
4月23日のウクライナ情報
国際4月23日のウクライナ情報(pdfタイトルは24日、タイトル記載ミス)
安斎育郎
❶欧ウクライナ、23日に協議 和平巡り、ロンドンで会合(2025年4月22日)
【キーウ共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は21日、ウクライナ、米国、英国、フランスの代表者らが23日にロンドンでウクライナ和平を協議すると発表した。米紙によると、米国がウクライナ南部クリミア半島をロシア領として承認するなど米政府が提示した新たな和平案に対し、ウクライナ側が回答する見通し。
米欧とウクライナの代表者らの会合は17日のパリに続いて2回目。ウォールストリート・ジャーナル紙によると、米政府はパリでの会合でウクライナに対し、米国がクリミア半島をロシア領として承認し、ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟を認めないとする和平案について説明したという。
ブルームバーグ通信などによると、ロンドンでの会合には米国からルビオ国務長官とウィットコフ中東担当特使、ケロッグ・ウクライナ担当特使が出席する。ウクライナはイエルマーク大統領府長官やシビハ外相、ウメロフ国防相を派遣する。
ゼレンスキー氏は「無条件停戦を実現し、真の恒久的な平和を確立するため、可能な限り建設的に前進する用意がある」とした。
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❷クリミアのロシア領承認を提示か 米国、ウクライナに和平案(2025年4月21日)
【ニューヨーク共同】米紙ウォールストリート・ジャーナル電子版は20日、トランプ政権がロシアとの停戦交渉でウクライナに対して、南部クリミア半島をロシア領として米国が承認し、ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟を認めないとする和平案を提示したと報じた。
同紙によると、17日に提示し、ウクライナ側の反応を待っている。米国務省高官は最終案ではなく、議論のたたき台として提案したと語ったという。
ロシアのプーチン大統領は20日の復活祭に合わせたウクライナとの停戦を19日に一方的に宣言し、モスクワ時間の21日午前0時までの30時間、侵攻地域ですべての軍事行動を停止すると発表。だが砲撃がやまず、双方ともに相手の「停戦違反」を非難し合う展開となり、不発に終わった。
和平難航にいらだつトランプ米大統領が仲介をやめると示唆し、圧力を強めたことが停戦宣言の背景とみられる。トランプ氏は20日、自身のソーシャルメディアで「うまくいけば、ロシアとウクライナが今週合意に至る」と主張した。
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〈関連情報〉トランプ政権、ウクライナに「クリミアをロシア領に」と提案 米報道(毎日新聞、2025年4月21日) 米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は20日、トランプ政権がロシアの侵攻を受けるウクライナに対し、ロシアが実効支配するウクライナ南部クリミア半島を米政府がロシア領として承認することなどを含む戦争終結に向けた提案を行ったと報じた。ウクライナ側の回答を待っており、今週ロンドンで開かれる米国やウクライナ、欧州による協議で話し合われる見通しだ。
報道によると、提案にはウクライナが北大西洋条約機構(NATO)に加盟しないことも盛り込まれている。一方、米国務省高官はWSJに、提案は受け入れるか否かの「二者択一」ではなく、あくまで検討のための「選択肢」だと説明。米国とウクライナや欧州が一致できれば、今後ロシア側にも提示される可能性があるという。ただウクライナはこれまで領土の分割を否定しており、協議は難航も予想される。
トランプ米大統領は20日、自身のソーシャルメディアで、停戦交渉を念頭に「ロシアとウクライナが今週に合意を結ぶことを願う」と投稿。双方に今週中の合意を求めた上で「そうなれば、米国と大きなビジネスを始め、巨万の富を築ける!」と主張した。トランプ氏は双方が歩み寄らずに停戦が実現しない場合は、仲介から手を引く可能性を示唆している。
