に必要なところに使う。

これが最重要の財政運営根幹だ。

ところが、現実の財政運営は地に堕ちている。

そもそも地球の表面温度は変動するもの。

10万年単位で非常に大きな上下変動が繰り返されてきた。

上下の変動幅は10度程度に及ぶ。

この10度の幅の変動が10万年ごとに繰り返されてきた。

地球が温暖化した時期と寒冷化した時期を比較すると、生命の存在に有利であるのは温暖な時期である。

寒冷期には多くの生物が死に絶える。

これが基本。

温暖化が悪で寒冷化が善というのは完全な誤りである。

CO2が温度変化の原因という説は正しくない。

温度とCO2濃度の長期における連動関係を調べると、

CO2濃度変化⇒地球の温度変化

という因果関係は観測されない。

逆に

地球の温度変化⇒CO2濃度変化

という因果関係が観測される。

温度が上がれば海洋に溶け込むCO2が減少し空気中のCO2濃度が上がり、温度が下がれば逆の現象が発生する。

つまり、CO2濃度が上昇するから温度が上昇するのではなく、温度が上昇するからCO2濃度が上昇するのである。

とはいえ、人類のライフスタイルを省エネルギー化することは望ましい。

エネルギー消費を可能な範囲で圧縮することは良いことだ。

問題は疑わしい「温暖化CO2起源説」に基づいて巨大な財政資金を投下していること。

民間企業が勝手に独自の責任でさまざまな事業を手掛けることには何の問題もない。

しかし、その民間企業の活動に税金を投下することは不要。

悪である。

広瀬隆氏がYouTubeで「気候変動の宇宙物理学」第1話~第14話を公開されている。

温暖化CO2起源説に根拠がないことを詳細に解説されているので、ぜひご高覧賜りたい。

https://youtu.be/JSD2PyaOEmw
https://youtu.be/vcvkPkZ2EXM
https://youtu.be/q04HmDODofM
https://youtu.be/c5g1cly26jg
https://youtu.be/c9WmXa0pLgc
https://youtu.be/c9WmXa0pLgc
https://youtu.be/On7yzykRI9o
https://youtu.be/zjPcKtGoLec
https://youtu.be/WKUc_EB3w8o
https://youtu.be/SATvFDqSc5I
https://youtu.be/SXrjKe1mGRY
https://youtu.be/qWF6WbIkmKI
https://youtu.be/UOtYuzhb2Os
https://youtu.be/zFZMW6ZGSbk

広瀬氏のたんぽぽ舎での講演録は以下になる。

https://www.youtube.com/watch?v=K14tki8e2Ck

「温暖化仮説」が流布されている主因は「財政収奪」にある。

断末魔の叫びを上げる巨大資本が巨額の財政資金を収奪するために「温暖化仮説」なるフェイクニュースを流布しているということだ。

※なお、この記事は下記からの転載であることをお断りします。
植草一秀の『知られざる真実』2025年2月12日 (水)「地球温暖化CO2起源説のウソ」
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植草一秀 植草一秀

植草一秀(うえくさ かずひで) 1960年、東京都生まれ。東京大学経済学部卒。大蔵事務官、京都大学助教授、米スタンフォード大学フーバー研究所客員フェロー、早稲田大学大学院教授などを経て、現在、スリーネーションズリサーチ株式会社代表取締役、ガーベラの風(オールジャパン平和と共生)運営委員。事実無根の冤罪事案による人物破壊工作にひるむことなく言論活動を継続。 経済金融情勢分析情報誌刊行業務の傍ら「誰もが笑顔で生きてゆける社会」を実現する『ガーベラ革命』を提唱。人気政治ブログ&メルマガ「植草一秀の『知られざる真実』」を発行。1998年日本経済新聞社アナリストランキング・エコノミスト部門1位。『現代日本経済政策論』(岩波書店、石橋湛山賞受賞)、『日本の独立』(飛鳥新社)、『アベノリスク』(講談社)、『国家はいつも嘘をつく』(祥伝社新書)、『25%の人が政治を私物化する国』(詩想社新書)、『低金利時代、低迷経済を打破する最強資金運用術』(コスミック出版)、『出る杭の世直し白書』(共著、ビジネス社)、『日本経済の黒い霧』(ビジネス社)、『千載一遇の金融大波乱』(ビジネス社、2023年1月刊)など著書多数。 スリーネーションズリサーチ株式会社 http://www.uekusa-tri.co.jp/index.html メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」 http://foomii.com/00050

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