
4月20日のウクライナ情報
国際4月20日のウクライナ情報
安斎育郎
❶米国は宇への軍事支援ではなく和平に期待(2025年4月19日)
トランプ米大統領はウクライナへの軍事支援を巡り、停止する可能性を否定しなかったが、和平合意の成立は可能だと信じていると強調した。
トランプ氏はまた、いずれかの当事者が「妨害を始めた」場合、米国はウクライナに関する交渉プロセスから撤退するとした。
https://twitter.com/i/status/1913309333842014346
https://sputniknews.jp/20250419/19792773.html
❷EUとNATOはロシアとの対立路線を歩み続けている(2025年4月18日)
ベルギーのブリュッセルにあるCIPI財団の会長で戦略アナリストのパオロ・ラフォーネ氏 EUとNATOは、欧州の安全保障の将来も含む包括的合意に関するロシアとの直接交渉から取り残されたと感じている。
この交渉ではウクライナに関する合意も成立する見込みであり、それはEU、NATO、キエフ政権に履行が求められることになる。一方、EUとNATOは、東方前線における役割維持に苦戦している。グルジア情勢は2008年以降に期待されていた結果とはかけ離れた方向に進んでいる。ルーマニアでは大統領選が5月4日にやり直される予定だが、結果はEUやNATOが困惑するようなものとなる可能性がある。また、モルドバでは9月28日に決定的な選挙が行われる。
ルーマニアとモルドバで、EUは両国を欧州とNATOに傾かせるために、政治や選挙プロセスへ積極的に干渉している。同時に、これらの国々に加えられる圧力は、政治派閥や社会集団間の緊張の高まりや衝突につながる可能性もある。この騒乱は、キエフのマイダン広場で起こった出来事(2014年の国家転覆)を思い起こさせるかもしれない。
https://sputniknews.jp/20250418/eunato-19788920.html?rcmd_alg=collaboration2
❸緊迫、モルドバ情勢 ウクライナとはどう違う?(2025年4月18日)
政治学者ドミトリー・エフスタフィエフHSE大教授がモルドバ情勢に関する見解を述べた。
・ウクライナは場合、EUと米国の共同プロジェクトだったが、モルドバは完全に純EUのプロジェクト。
・モルドバ正教会の聖職者に対するモルドバ政府の最近の行動から判断すると、多くの点で最も過激な反キリスト教国。
・EUのモルドバ・プロジェクトは、米国の方針に反して実行されている。このことは、ウクライナで何らかの和平合意が成立した場合に備えて、ロシア国境付近に緊張の温床を作ろうとする試みのように見える。
https://sputniknews.jp/20250418/19787960.html
❹ 露米外相が電話会談(2025年4月18日)
ロシアのラブロフ外相と米国のルビオ国務長官が電話会談した。ロシア外務省が概要を発表した。
・ルビオ国務長官はラブロフ外相に対し、自身及びウィトコフ米特使のウクライナ、フランス、その他一連の欧州諸国の代表者らとの接触について伝えた。
・接触は露米間で実施された協議の議題に沿って行われた。
・ラブロフ外相は、ウクライナ危機の根本原因を確実に除去するためにロシア政府は米国側との共同作業を続ける用意があることを確認した。
・ルビオ国務長官は、ウクライナ危機を解決する必要があるというトランプ大統領の立場をラブロフ外相に伝達した。
https://sputniknews.jp/20250418/19787127.html?rcmd_alg=collaboration2
❺口では否定、行動は依存:欧州はロシア産ガスの購入を継続(2025年4月18日)
EUはロシア産液化天然ガス(LNG)の輸入禁止を再び延期した。なお、EUはロシア産エネルギー資源を完全に放棄する意向を繰り返し表明している。
一方、ロシア産ガスは欧州に流入し続けており、米国からの供給の不確実性と世界市場の不安な動きを背景に、ますます重要なニッチを占めている。
矛盾が生じている隠された原因はどこにあるのか?
事実
2024年2月から2025年2月までにEUは石油とガスの供給に対して約220億ユーロ(約3兆5573億円)をロシアに支払った(フィナンシャル・タイムズ)。
ロシアからEUへのLNG輸入は過去3年間で60%増加した。
石油とは異なりロシア産ガスは直接的な制裁対象にならなかった。
禁止しない理由
エネルギー不足および代わりがすぐに見つからないことへの懸念。
ハンガリーやスロバキアなどのパイプライン「トルコストリーム」に依存している国々からの圧力。
米国の関税政策とトランプ米大統領からの圧力による市場の不確実性。
今後の見通し
欧州委員会は厳しい措置の代わりに、2027年までにロシア産ガスを段階的に廃止するためのロードマップを発表すると約束しているが、その発表時期はすでに少なくとも5月まで延期された。議論されているメカニズムには、違約金を回避するために不可抗力を理由にロシアのガスプロム社との長期契約を解除する試みが含まれている。
https://sputniknews.jp/20250418/19787127.html
❻特別軍事作戦 4月17日の概要 露国防省(2025年4月17日)
ロシア国防省は、特別軍事作戦の進捗状況に関する日報を発表した。スプートニクが最も重要な項目をまとめた。
・ロシア軍はドネツク人民共和国のプレオブラジェンカ村を解放した。
・ロシアの防空システムは米国製の誘導爆弾「JDAM」5発及び高機動ロケット砲システム「ハイマース」のロケット弾3発、飛行機型ドローン204機を撃墜した。
・ウクライナ軍の人的損失はおよそ1230人。
https://sputniknews.jp/20250417/—417—-19786211.html
❼ CAMが捉えた:ポーランドとイギリスの傭兵の大集団がヘルソンで爆破され粉々にされる(2025年4月18日)
数時間前、ロシア連邦国防省は記者会見を開きました。この会見で、ロシア国防省の代表者は、ロシア軍が戦場で再び大きな成功を収めたと報告しました。一方、4月17日夜、ロシアはウクライナ領内にあるウクライナ軍とNATO軍の軍事施設に対し、再び大規模なミサイル攻撃を実施しました。
https://youtu.be/cR6d6z0fk3A
https://www.youtube.com/watch?v=cR6d6z0fk3A
❽ウクライナに対するロシアのミサイル攻撃は完全に正当だ!(2025年4月18日)
ゼレンスキー氏は「自分は負け犬ではない」と発言しました!