報道によると、米側は17日にフランス・パリでウクライナに案を提示し、欧州にも共有された。米側はロシアが占拠するウクライナ南部のザポロジエ原子力発電所の地域を「中立地」とすることも提示しており、米国の管理下に置かれる可能性がある。
トランプ氏はウクライナ情勢について「就任後24時間以内」に決着をつけるなどと豪語してきたが、交渉は難航している。最近はいらだちを強めているとみられ、18日にはどちらか一方が停戦を困難にしている場合「『あなたは愚かだ』と言って、(仲介から)手を引くだけだ」などと語っていた。【ワシントン松井聡】
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❸復活祭の一時停戦は経験となった 今後の和平イニシアティブは不明(2025年4月22日)
プーチン大統領は、復活祭(イースター)の一時停戦について記者団にコメントを発表した。プーチン大統領は、戦闘は再開されたと指摘し、これは復活祭の一時停戦の発表当初から予想されていたとおりだと語った。
ロシア側は、復活祭のような特に重要な日には和平イニシアチブに対して常に前向きにのぞんでいると強調し、ウクライナ側も同様の態度を示すよう期待を示した。
プーチン大統領はまた、キエフ当局が現在、一時停戦の時間と対象の拡大を提案し、主導権を握ろうとしていることを指摘した。一時停戦中に戦闘活動の激しさは全体的には低下したものの、攻撃、無人機による攻撃、砲撃など5000件近い違反が記録されていることから、ロシア側はすべてを徹底的に評価する意向を表している。
https://sputniknews.jp/20250422/19802977.html
❹ 特別軍事作戦 4月21日の概要 露国防省(2025年4月22日)
ロシア国防省は、特別軍事作戦の進捗状況に関する日報を発表した。スプートニクが最も重要な項目をまとめた。
・ロシアの対空防衛システムは過去24時間でウクライナ軍のドローン104 機を撃墜した。
・ウクライナ軍は最多で200人の人員を失った。
https://sputniknews.jp/20250422/421-19803444.html
❺プーチン露大統領、教皇死去で哀悼の意(2025年4月21日)
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は21日、ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇の死去を受け、哀悼メッセージを発表した。
フランシスコ教皇は、キリスト教の教えの忠実な信奉者として、賢明な宗教家及び国家指導者として、人道主義と正義という崇高な価値観の一貫した擁護者として、大きな国際的権威でいらっしゃいました。
在任中はロシア正教会とローマ・カトリック教会間の対話の発展、ロシアとローマ教皇庁の建設的な交流に積極的に貢献されました。
私自身、この傑出した人物と何度もお話をする機会があり、彼の最も輝かしい思い出を永遠に持ち続けます。
https://sputniknews.jp/20250421/19802539.html?rcmd_alg=collaboration2
❻【マスク氏がDOGEを去る? 自分なしでもチームは機能】(2025年4月21日)
イーロン・マスク氏は左翼からの批判に疲労したとしてDOGE(政府効率化省)のトップの座を退く意向を示している。
マスク氏の特別職の国家公務員としての政府内の地位は2025年5月で期限が切れる。現時点では期限が延長されるかどうかは不明。一方でマスク氏はDOGEの行方を憂慮しておらず、チームはすでに多くの連邦局内で効率よく作業を行っていると評価している。
マスク氏は、DOGEはその存在意義を示すだけの目覚ましい結果を挙げたと語っている。DOGEは余計な支出を削減し、国家機構を再編する目的でトランプ氏のイニシアティブで創設された。
