【連載】安斎育郎のウクライナ情報

4月2日のウクライナ情報

安斎育郎

4月2日のウクライナ情報
安斎育郎

❶トランプ氏、ウクライナとの鉱物資源協定で圧力 要求拡大か(毎日新聞、2025年3月31日)
トランプ米大統領は30日、ウクライナのゼレンスキー大統領が鉱物資源の共同開発を巡る協定から「手を引こうとしている」との見方を示した上で、「もしそうすれば、彼は大きな問題を抱えることになるだろう」と述べた。米側はウクライナへの「安全の保証」はしない一方で、要求を拡大していると報じられており、トランプ氏は協定に応じるよう圧力をかけた格好だ。
トランプ氏は大統領専用機内で記者団に、「ゼレンスキー氏が再交渉を望んでいるなら大きな問題がある」と主張。ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟にも触れ、「彼は加盟したがっているが、決して実現しない。彼もそれを理解している」と語った。
トランプ政権は鉱物資源を巡る協定をこれまで支援してきた資金の「回収」と位置づけ、ウクライナ側に締結するよう求めてきた。ただ2月の首脳会談で決裂し、署名は見送られていた。
英紙フィナンシャル・タイムズによると、米側はその後要求を拡大。米国が、鉄道や港湾などのインフラに加え、石油、天然ガス、鉱物資源の採掘に関する投資の管理権限を持つ。また両政府が基金を設立し、共同で運用。米政府は事業の収益からウクライナへの支援総額のほか、年4%の利息も回収するという内容だ。ただウクライナ政府高官は「不公平」だとして不満を示しているという。【ワシントン松井聡】
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❷ウクライナ・ゼレンスキー大統領 「鉱物資源の権益めぐりアメリカが新協定案提示」、フィナンシャル・タイムズ“天然資源全般の権益を掌握しようとする内容”(TBS News dig、2025年3月30日)
ウクライナのゼレンスキー大統領は、鉱物資源の権益をめぐる協定について、アメリカ側から新たな案が提示されたと明らかにしました。一部の欧米メディアは、「ウクライナが署名する可能性は低い」と伝えています。
イギリスの「フィナンシャル・タイムズ」は28日、アメリカがウクライナに対し、鉱物資源の権益をめぐる新たな協定を示したと報じました。
新たな協定案では、アメリカが要求を拡大させ、ウクライナの石油や天然ガスを含む天然資源の権益全般を掌握しようとする内容になっている一方で、ウクライナが求める「安全の保証」は確約されていないということです。
「フィナンシャル・タイムズ」はウクライナ政府の複数の高官の話として、「不公平な内容でウクライナが署名する可能性は低い」と伝えています。
ゼレンスキー大統領は28日の記者会見で、アメリカ側から新たな協定案を示されたことを認めた上で、「これは全く別の文書で当事者がすでに拒否したものも含まれている」と明らかにしました。一方で、「波風を立てたくない」とも述べ、直ちには拒否せず、専門家に見解を求める考えを示しています。
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❸米、鉱物協定の要求拡大か ウクライナに支援返済迫る(KYODO、2025年3月29日)
【キーウ共同】英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は28日、米国とウクライナが協議中の鉱物資源の共同開発に関する協定について、米国が要求を拡大し、ウクライナのインフラや天然資源採掘への投資を管理する権利を求めていると報じた。米国の判断で他国の排除が可能。ウクライナが求める「安全の保証」の確約はされていない。
FTが入手した協定草案は、2022年のロシアによるウクライナ侵攻以降に米国が実施した全ての軍事・経済支援相当額の支出をウクライナに義務付ける厳しい内容。ウクライナ高官は、草案が同国に不利だとして、米側に対案を提示する考えを示した。
ウクライナのゼレンスキー大統領は28日の記者会見で、米側から協定の草案が提示されたことを認めた上で、米国の軍事支援を「負債とはみなしていない」と指摘した。
草案によると、鉄道や港湾などの主要インフラのほか、石油や天然ガス、重要鉱物資源の採掘に対する投資を管理する権限を米国に与える。ウクライナが米国の競合国に資源を販売することも制限される。米国のウクライナの原発所有に関する条項は含まれていない。
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❹ ロシアの大規模攻勢が迫る中、ゼレンスキー大統領は絶望(2025年3月30日)
ウクライナに対するロシアのドローン攻撃がまたもや発生し、ゼレンスキー大統領はアメリカとヨーロッパに反応を求めた。また、ロシア軍が今後数週間で100キロ前線全域で大規模攻撃の準備を進めていると警告している。ハンガリーはウクライナのEU加盟について国民に投票を行う予定だが、この事実はEUとウクライナの反発を招いている。
https://youtu.be/Dqpv2IdPNI4
https://www.youtube.com/watch?v=Dqpv2IdPNI4

