【連載】今週の寺島メソッド翻訳NEWS

☆寺島メソッド翻訳NEWS(2025年4月4日):ウクライナ紛争に関する米国との協議についてのラブロフ外相の発言―時系列で記述

寺島隆吉

※元岐阜大学教授寺島隆吉先生による記号づけ英語教育法に則って開発された翻訳技術。大手メディアに載らない海外記事を翻訳し、紹介します。


ロシア外務大臣セルゲイ・ラブロフ。©スプートニク

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は、ウクライナ紛争と黒海の海洋安全保障に関する今週のモスクワとワシントンの協議についてチャンネル1に語った。

月曜日(3月24日)のサウジアラビアでの12時間の交渉は、黒海経由のウクライナの食料輸出を確保した2022年の穀物取引、黒海穀物協定の復活を中心におこなわれた。ロシアは、ロシアの農産物輸出に対する制裁の緩和を含む協定の一部を西側が遵守しなかったことを理由に、2023年7月にこの協定から離脱していた。

報道によると、米国はリヤドでの長期にわたる会談の成果に前向きな姿勢を示している。協議に参加したロシア連邦評議会の国際関係委員会の委員長、グリゴリー・カラシンは、会談を「充実して困難な対話」だが「われわれと米国にとって非常に有益」と評した。

2025年3月25日

23:24GMT(グリニッジ標準時)

インタビューの中で、ラブロフはグリーンランドの話題を引き合いに出し、デンマークが支配する島(グリーンランド)を併合したいというトランプの繰り返しの願望とウクライナ危機との間に類似点を指摘した。

「(トランプは、)米国は安全保障上、グリーンランドを絶対に必要としていると述べた。われわれはこのことについて米国と話し合った・・・こうした比較は彼らにとって非常に重要だ。ロシアの正当な安全保障上の利益にとって、ウクライナは米国の安全保障を確保するグリーンランドよりも桁違いに重要だ。彼らはこれを理解している」とラブロフ外相は示唆した。

23:GMT

ラブロフ外相は、バイデン政権下でのロシアと米国の関係は「異常」だったが、現在は「正常」に戻りつつあると述べた。

「われわれは幻想を抱いていない・・・しかし、トランプのチームは、可能な限り相互に利益のある関係を築き、意見の相違があるところでは相互に尊重し合い、二大核保有国間の意見の相違が対立にエスカレートすることを許さないことを望んでいるという点で一致している」とラブロフ外相は述べた。

23:05GMT

ラブロフ外相は、キエフ政権は信頼できないだけでなく、公然と悪意を持って行動しているとの見解を繰り返した。彼は、3月11日のジェッダ(サウジアラビア)での米当局者との会談後、キエフが公に30日間の停戦に合意したにもかかわらず、その全く同じ日に、民間インフラを標的に、モスクワを含む中央部で340回という記録的な無人機攻撃を開始したことを想起させた。

ラブロフ外相はまた、「ワシントンの一部行動派」がキエフとモスクワ間のシャトル外交を推進し、サウジアラビアでの最近の会談で時期尚早に共同声明を発表しようとする試みを批判した。

「われわれは、大統領(プーチン大統領とトランプ大統領)が信頼できる方法で進めることに同意した、という絶対的な確信を持っている。その際には、これ以上の裏付けのない文書に署名することはなかった。そして、特定の『保証』付きで承認された文書であっても、アメリカ側は、その実施を確実にし、キエフ政権がそれに従う責任を負わなければならない」とラブロフ外相は述べた。

「欧州はウクライナ危機の解決における米国の役割を『弱体化』させようとしており、根本原因の除去に基づいて問題に対処することには関心がない。私はその根本原因として、NATO、ロシア国民の権利の根絶、そして法的にも物理的にもロシアと関係のあるすべてのものを挙げた」と同氏は付け加えた。

23:00

ラブロフ外相は、グローバル化のプロセスは、事実上ドル離れを促した前米政権の行動などにより、大部分が破壊されたと述べた。

「ドナルド・トランプは、選挙後、米国大統領になる前から、ジョー・バイデンがドルを使って特定の国を『罰する』ことを始めたのは、犯罪ではないにしても、とんでもない間違いだったと発言していた。その結果、バイデンが罰しようとしてドルを使う機会を奪おうとした人々だけでなく、他の人々もより注意深く見守るようになった」と、このトップ外交官(ラブロフ)は述べた。

22:41

キエフのヨーロッパの支援国である英国やフランスなどは、紛争解決に関するトランプ政権の見解に反論しているだけでなく、依然としてキエフの支配下にある国土の一部を「安全に保つ」ためにいわゆる「平和維持軍」の緊急配備を絶えず求め、ウラジーミル・ゼレンスキーを積極的に支援しているとラブロフ外相は述べた。

