【連載】今週の寺島メソッド翻訳NEWS

☆寺島メソッド翻訳NEWS(2025年4月10日):ウクライナの攻撃でまたひとりのロシア人ジャーナリストが命を失う

寺島隆吉

※元岐阜大学教授寺島隆吉先生による記号づけ英語教育法に則って開発された翻訳技術。大手メディアに載らない海外記事を翻訳し、紹介します。


アンナ・プロコフィエヴァ。 © ソーシャルネットワーク

ロシアの国営テレビ局チャンネル1の戦場特派員、アンナ・プロコフィエヴァが水曜日(3月19日)、ウクライナと国境を接するベルゴロド州での取材中に死亡した。 放送局は彼女の死亡を確認し、カメラマンのドミトリー・ヴォルコフも負傷したと発表した。

プロコフィエヴァは、現在戦闘が続いている地域に近いデミドフカ村で取材中だったと伝えられている。初期の報道によると、35歳のジャーナリストは無人機による攻撃または榴散弾による致命傷によって死亡したとされているが、事件の経緯については異なる説明もある。

今週初めには、ルガンスク人民共和国(LPR)とクルスク州でウクライナ軍の攻撃により、報道関係者3名が死亡している。
プロコフィエヴァは最近、最近解放されたスジャの町から報道を行なっていた。彼女は、その地域から民間人を避難させる手助けもしていた。

「チャンネル1の特派員、アンナ・プロコフィエヴァは任務中に死亡した。これはウクライナとの国境沿いにあるベルゴロド州で起こった。チャンネル1の報道班が敵の地雷を踏んだのだ」と同放送局は声明で述べた。

彼女の死は、軍事ブロガーのウラジーミル・ロマノフ氏が最初に報告した。ロマノフ氏は、彼女が水曜日に編集業務中に死亡したと記している。ロマノフ氏は自身のTelegramチャンネルで、プロコフィエヴァはクラスノヤルスク地区のデミドフカ村で働いていたと伝えた。

クルスク州知事代理のアレクサンドル・ヒンシュテイン氏によると、ロシア国営テレビのカメラマン、ドミトリー・ヴォルコフ氏は重傷を負い、現在人工呼吸器につながれている。同氏は現在、クルスク州立病院に緊急搬送され治療を受けている。

同放送局は、事件当時、ヴォルコフ氏はプロコフィエヴァ氏とともに働いていたと以前に報じていた。

関連記事:ウクライナでロシア人ジャーナリストが殺害された事件に対する国際社会の反応を、クレムリンが非難

プロコフィエヴァは、人民友好大学(RUDN)でジャーナリズムの学位を取得しており、スペイン語に堪能であった。チャンネル1(*)に入社する前は、ロシヤ・セヴォドニャ通信社のスペイン語部門で働いていた。2023年には、チャンネル1の戦場特派員となり、ウクライナ紛争を報道した。
* ロシア連邦のテレビ局。視聴シェアトップを争っている主要チャンネルの一つ。

この記者の死について、ロシア外務省報道官のマリア・ザハロワ氏は、キエフが意図的にジャーナリストを標的にし、報道関係者を保護するための国際法を損なっていると非難した。

タス通信によると、プロコフィエヴァ記者は、最も激しい戦闘地域で、しばしばロシア軍の陣地から、この特別な軍事作戦を報道した。同記者は、最近解放された地域の地雷除去の様子を、爆弾処理の専門家と緊密に協力しながら、ときには不発弾から数メートルの距離で撮影したという。軍隊とともに報道を撮影している間、彼女は何度も砲撃を受けていたという。

※なお、本稿は、寺島メソッド翻訳NEWS(2025年4月10日)「ウクライナの攻撃でまたひとりのロシア人ジャーナリストが命を失う」
http://tmmethod.blog.fc2.com/
からの転載であることをお断りします。

また英文原稿はこちらです⇒Another Russian journalist killed in Ukrainian strike
ロシア国営テレビの特派員、アンナ・プロコフィエヴァが、ベルゴロド州での取材中に死亡した。
出典:RT 2025年3月26日
https://www.rt.com/russia/614788-russian-reporter-killed-one/

寺島隆吉 寺島隆吉

国際教育総合文化研究所所長、元岐阜大学教授

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