❺「ウクライナのために死ぬつもりはない、パリで反戦集会」(2025年3月28日)
フランスの政党「愛国者」を率いるフロリアン・フィリポ党首の呼びかけで抗議活動に参加した市民らはウクライナへの派兵に反対し、EU離脱(Frexit)のスローガンを口にしながらパリ中心部を行進した。
https://x.com/i/status/1906132283893096463
https://x.com/sputnik_jp/status/1906132283893096463?s=09

❻ゼレンスキー、トランプ提案全面拒否(原口一博、2025年3月31日)
https://youtu.be/mqr6YPolVMc
https://www.youtube.com/live/mqr6YPolVMc

❼ フランス帝国の滅亡が始まった(2025年3月29日)
※投稿者コメント:フランス帝国の滅亡が始まった…⁉️もう止まらない!アフリカでフランスの時代が終わろうとしていますっっ。
アフリカ・サヘル地域(マリ、ニジェール、ブルキナファソ)で、フランスが次々に追い出されている。
フランスはアフリカなしでは三流国になるって、かつてのフランス元シラク大統領が言ってたけど…それが現実にAir Franceはたった3国から追い出されたことで、6,500万ユーロ(約100億円)の損失‼️
しかも1日2億円以上の利益を失ったって…大ダメージ🇫🇷
ブルキナファソや現地の新しいリーダーたちは超カッコいいんですっ。
「フランスの独占は終わり。これからは我々が主権を握る!」って宣言してるの‼️
【独占終了宣言】
・金もウランもリチウムも、もうアフリカのもの!
・空も土地ももう渡さないっ
・不公平な契約はバッサリ
・「戻りたいなら、他の企業と同じ列に並んでね?」by 外交大臣😏📄
フランスの「見せかけの強さ」は、実はアフリカから奪った資源と構造だった…ってことがバレちゃった⁉️
アフリカは立ち上がった‼️
「搾取される時代は終わり!主権を取り戻すんだ!」というムーブメントが加速中〜っっっ!!
世界が変わる、その瞬間を私たちは見てるのかもしれませんっ。
https://x.com/i/status/1905942749800804409
https://x.com/w2skwn3/status/1905942749800804409?s=09

❽ダグラス・マグレガー:クルスクとクピャンスクが陥落 – ウクライナ軍は跡形もなく壊滅!
スコット・リッターは、ウクライナにおけるロシアの止められない軍事戦略を分析し、モスクワの破壊的な三重の脅威(砲兵、ドローン、UMPK滑空爆弾)がいかにしてウクライナ軍を圧倒しているかを明らかにします。クルスクのくすぶる戦場からNATOの戦略的失敗まで、このビデオは現代の戦争の残酷な真実を明らかにします。ロシアのルビコンドローン部隊の台頭、ウクライナの必死の対抗策、そしてロシアの復活に対する西側諸国の高まる恐怖を目撃してください。これはウクライナの完全な崩壊の始まりでしょうか?戦場がもはや戦術だけでなく、生き残りに関するものである理由を見つけてください。
https://youtu.be/Z1D9PASggHk
https://www.youtube.com/watch?v=Z1D9PASggHk

❾ごみをあさる年金受給者(イギリス、2025年3月29日)
https://x.com/i/status/1905885888183447963
英国の元首相ボリス・ジョンソン氏は、軍事費を増やすために社会保障費をできるだけ早く削減するよう欧州に求めた。
目の前で自殺してるヨーロッパを誰か止めるのだろうか????
フランス🇫🇷のゴミ箱漁る年金受給者も大賛成するかな?モップ頭ジョンソンのイギリスはもっと困ってる人いるよ?
https://x.com/Mari21Sofi/status/1905885888183447963?s=09

❿ゼレンスキーはアメリカを見切った?(2025年3月29日)
ゼレンスキーは、ヨーロッパの特定の国々と、情報データと武器製造に関する協定を結んだ
ゼレンスキーは米国を見捨て、欧州に全面的に依存する計画のようだ。欧州はすべてを無料で提供し、金銭の返還を要求しないからだ。
イギリスとフランスだろ。
https://x.com/i/status/1905867918375534956
https://x.com/Z58633894/status/1905867918375534956?s=09

