【連載】植草一秀の「知られざる真実」

植草一秀【連載】知られざる真実/2025年3月13日 (木) リニアと北陸新幹線を考える

植草一秀

厚労省発表の人口動態調査速報によると2024年の日本の出生数は72.1万人、死亡数は161.9万人だった。

出生数から死亡数を引くと89.8万人。

90万人も人口が減った。

メディアは出生数の減少だけを報じるが驚異的なのは死亡数。

コロナパンデミックが広がった2020年の死亡数は前年比0.8万人減少して137.3万人だった。

コロナパンデミックの2020年は死亡数が減ったが、2021年から死亡数が激増した。

何があったか。

最大の相違はワクチンを打ち始めたこと。

ワクチン接種に連動して日本の死亡数が激増した。

2024年の死亡数は2020年比で約25万人も多い。

1年あたりの死亡数が25万人も増えたのは戦時を除いて過去100年間で初めてのこと。

異常な死亡数激増が観察されている。

死亡数は2021年から激増したが2024年に至っても減少に転じていない。

激増したまま推移している。

客観的な状況から判断すると死亡数激増の理由はワクチン接種にあると考えられる。

振り返れば、ワクチン接種が始まる前から、一部の良質な専門家がワクチン接種の危険性を訴えていた。

ワクチン接種後に体調を崩した人も多い。

いまからでも遅くない。

これ以上、ワクチンを接種しないことを推奨したい。

ワクチンが死亡数激増の原因であることを〈科学的に立証〉することは容易でない。

しかし、ワクチン接種に連動して死亡数が激増したことは〈紛れもない事実〉であり、このことから、死亡数激増の原因がワクチンにあると〈考える〉ことは〈良心の自由〉に帰属することだから、非難される筋合いはない。

日本の人口が急激に減少し始めている。

財務省は社会保障給付を受給し、税及び社会保険料を支払わない国民を嫌っていると考えられる。

そのような国民には一刻も早く、この世から消えてもらいたいと考えていると思われる。

この立場からは高齢者を中心に死亡数が激増することは歓迎すべきことということになるのだろう。

政府がワクチン接種大推進の旗を振り続けた理由がここにあると思われる。

政府はよこしまだと考えておくべきだ。

したがって、人々は政府の言うことに常に警戒を払うべきだ。

常に眉に唾する姿勢が大切。

それが我が身を守ることにつながる。

1年に100万人も人口が減る時代に移行しつつある。

少子化は是正されず、財政を支える現役世代も激減する。

この状況を踏まえて〈投資〉を考える必要がある。

二つの喫緊の課題がある。

リニアと北陸新幹線。

リニア工事はほとんど進んでいない。

このなかで、解決不能と思われる問題が次から次に明らかになっている。

品川-名古屋を開業しても採算の取れる乗客数は見込めない。

品川と名古屋で、それぞれ乗り換えに長時間を要する。

品川-名古屋の全長286キロのうち86%をトンネルが占める。

東海道新幹線のトンネル比率は17%。

大地震が発生して断層がずれればリニアは悲惨な事故を引き起こすだろう。

トンネル内の事故では救出も困難を極める。

そして、その前に工事を完了できる見通しがない。

地下に巨大なトンネルを掘削することで地上の水に重大な影響が生じる。

同様の問題が北陸新幹線の延伸でも生じる。

リニア断念を早期に決断すべきだ。

北陸新幹線は米原ルートしか現実的な解はないと思われる。

※なお、この記事は下記からの転載であることをお断りします。
植草一秀の『知られざる真実』2025年3月13日 (木)「リニアと北陸新幹線を考える」
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植草一秀 植草一秀

植草一秀(うえくさ かずひで) 1960年、東京都生まれ。東京大学経済学部卒。大蔵事務官、京都大学助教授、米スタンフォード大学フーバー研究所客員フェロー、早稲田大学大学院教授などを経て、現在、スリーネーションズリサーチ株式会社代表取締役、ガーベラの風(オールジャパン平和と共生)運営委員。事実無根の冤罪事案による人物破壊工作にひるむことなく言論活動を継続。 経済金融情勢分析情報誌刊行業務の傍ら「誰もが笑顔で生きてゆける社会」を実現する『ガーベラ革命』を提唱。人気政治ブログ&メルマガ「植草一秀の『知られざる真実』」を発行。1998年日本経済新聞社アナリストランキング・エコノミスト部門1位。『現代日本経済政策論』(岩波書店、石橋湛山賞受賞)、『日本の独立』(飛鳥新社)、『アベノリスク』(講談社)、『国家はいつも嘘をつく』(祥伝社新書)、『25%の人が政治を私物化する国』(詩想社新書)、『低金利時代、低迷経済を打破する最強資金運用術』(コスミック出版)、『出る杭の世直し白書』(共著、ビジネス社)、『日本経済の黒い霧』(ビジネス社)、『千載一遇の金融大波乱』(ビジネス社、2023年1月刊)など著書多数。 スリーネーションズリサーチ株式会社 http://www.uekusa-tri.co.jp/index.html メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」 http://foomii.com/00050

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