
植草一秀【連載】知られざる真実/2025年3月10日 (月) 4/6トーク茶話会と7月参院選
社会・経済政治を作るのは国民。
政治のレベルは国民のレベル。
この本質を見落とせない。
日本政治の劣化が深刻だが、その日本政治を生み出しているのは日本の国民だ。
日本政治が利権政治に堕してしまっている。
政治が特定企業や業界・団体に利益供与する。
利益供与を受けた企業や業界は政治にキックバックの献金を行う。
〈合法の賄賂政治〉がはびこっているが、この政治を生み出しているのも主権者国民だ。
ただし、この政治を生み出しているのは主権者全体の4分の1。
全体の25%の人の意向で政治体制が作られている。
国民の半分が選挙に行かない。
選挙に足を運ぶ人の半分が自公に投票している。
反自公の投票は多数の野党に分散してしまう。
小選挙区や1人区の選挙では当選者が1人しか出ない。
この結果、自公が選挙に勝利して政権を作ってしまう。
こうして自公政治支配の構造が形成されてきた。
結果として産み出されているのが賄賂政治=利権政治である。
現状を打破するには政権を刷新する必要がある。
どうすればよいか。
二つのことが必要になる。
第一は、現在の自公政治に対峙する政治勢力が確立されること。
主権者に与えられている権利は投票する権利。
この権利を使って政治を変えるには、投票に値する政治勢力が必要。
民意を受け止める受け皿が必要。
第二は、主権者である国民が選挙に行くこと。
主権者は政治を決定する権利を与えられている。
参政権だ。
しかし、その参政権を放棄してしまえば政治を決定することはできない。
この点、利権政治を創作する人々は熱心だ。
彼らは、雨が降っても雪が降っても、槍が降っても選挙に行く。
有権者の半分が参政権を放棄してしまえば、選挙に足を運ぶ有権者の半分がまとまれば政権を獲得できる。
利権を求める人々は懸命に選挙に足を運び、政権を奪取する。
こうして
『25%の人が政治を私物化する国 』(詩想社新書)
※なお、この記事は下記からの転載であることをお断りします。
植草一秀の『知られざる真実』2025年3月10日 (月)「4/6トーク茶話会と7月参院選」
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植草一秀(うえくさ かずひで) 1960年、東京都生まれ。東京大学経済学部卒。大蔵事務官、京都大学助教授、米スタンフォード大学フーバー研究所客員フェロー、早稲田大学大学院教授などを経て、現在、スリーネーションズリサーチ株式会社代表取締役、ガーベラの風(オールジャパン平和と共生)運営委員。事実無根の冤罪事案による人物破壊工作にひるむことなく言論活動を継続。 経済金融情勢分析情報誌刊行業務の傍ら「誰もが笑顔で生きてゆける社会」を実現する『ガーベラ革命』を提唱。人気政治ブログ&メルマガ「植草一秀の『知られざる真実』」を発行。1998年日本経済新聞社アナリストランキング・エコノミスト部門1位。『現代日本経済政策論』(岩波書店、石橋湛山賞受賞)、『日本の独立』(飛鳥新社)、『アベノリスク』(講談社)、『国家はいつも嘘をつく』(祥伝社新書)、『25%の人が政治を私物化する国』(詩想社新書)、『低金利時代、低迷経済を打破する最強資金運用術』(コスミック出版)、『出る杭の世直し白書』(共著、ビジネス社)、『日本経済の黒い霧』(ビジネス社)、『千載一遇の金融大波乱』(ビジネス社、2023年1月刊)など著書多数。 スリーネーションズリサーチ株式会社 http://www.uekusa-tri.co.jp/index.html メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」 http://foomii.com/00050