「ウクライナの『残りの地域』が、もし本当に何らかの形で存続するのであれば、NATO諸国の治安部隊(どの旗の下であれ)の支配下に置かれるとしても、残った領土で民主主義を強化すると誰も言わない。ロシアのすべてを根絶する人種差別的でロシア嫌いの法律を廃止するとも誰も言わない。誰もそのことについて語らない・・・。もしそうだとすれば、それはこれらの治安部隊がこの国のロシアのルーツに少しでも関連するものすべてを禁止したナチス政権を永続させることになる」とラブロフ外相は述べた。

22:33

ウクライナ紛争は、「幼稚園児」のような振る舞いを示し、ロシアとのあらゆる接触を断った前米政権によって必要以上に大きく煽られたと、ラブロフ外相は述べた。

「ジョー・バイデンはウクライナ問題を人為的に国際議題のトップに押し上げた。私の友人の多くは、この問題はそれに値しない、われわれがウクライナ情勢は良くないだろうと警告し始めてから10年も経ってから始まったわれわれの特別軍事作戦に対する過剰な反応だ、と私に言った」と彼は語った。

22:19


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ラブロフ外相は、ウクライナ紛争の交渉開始に重要な役割を果たしたトランプ大統領の中東担当特使スティーブ・ウィトコフを高く評価した。ラブロフ外相は、できるだけ早く紛争を終わらせたいというウィトコフの意向は理解できるが、それがいつになるか正確に予測するのは時期尚早だと述べた。

「(ヴィトコフは、)彼が基本的なことだと考えることは誰もが理解すべきだと強く考えている。タッカー・カールソンとのインタビューでの発言から判断すると、彼はこの紛争の本質を理解していた」とラブロフ外相は述べた。「しかし、彼は欧州諸国のエリート層を過大評価しすぎている」。

22:02

ウラジーミル・ゼレンスキーは、ウクライナ紛争に対する米国政府の見解に公然と異議を唱えており、「ホワイトハウスでトランプ大統領に失礼な態度を取り、その後ロンドンに行き、そこではちやほやされた」とラブロフは述べた。キエフに戻ったゼレンスキーは「さらに大胆な発言」を何度もおこない、中立地位に関する交渉と旧ウクライナ領土の運命に関する協議の両方を拒否したと、ラブロフ外相は付け加えた。

「領土について議論する必要があるのは、われわれが話しているのは一部の土地についてではなく、そこに住み、自分たちの将来がロシアと結びつくことを望んでいると声を上げてきた人々についてだからだ」と彼は強調した。

21:50

EUは、ジョー・バイデン前米国大統領によってロシアへの圧力強化に「送り込まれた」が、現在では「膨大な数」の社会・経済問題に直面しており、これが「おそらく、彼らがこれほどまで必死にウクライナを見限ろうとしない理由のひとつである」とラブロフ氏は示唆した。

「言い換えれば、彼らの意見はトランプ政権と真っ向から矛盾している」と彼は指摘し、米国大統領と他の政府高官らは「(紛争の)最終解決の枠組みに関する予備協議が進行中であり、NATOは交渉のテーブルから外すべきであることを明確にした」と付け加えた。

21:45

「アメリカ側」は、ロシアの鉄壁の安全保障保証の要求を聞き入れたように見える。そして、「軍産複合体とつながりのない民間エネルギーインフラへの砲撃やテロ攻撃を阻止して、前向きな結果を出すことができるのはワシントンだけである」とラブロフは示唆した。しかし、EUは今や「まったく異なる道」を歩み始めていると、同外相は述べた。

「ヨーロッパは、ナポレオンやヒトラーの時代、クリミア戦争の時代と同様に、再びわが国に『戦略的敗北』をもたらそうと躍起になっている。それらの時代と同様に、ヨーロッパのほとんどの国が、まれな例外を除いて、軍備を整えている。彼らはウクライナの領土で物理的にわれわれと戦っているわけではないが、彼らがいなければ、この国はとっくに敗北しており、現在のナチス政権は存在しなくなっていただろう」と、ラブロフ外相は述べた。

※なお、本稿は、寺島メソッド翻訳NEWS(2025年4月4日)「ウクライナ紛争に関する米国との協議についてのラブロフ外相の発言―時系列で記述」
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からの転載であることをお断りします。

また英文原稿はこちらです⇒Lavrov comments on talks with US on Ukraine conflict: As it happened
サウジアラビアでの12時間にわたる交渉は黒海の海洋安全保障に焦点を当てられた。
出典:RT 2025年3月25日
https://www.rt.com/russia/614729-lavrov-comments-talks-us//

寺島隆吉 寺島隆吉

国際教育総合文化研究所所長、元岐阜大学教授

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