【連載】櫻井ジャーナル

【櫻井ジャーナル】2025.04.20XML: 米大統領はCOVID-19の病原体は人工的に作られた可能性があるとする文書を掲載

櫻井春彦

 ​アメリカの大統領官邸(ホワイト・ハウス)のサイトにCOVID-19(2019年-コロナウイルス感染症)の発生源に関する文書が掲載され、話題になっている​。それによると、COVID-19は自然に発生したという主張はNIAID(国立アレルギー感染症研究所)の長官を務めていたアンソニー・ファウチが宣伝していたもので、中国の武漢にある武漢病毒研究所(WIV)から漏れ出た可能性を指摘している。

 NIAIDは2014年からコロナウイルスの研究費として、ピーター・ダザックが率いるエコヘルス連合へ数百万ドルを提供、その一部はWIVの研究員へ提供されていたと伝えられている。ダザックはウクライナ人の父親を持つ人物で、WIVの研究者とも親しくしていたとされている。

 ​エコヘルス連合はWHO(世界保健機関)へアドバイスする立場にある団体で、NIAIDの上部機関であるNIHからWIVの石正麗へ研究費として370万ドルが提供されていたとも伝えられていた。​ニューヨーク・タイムズ紙によると、石正麗は中国共産党の党員ではない。また中国政府の研究機関の研究機関の大半は北京にあり、WIVはアメリカ政府の影響下にある機関だと言えるだろう。

 COVID-19騒動ではウイルス以上に「ワクチン」というタグのつけられた遺伝子操作薬が問題になっている。​ファイザーやFDA(食品医薬品局)が75年間隠そうとした「ワクチン」に関する文書の開示をアメリカの裁判所が命令、その文書を分析したサーシャ・ラティポワはバラク・オバマ大統領の時代からアメリカの国防総省が「COVID-19ワクチン」の接種計画を始めていると指摘している。​ラティポワは長年医薬品業界で研究開発に携わってきた専門家だ。

 ​彼女によると、2020年2月4日に保健福祉長官はCBRN(化学、生物、核、放射線)緊急事態に関するふたつの宣言をしている​。そのひとつがEUA(緊急使用許可)で、大量破壊兵器が関与する重大な緊急事態を想定、CBRN物質に対する対抗手段を安全性と有効性を確保するために規制監督なしで使用する許可だ。

 COVID-19の原因はSARS-CoV-2(重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2)だとされている。このウイルスは人工的に作られた可能性が高いのだが、中国で作り出された可能性は小さい。このウイルスに感染した動物が中国の自然界で発見されていないのだ。

 しかし、北アメリカの自然界ではシカ、ノネズミ、コウモリを含む5種類の動物が感染していることが判明、それらの種はモンタナ州にあるロッキー・マウンテン研究所で実験動物として使用されていたことが突き止められた。そこで、SARS-CoV-2はこの研究所で作られたのではないかと推測する人もいるのだが、別の研究所を怪しいと言う人もいる。イングランドのポートン・ダウンにあるイギリス国防総省の国防科学技術研究所(Dstl)だ。

 ポートン・ダウンから約9キロメートルの地点にあるソールズベリーでは2018年3月4日、セルゲイ・スクリパリと娘のユリアが「ノビチョク」なる神経ガスに汚染され、ふたりはショッピングセンター前のベンチで倒れているところを発見された。

 3月21日には化学兵器禁止機関(OPCW)の査察官がソールズベリーに到着、調査を開始するのだが、調査は妨害された。ユリアは気管切開の手術を受け、チューブが取り外されたのはOPCWの査察官が去った後の3月27日だ。

 5月18日に退院したとされているが、ユリアは3月8日に昏睡状態から目覚め、レストランで食事中に彼女と父親のセルゲイは何かを散布されたと話していたことが判明した。ユリアの証言はスティーブン・コックロフト医師が聞いているが、その後、同医師は発言を禁じられ、治療チームから外された。彼女の話はイギリス当局のストーリーと違うため、隠されていたようだ。これはノビチョクを吸引して死亡したとされるドーン・スタージェスの死に関するイギリスの公式調査で明らかにされている。スタージェスは2018年7月に毒殺された。

 スクリパリ父子の事件ではロシア軍の情報機関GRUのエージェントふたりが犯人として逮捕されたが、レストランで毒物を散布されたとするならば、このふたりが犯人だとする主張が怪しくなる。

 セルゲイは1990年代からイギリスの情報機関MI6のスパイとして活動していたが、2004年12月にモスクワで逮捕され、06年8月に有罪判決を受けている。そして2010年7月、スクリパリは恩赦で釈放され、ソールズベリーで住み始めた。つまり、ロシア政府にとってセルゲイは過去の人であり、殺す理由が見当たらない。

 事件当時からソールズベリーとポートン・ダウンの近さは話題になっていた。国防科学技術研究所にBC兵器が存在するからだ。GRUのエージェントはポートン・ダウンを調べていたのではないかとも言われている。

 事件の翌年、COVID-19が始まった。

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「 米大統領はCOVID-19の病原体は人工的に作られた可能性があるとする文書を掲載」(2025.04.19ML)
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