【連載】櫻井ジャーナル

【櫻井ジャーナル】2025.04.18XML: WEFのシュワブの人間ロボット化計画を予見する作品を発表していた日本の音楽家

櫻井春彦

 坂本慎太郎というミュージシャンが2014年5月にリリースしたアルバム『ナマで踊ろう』の中に『あなたもロボットになれる』という作品が入っている。この作品が2年ほど前から話題になっているらしい。恥ずかしながら、そのことを知ったのは最近だ。

  眉間に小さなチップを埋めるだけ

  決して痛くはないですよ

  ロボット

  新しいロボットになろう

  不安や虚無から解放されるなら

  決して高くはないですよ

  ロボット

  素晴らしいロボットになろうよ

 そして「危険のランプが点滅している」で終わる。

 その曲が世に出てから2年後、​2016年1月にWEF(世界経済フォーラム)のクラウス・シュワブはスイスのテレビ番組に出演、マイクロチップ化されたデジタル・パスポートについて話している​。チップを服に取り付けるところから始め、次に皮膚や脳へ埋め込み、最終的にはコンピュータ・システムと人間を融合、人間を端末化しようと考えているようだ。人間をサイバー・システムの一部にしようということだろう。

 シュワブの顧問でイスラエル人のユバル・ノア・ハラリはAI(人工知能)によって不必要な人間が生み出されると見通している。特に専門化された仕事で人間はAIに勝てず、不必要な人間が街にあふれるというのだ。相当数の仕事はAIを搭載したロボットで代用でき、人間を必要としなくなるということである。

 シュワブは1938年3月にドイツのラーフェンスブルクで誕生、スイスのチューリッヒ工科大学で工学博士号を、フリブール大学で経済学博士号を、また66年から67年にかけてハーバード大学の公共政策大学院で修士号を取得したが、ハーバード大学ではヘンリー・キッシンジャーの教えを受け、大きな影響を受けたという。彼の父親、オイゲン・シュワブはナチスを支援していたスイスのエンジニアリング会社エッシャー・ビスを率い、ノルウェーの工場でナチスの核開発計画のための重水生産を支援していた。

 こうした支配層の思考を坂本慎太郎は感じていたのかもしれない。

 4月13日から「大阪・関西万博2025」が開催されている。問題山積みのイベントだが、入場者から生体情報を含む個人情報を集めているとも批判されている。坂本慎太郎の描く世界と重なる。

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