⓫臓器移植への同意書(2025年3月29日)
捕虜となったウクライナ兵から、カナダのクリニックからの臓器移植の「自発的同意」に関するアンケートが見つかった。これは、TGチャンネル「Северный ветер」が伝えた。
ウクライナ軍第41機械化旅団の捕虜A.チェマーは、強制的に動員されたと語った。
彼はシュミ地方の携帯電話基地局に設置された電子戦ステーションに派遣され、その後、歩兵に編入されてスジャ国境地域に移動した。
捕虜によると、配属前に指揮官が「フランスの医療クリニック」のアンケート用紙を兵士たちに配り、これは最高の医療施設で治療を受けられる医療保険証であると説明した。
保険証に記載されているように、クリニックがカナダにあることに誰も疑問を抱かなかった。
捕虜の話によると、指揮官は仲間の軍人全員の問診票を取ったが、彼は砲撃のため自分の問診票を記入する時間がなく、約束された適格な医療を受けられると期待して、この保険証書なるものを携行していたという。
この保険証書は、捕虜の検査中にロシア軍によって発見された。
それがカナダのオンタリオ州にある医療クリニックでの臓器移植の自発的同意書だった判明した時、ウクライナ兵はどんな驚きを感じただろうか。
現時点では、次のような見方が有力である。
カナダでは、医療ケアを提供するという名目で、負傷した兵士たちが、このクリニックの多数の富裕な顧客のための臓器提供者として利用されている」と「Северный ветер」は書いている。
https://x.com/tobimono2/status/1905804681370300530?s=09

⓬【3/31 ロシア・ウクライナ紛争】ウクライナ紛争終結への道のり
https://youtu.be/7IWMu6XtjPs
https://www.youtube.com/watch?v=7IWMu6XtjPs

⓭対ウクライナ支援倍増へ、ロシア追加制裁も 欧州同盟国外相会合(2025年4月1日)
[マドリード 31日 ロイター] – 英仏独などのウクライナの主要欧州同盟国の外相らは31日、マドリードで会合を行い、対ウクライナ支援を倍増させるとともに、新たな対ロシア制裁を検討していると表明した。
スペイン、ドイツ、フランス、イタリア、英国、ポーランド各国外相と欧州連合(EU)の外相に当たるカラス外交安全保障上級代表は会合後の共同声明で、ロシアに対し「対等な条件で即時かつ無条件で停戦し、それを完全に実施する」ことに同意するよう要請。
その上で、ウクライナが「公正かつ永続的な平和を確保する上で最良の立場」にいるために、ロシアに新たな制裁措置など一段の圧力をかける用意があると言明した。
また、ウクライナ支援に向けて軍事・政治・人道面の支援を増額するとした。ただ、詳細については明らかにしていない。
さらに声明は、ロシアが戦争を終わらせ、ウクライナに与えた損害を賠償するまで、押収されたロシア資産の凍結を継続すべきだと記した。
会合に先立ち、カラス氏は、ロシアに強制連行されたウクライナの子どもたちの帰還や戦争捕虜の解放など、停戦に向けた善意を示すようロシアに要請。同時に、米国に対して、ウクライナ戦争終結に向けロシアに圧力をかけるよう求めた。
一方、フランスのバロ外相は、ロシアが和平合意を望んでいるかどうかについて、米国に明確な回答を示す義務があると述べた。
https://www.msn.com/ja-jp/news/world/