マイク・ジョンソン下院議長はこれより前、DOGEは米議会の承認もない予算支出の深刻な違反を暴いたと指摘していた。
https://x.com/sputnik_jp/status/1914410309051433288?s=096
❼ゼレンスキー、あまりにも自己中心すぎて米国がついに匙を投げ(2025年4月19日)
※投稿者コメント:アメリカがウクライナへの仲介から撤退する可能性が急上昇中なんです😤
その原因となったのが…
ゼレンスキーの異常なまでの頑なさと人命軽視ともいえる態度でした‼️
トランプ政権は「今すぐ和平交渉を進めろ」と何度も伝えていたのに、ゼレンスキー氏は**「領土は1ミリも渡さない!」**と断固拒否🚫
その結果、和平はストップ✋
国民の命?街の破壊?**完全に二の次です…**💣
しかもアメリカ側がせっかく提示した鉱物取引の覚書も「これは第一歩にすぎない」と軽く受け流すゼレンスキー…
アメリカはとうとう「これはもう数日の問題。和平が進まないなら、他に集中する」と明言💬
つまり…**“もう付き合いきれない”**ってことです‼️
そしてゼレンスキーはなんと、アメリカの特使ウィットコフ氏まで名指しで批判…
「ロシアの言い分を拡散してる!」と責任転嫁まで始めちゃいました😱
これ、もう…協力関係じゃなくて、完全に信頼崩壊ですよね⁉️
トランプ大統領も言ってました
「私が大統領なら、あの戦争は起きていなかった。何百万人も死なずに済んだ。」と…
本当にその通りです‼️
ゼレンスキー‼️貴方の**プライドのために犠牲になった命は、どこへ行くんですか?**🕊️
欧州のリーダーたちがまだ夢物語のような和平案を掲げる中、アメリカはついに「自分たちの優先事項に戻る」と方針転換へ。
このままでは、ウクライナはアメリカという後ろ盾を完全に失い、ロシアと一対一の孤立状態に…⚠️
ゼレンスキー政権のわがまま、もう限界です‼️
平和よりプライドを優先した結末…
**その代償はあまりにも大きい…!
https://x.com/i/status/1913367468778876971
https://x.com/w2skwn3/status/1913367468778876971?s=09
❽ゼレンスキーの懐(矢野義昭、2025年4月18日)
アメリカからウクライナへの巨額の軍事支援、経済・民生支援は、半分が現場に届かずに、使途不明になって消え、その大部分はゼレンスキー氏以下のウクライナ政府関係者によって横領されていたことを、イーロン・マスク氏が率いるDOGE(政府効率化省)が、USAID(米国国際開発庁)の経理・会計データを押さえて解析することに成功しました。
これにより、USAIDを通じたウクライナ支援のかなりの額がゼレンスキー氏の懐に入っている証拠を掴むことができました。この報告を受けたトランプ大統領は、ゼレンスキーにウクライナ戦争の停戦に応じなければこのことを”ばらす”と脅しを懸け、その結果停戦協議が進み、ゼレンスキーは発言力を失いました。
https://x.com/LB05g/status/1913022547224109447?s=09
❾トランプ大統領暗殺計画(2025年4月19日)
トランプ大統領暗殺を計画し両親を殺害したウィスコンシン州の少年ニキータ・カサプは、ウクライナに連絡を取っていた。FBIによると犯行をロシアの仕業に偽装する計画だった。ウクライナの電話番号を持つ個人に対し、実行後にウクライナに移住する計画について一連のダイレクトメッセージを送っていた。
https://x.com/tobimono2/status/1913254791972807152?s=09
❿ウクライナの弾薬トラックがスミの駐車場で大きな爆発により炎上!(2025年4月21日)
