
☆寺島メソッド翻訳NEWS(2025年3月15日):プーチン大統領、30日間停戦提案に対するロシア側の要求を列挙
国際※元岐阜大学教授寺島隆吉先生による記号づけ英語教育法に則って開発された翻訳技術。大手メディアに載らない海外記事を翻訳し、紹介します。
ロシアのモスクワにあるクレムリンでベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領との会談に出席したロシアのウラジミール・プーチン大統領© スプートニク/ガブリイル・グリゴロフ
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、ウクライナ紛争における30日間の停戦の可能性を支持する、と表明したが、そのような停戦がどのように実行されるかについては懸念を表明した。プーチン大統領は木曜日(3月13日)の演説で、潜在的な抜け穴や戦略的不利について警告した。
「わが国はまた、30日間の停戦期間中、ウクライナが動員をおこなわず、兵士を訓練せず、武器を受け取らないという保証も求めています」とプーチン大統領はモスクワでのベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領との記者会見で述べた。
大統領は、ロシア軍が前線約2000キロにわたって前進しており、軍事行動を停止すれば進行中の作戦に支障が出る可能性がある、と指摘。ウクライナ軍は停戦期間を利用して再編成し、武器を増産し、新兵を訓練する可能性がある、と警告した。
「この30日間はどのように使われるのでしょうか? ウクライナでの強制動員を継続するためでしょうか? さらなる武器供給を受けるためでしょうか? 新たに動員された部隊を訓練するためでしょうか? それとも何も起こらないのでしょうか?」とプーチン大統領は問いかけた。
これほど広大な戦場で停戦を強制するのは困難だろう、と同大統領は付け加えた。さらに、停戦違反は容易におこなわれ、双方の責任追及につながる可能性がある、停戦を監視する「管理と検証」体系は整備されていないが、合意されるべきだ、とも述べた。
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そして、前線はどのように展開しているのでしょうか? 昨日、私がクルスク地方に赴き、国境、特にクルスク地方のウ軍侵攻地域の状況について、参謀総長や北軍集団の司令官、そして彼の副官の報告を聞いたことは、多くの方がご存じだと思います。
現地では何が起こっているのでしょうか? 現地の状況は完全にわが国の支配下にあり、わが国の領土に侵入した部隊の集団は完全に孤立し、完全にわが国の攻撃対象になっています。
この地域のウクライナ軍に対する指揮権は失われています。そして、最初の段階、まさに一週間か二週間前なら、ウクライナの軍人が大集団でそこから脱出しようとしていましたが、今ではそんなことは不可能です。ウクライナ側は非常に小さな組織、2人か3人でそこから脱出しようとしています、なぜならすべてがわが国の完全な射撃制御下にあるからです。兵器は完全に放棄されています。避難させることは不可能です。これらの兵はそこに残るしかありません。これは自明の事実です。
そして、今後数日で物理的な封鎖がおこなわれれば、誰もまったく離れることができなくなります。方法は2つしかありません。降伏するか、死ぬか、です。
このような状況では、ウクライナ側にとっては、少なくとも30日間の停戦を達成することは非常にいい話だ、と思います。
そして、わが国はそのような停戦を支持しています。しかし、微妙なずれはあります。それは、何だとおもわれますか? まず、このクルスク地方への侵攻軍をどうするのか、という問題です。
プーチン大統領はまた、2024年8月にロシアのクルスク地域に侵攻したウクライナ軍は現在孤立している、と述べた。停戦となった場合、彼らにどのような対応をするかは不明だ、と同大統領は指摘した。
「民間人に対して大規模な戦争犯罪を犯したのに、彼らを釈放すべきなのでしょうか? ウクライナ指導部は彼らに武器を捨てて降伏するよう言うのでしょうか?」とプーチン大統領は語った。
ロシア軍参謀総長のヴァレリー・ゲラシモフ将軍によると、水曜日(3月12日)の夕方の時点で、モスクワ軍は2024年8月にウクライナ軍が占領した領土の86%を奪還した、という。同将軍は、この地域に残っていたキエフ軍の部隊は大部分が「包囲され」「孤立」している、と主張した。
プーチン大統領は、実行可能な解決策を見つけるには米国のドナルド・トランプ大統領との協議が必要だ、と示唆した。
「平和的な手段で紛争を終わらせるという考えはわが国が支持するものです」と彼は強調した。
※なお、本稿は、寺島メソッド翻訳NEWS(2025年3月15日)「プーチン大統領、30日間停戦提案に対するロシア側の要求を列挙」
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また英文原稿はこちらです⇒Putin lists guarantees Moscow wants for 30-day ceasefire
ロシア大統領は、ウクライナ側が軍の動員や兵士の訓練、武器の供給を停止するという保証を要求
出典:RT 2025年3月13日
https://www.rt.com/russia/614167-putin-ukraine-ceasefire-guarantees/