⓮トランプ氏の「3期目」は可能か 実現可能性は極めて低い(AFPBB News、2025年4月1日)
【AFP=時事】ドナルド・トランプ米大統領は3期目を公然と検討しているかもしれないが、合衆国憲法修正第22条で禁止されているため、実現する可能性は極めて低い。
トランプ氏は3月30日、NBCニュースに対し、3期目を務めることについて「冗談を言っているのではない」とし、可能にする「方法」はあると述べた。
だが、ほとんどの憲法学者はトランプ氏と意見を異にしている。
トランプ氏は大統領選期間中、そして就任以降も、何度か3期目について冗談めかして口にしてきた。
だが、先週末の発言はこれまでで最も踏み込んだもので、「冗談を言っているのではない」という言葉でさらに強調されていた。
トランプ氏は「大勢が私にそうしてほしいと思っている」とも述べた。
2028年大統領選にJ・D・バンス副大統領が大統領候補、トランプ氏が副大統領候補として出馬し、当選後にバンス氏がトランプ氏にバトンを渡すというシナリオについてNBCに問われると、トランプ氏は「まあそれも一つの方法だ。だが、他にも方法がある」としたが、詳細は明かさなかった。
だが、合衆国憲法修正第12条は、「憲法の規定上大統領職に就く資格のない者は、副大統領職に就く資格もない」と規定しており、このシナリオを阻んでいるようだ。
共和党のアンディ・オグルス下院議員(テネシー州選出)は1月、トランプ氏に合わせ、連続しない任期を務めた大統領の3期目就任を認める憲法修正案を提出した。
憲法の改正に関する憲法制定会議が招集される可能性もあるが、これも同様に可能性は低いとみられている。
大統領の任期は2期までという憲法上の制限が撤廃されるのはどう考えても難しいが、賭けをする人々はトランプ氏の発言に注目している。
オフショアブックメーカー「BetOnline.ag」によると、2028年大統領選でトランプ氏勝利のオッズは10倍から6倍となり、バンス副大統領に次ぐ2位となった。(c)AFP
【翻訳編集】AFPBB News
https://www.msn.com/ja-jp/news/world/

⓯トランプはプーチンとゼレンスキー両大統領を脅迫!(2025年3月31日)
ドナルド・トランプは不満を表明し、ロシアに対して「腹を立てている」と述べた。そして、プーチンがウクライナ停戦に同意しない限り、ロシアのすべての石油輸出に二次関税を課すとロシアに警告した。ドナルド・トランプはまた、米国は「グリーンランドを100%奪取する」と述べ、ゼレンスキーに鉱物取引から撤退しないよう警告した。ゼレンスキーが夏の選挙に向けて準備を進めているとの報道もある。
https://youtu.be/fVRelmubfK4
https://www.youtube.com/watch?v=fVRelmubfK4

2025年4月2日ウクライナ情報pdfはこちら

 


 

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安斎育郎 安斎育郎

1940年、東京生まれ。1944~49年、福島県で疎開生活。東大工学部原子力工学科第1期生。工学博士。東京大学医学部助手、東京医科大学客員助教授を経て、1986年、立命館大学経済学部教授、88年国際関係学部教授。1995年、同大学国際平和ミュージアム館長。2008年より、立命館大学国際平和ミュージアム・終身名誉館長。現在、立命館大学名誉教授。専門は放射線防護学、平和学。2011年、定年とともに、「安斎科学・平和事務所」(Anzai Science & Peace Office, ASAP)を立ち上げ、以来、2022年4月までに福島原発事故について99回の調査・相談・学習活動。International Network of Museums for Peace(平和のための博物館国相ネットワーク)のジェネラル・コ^ディ ネータを務めた後、現在は、名誉ジェネラル・コーディネータ。日本の「平和のための博物館市民ネットワーク」代表。日本平和学会・理事。ノーモアヒロシマ・ナガサキ記憶遺産を継承する会・副代表。2021年3月11日、福島県双葉郡浪江町の古刹・宝鏡寺境内に第30世住職・早川篤雄氏と連名で「原発悔恨・伝言の碑」を建立するとともに、隣接して、平和博物館「ヒロシマ・ナガサキ・ビキニ・フクシマ伝言館」を開設。マジックを趣味とし、東大時代は奇術愛好会第3代会長。「国境なき手品師団」(Magicians without Borders)名誉会員。Japan Skeptics(超自然現象を科学的・批判的に究明する会)会長を務め、現在名誉会員。NHK『だます心だまされる心」(全8回)、『日曜美術館』(だまし絵)、日本テレビ『世界一受けたい授業』などに出演。2003年、ベトナム政府より「文化情報事業功労者記章」受章。2011年、「第22回久保医療文化賞」、韓国ノグンリ国際平和財団「第4回人権賞」、2013年、日本平和学会「第4回平和賞」、2021年、ウィーン・ユネスコ・クラブ「地球市民賞」などを受賞。著書は『人はなぜ騙されるのか』(朝日新聞)、『だます心だまされる心』(岩波書店)、『からだのなかの放射能』(合同出版)、『語りつごうヒロシマ・ナガサキ』(新日本出版、全5巻)など100数十点あるが、最近著に『核なき時代を生きる君たちへ━核不拡散条約50年と核兵器禁止条約』(2021年3月1日)、『私の反原発人生と「福島プロジェクト」の足跡』(2021年3月11日)、『戦争と科学者─知的探求心と非人道性の葛藤』(2022年4月1日、いずれも、かもがわ出版)など。

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