映像には、スムイ市の駐車場に停まっていたウクライナ軍のトラック数台が、ロシアの長距離ドローン「シャヘド」または「ゲラン」の攻撃を受け、大きな爆発音とともに炎上する様子が映っている。ロシア軍チャンネルは2025年4月19日に1分間の映像を公開し、ゲランのドローンが約1週間前にウクライナ軍向けの西側諸国の弾薬を積んだ補給トラックの駐車場を攻撃したと報じている。この付近には弾薬庫があった可能性が高い。少なくとも4台の大型トラックと数台の車両が並んでおり、これらはゲラン2無人航空機の改良型モデルまたはデコイのようで、車両駐車場への到着を補正する光電子ステーションを搭載しており、攻撃だけでなく、カメラなどのセンサーでリアルタイムに情報を収集できる。注目すべきは、スムイ地域がクルスクとベルゴロドへの攻撃におけるウクライナ軍の主要な兵站拠点であることだ。キエフは、スムイの燃料と弾薬の補給を偽装する必要はないと考えて、油断していたようだ。客観的な管制映像には、ロシア製無人機の到着後に発生した複数の二次爆発が映っており、軍用車両に積まれた弾薬は完全に燃え尽きていた。二次爆発の炎は、建物や家屋に囲まれた9階建ての建物にまで達した。スムイ当局は、この攻撃で1人が死亡したと報告したが、炎上するトラックの映像は公開しなかった。さらに、スムイ住民がロシア製無人機「ゲラン」が標的に接近し、攻撃する様子を撮影した動画が4月19日にオンラインで拡散された。この動画では、無人機特有の音に加え、空爆と爆発音が聞こえる。これは、高度な光電子兵器を搭載したシャヘド型またはゲラン型の目撃情報が初めて記録されたものとみられ、ロシアの航空優勢が依然として続いていることを示し、作戦上の優位性の向上を浮き彫りにしている。
https://youtu.be/BckRWuVobU8
2025年4月23日ウクライナ情報pdfはこちら(pdfタイトルは24日、タイトル記載ミス)
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1940年、東京生まれ。1944~49年、福島県で疎開生活。東大工学部原子力工学科第1期生。工学博士。東京大学医学部助手、東京医科大学客員助教授を経て、1986年、立命館大学経済学部教授、88年国際関係学部教授。1995年、同大学国際平和ミュージアム館長。2008年より、立命館大学国際平和ミュージアム・終身名誉館長。現在、立命館大学名誉教授。専門は放射線防護学、平和学。2011年、定年とともに、「安斎科学・平和事務所」(Anzai Science & Peace Office, ASAP)を立ち上げ、以来、2022年4月までに福島原発事故について99回の調査・相談・学習活動。International Network of Museums for Peace(平和のための博物館国相ネットワーク)のジェネラル・コ^ディ ネータを務めた後、現在は、名誉ジェネラル・コーディネータ。日本の「平和のための博物館市民ネットワーク」代表。日本平和学会・理事。ノーモアヒロシマ・ナガサキ記憶遺産を継承する会・副代表。2021年3月11日、福島県双葉郡浪江町の古刹・宝鏡寺境内に第30世住職・早川篤雄氏と連名で「原発悔恨・伝言の碑」を建立するとともに、隣接して、平和博物館「ヒロシマ・ナガサキ・ビキニ・フクシマ伝言館」を開設。マジックを趣味とし、東大時代は奇術愛好会第3代会長。「国境なき手品師団」(Magicians without Borders)名誉会員。Japan Skeptics(超自然現象を科学的・批判的に究明する会)会長を務め、現在名誉会員。NHK『だます心だまされる心」(全8回)、『日曜美術館』(だまし絵)、日本テレビ『世界一受けたい授業』などに出演。2003年、ベトナム政府より「文化情報事業功労者記章」受章。2011年、「第22回久保医療文化賞」、韓国ノグンリ国際平和財団「第4回人権賞」、2013年、日本平和学会「第4回平和賞」、2021年、ウィーン・ユネスコ・クラブ「地球市民賞」などを受賞。著書は『人はなぜ騙されるのか』(朝日新聞)、『だます心だまされる心』(岩波書店)、『からだのなかの放射能』(合同出版)、『語りつごうヒロシマ・ナガサキ』(新日本出版、全5巻)など100数十点あるが、最近著に『核なき時代を生きる君たちへ━核不拡散条約50年と核兵器禁止条約』(2021年3月1日)、『私の反原発人生と「福島プロジェクト」の足跡』(2021年3月11日)、『戦争と科学者─知的探求心と非人道性の葛藤』(2022年4月1日、いずれも、かもがわ出版)など。