【連載】今週の寺島メソッド翻訳NEWS

☆寺島メソッド翻訳NEWS(2025年3月7日):マスク氏、国連とNATOからの米国の撤退を支持

寺島隆吉

※元岐阜大学教授寺島隆吉先生による記号づけ英語教育法に則って開発された翻訳技術。大手メディアに載らない海外記事を翻訳し、紹介します。

<記事翻訳 寺島メソッド翻訳グループ> 2025年3月7日

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2025年2月11日、ワシントンDCのホワイトハウスの大統領執務室でドナルド米国大統領とともに演説中の億万長者のイーロン・マスク氏。© ゲッティイメージズ/ アンドリュー・ハーニック

億万長者のイーロン・マスク氏は、米国が国連と北大西洋条約機構の両方から脱退するという考えを公に支持した。

米政府効率化局(DOGE)の代表を務めるマスク氏は、日曜日(3月3日)にそうした動きを推奨するソーシャルメディアの投稿に応えて、「賛成だ」と投稿した。

ドナルド・トランプ米大統領と共和党議員らは、米国主導の軍事同盟だけでなく、国連への米国の参加を再考する、と誓約している。

2月、ユタ州のマイク・リー上院議員は、国連からの米国の完全撤退を提案する「国連による大失政からの完全撤退(DEFUND)法案」を提出した。リー議員は、国連は多額の資金提供を受けているにもかかわらず、戦争や大量虐殺、人権侵害、疫病の世界的大流行を防止できていないとして、米国とその同盟諸国を攻撃する「暴君の枠組み」であるとして国連を批判した。

リー議員の意見に同調して、マスク氏はXに「米国は国連と関連団体に多額の資金を提供している」と書いた。

2016年の選挙運動中、トランプ大統領は国連を弱体かつ無能だと評し、「民主主義や自由、米国の味方ではない」と述べていた。先月、トランプ政権はロシアのウクライナからの即時撤退を求める国連総会決議に反対した。

現在トランプ大統領の重要顧問であるマスク氏は、費用削減と連邦政府職員の削減策を模索する先頭に立っている。2月にDOGEは初の節約報告書を発表し、費用削減策により推定550億ドルの節約が見込まれる、と主張した。


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同月、トランプ大統領が米国国連大使に指名したエリーズ・ステファニック氏は、マスク氏のDOGE構想の世界的な導入を提唱した。同氏は国連の財政慣行を批判し、国際統治改革のための「世界規模DOGE」の取り組みを求めた。ステファニック氏はまた、汚職や反ユダヤ主義の疑いがある国連関連組織への資金提供停止と解体を推進する、と約束した。

マスク氏はNATOについても懐疑的な見方を示している。2月にはNATOを「時代錯誤」と評し、冷戦後の時代にNATOが果たして妥当なのか、と全面的な見直しを求めた。また、米国が納税者となって欧州諸国の防衛費の相当部分を負担する根拠にも疑問を呈し、NATOの軍事費はGDPのわずか3.5%にすぎないにもかかわらず、NATOの軍事費の約67%を米国が負担していることを指摘した。

マスク氏の立場は、NATOを頻繁に批判し、加盟諸国に防衛費の増額を促し、脱退をちらつかせ、米国が欧州の安全保障に不当な財政負担を負っていると主張してきたトランプ大統領の立場と一致している。

※なお、本稿は、寺島メソッド翻訳NEWS(2025年3月7日)「マスク氏、国連とNATOからの米国の撤退を支持」
http://tmmethod.blog.fc2.com/blog-entry-3017.html
からの転載であることをお断りします。

また英文原稿はこちらです⇒Musk backs US withdrawal from UN and NATO
先端技術業界の大物は、両組織への米国の関与の再評価を支持し、その重要性と有効性に疑問を呈している。
出典:RT 2025年3月2日
https://www.rt.com/news/613571-musk-backs-us-withdrawal-from-nato-un/

寺島隆吉 寺島隆吉

国際教育総合文化研究所所長、元岐阜大学教授

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