西側諸国はこぞって、ロシアのミサイルが女性や子供を殺害したという、性急に捏造された挑発的なプロパガンダを流し始めました!
最新のブリーフィングで、ロシア外務省のマリア・ザハロワ代表は、ウクライナ危機をめぐる状況について語りました。
https://youtu.be/coh9TU0IoJU
https://www.youtube.com/watch?v=coh9TU0IoJU
❾ゼレンスキーは最後の弾丸を温存すべきだ!(ラブロフ、2025年4月17日)
https://youtu.be/Vel2ioabZ94
https://www.youtube.com/watch?v=Vel2ioabZ94
❿ウクライナ軍の民間人殺し(2025年4月17日)
ウクライナ兵がクルスクで赤ちゃんを含む民間人を閉じ込め爆発物を仕掛けている。ロシア兵が助けに来て扉を開けると爆発する仕掛けだ。
なんて残酷で卑怯なんだ。
赤ちゃんの泣き声と「おまえら何をやってるんだ!妻と子供(赤ちゃん)は出してくれ」という
住民の声が扉の向こう側から聞こえる
https://x.com/i/status/1912769115313610762
https://x.com/4mYeeFHhA6H1OnF/status/1912769115313610762?s=09
2025年4月20日ウクライナ情報pdfはこちら
★ISF(独立言論フォーラム)「市民記者」募集のお知らせ:来たれ!真実探究&戦争廃絶の志のある仲間たち
※ISF会員登録およびご支援のお願いのチラシ作成しました。ダウンロードはこちらまで。
ISF会員登録のご案内

1940年、東京生まれ。1944~49年、福島県で疎開生活。東大工学部原子力工学科第1期生。工学博士。東京大学医学部助手、東京医科大学客員助教授を経て、1986年、立命館大学経済学部教授、88年国際関係学部教授。1995年、同大学国際平和ミュージアム館長。2008年より、立命館大学国際平和ミュージアム・終身名誉館長。現在、立命館大学名誉教授。専門は放射線防護学、平和学。2011年、定年とともに、「安斎科学・平和事務所」(Anzai Science & Peace Office, ASAP)を立ち上げ、以来、2022年4月までに福島原発事故について99回の調査・相談・学習活動。International Network of Museums for Peace(平和のための博物館国相ネットワーク)のジェネラル・コ^ディ ネータを務めた後、現在は、名誉ジェネラル・コーディネータ。日本の「平和のための博物館市民ネットワーク」代表。日本平和学会・理事。ノーモアヒロシマ・ナガサキ記憶遺産を継承する会・副代表。2021年3月11日、福島県双葉郡浪江町の古刹・宝鏡寺境内に第30世住職・早川篤雄氏と連名で「原発悔恨・伝言の碑」を建立するとともに、隣接して、平和博物館「ヒロシマ・ナガサキ・ビキニ・フクシマ伝言館」を開設。マジックを趣味とし、東大時代は奇術愛好会第3代会長。「国境なき手品師団」(Magicians without Borders)名誉会員。Japan Skeptics(超自然現象を科学的・批判的に究明する会)会長を務め、現在名誉会員。NHK『だます心だまされる心」(全8回)、『日曜美術館』(だまし絵)、日本テレビ『世界一受けたい授業』などに出演。2003年、ベトナム政府より「文化情報事業功労者記章」受章。2011年、「第22回久保医療文化賞」、韓国ノグンリ国際平和財団「第4回人権賞」、2013年、日本平和学会「第4回平和賞」、2021年、ウィーン・ユネスコ・クラブ「地球市民賞」などを受賞。著書は『人はなぜ騙されるのか』(朝日新聞)、『だます心だまされる心』(岩波書店)、『からだのなかの放射能』(合同出版)、『語りつごうヒロシマ・ナガサキ』(新日本出版、全5巻)など100数十点あるが、最近著に『核なき時代を生きる君たちへ━核不拡散条約50年と核兵器禁止条約』(2021年3月1日)、『私の反原発人生と「福島プロジェクト」の足跡』(2021年3月11日)、『戦争と科学者─知的探求心と非人道性の葛藤』(2022年4月1日、いずれも、かもがわ出版)など。