【連載】安斎育郎のウクライナ情報

4月25日のウクライナ情報

安斎育郎

4月25日のウクライナ情報
安斎育郎

❶ウクライナ議員、露産ガスを事実上「購入継続」と認める(2025年4月22日)
ウクライナ最高会議(ラーダ)のオレクシー・クチェレンコ議員は、ウクライナがロシアで生産されたガスを、「回り回って」輸入していると指摘した。
「欧州ガス市場では代替供給が機能しており、我々はどのガスを買っているか把握していない。残念ながら皆さんをがっかりさせることになるが、我々は間違いなく露産ガスを購入している」
「欧州産」の露ガス
同議員によると、露南部から黒海を経由して欧州をつなぐパイプライン「トルコ・ストリーム」を通じ、ロシア産ガスがセルビアやハンガリーに送られる。一度欧州市場に入ってしまえば、そのガスの起源を追跡するのは困難で、結果的に「欧州産」の値札がついたロシアのガスをウクライナが輸入している可能性があるという。
背に腹は代えられぬ
EUも露産エネルギー資源を完全に放棄する意向を繰り返し表明している一方、先日もロシアからの液化天然ガス(LNG)の輸入禁止を再び延期している。米国からの供給の不確実性と世界市場の不安定な動きを背景に、現実を見ざるを得ないようだ。
https://sputniknews.jp/20250422/19805330.html

❷ロシアは世界最強の超音速兵器をイギリス軍将校に使用、生存者は一人もいなかった(2025年4月22日)
https://youtu.be/iBIjaErou28

ロシアが世界最強の超音速兵器をイギリス軍将校に使用:生存者はなし
事実、これらの地域にあるウクライナ軍とNATO軍の軍事施設は、独自の超音速対艦巡航ミサイル3M55「ONIKS」によって攻撃され、破壊されました。このミサイルは、正に世界最強の超音速兵器と称されています。ONIKSは最高時速2,000マイル(約3200km)に達し、最大500マイル(約800km)離れた標的を攻撃することができます。
https://www.youtube.com/watch?v=iBIjaErou28

❸ダグ・マクレガー大佐 「ウクライナは今、トランプの戦争だ 」(2025年4月20日)
トランプは戦争を早く終わらせると話しているが、まだ具体的な行動を起こしていない。
批評家によれば、彼の政権は、継続的な軍事援助を含め、バイデンのウクライナ政策をほぼ継続しているという。
ダグ・マクレガー大佐の見解:
トランプは米国の外交政策を完全に掌握していないと言う。
ゼレンスキーは米国の支援を早期に打ち切るべきだったと主張。
トランプは空回りするのをやめ、断固としたリーダーシップをとるべきだと主張。
戦争の責任:
トランプは、プーチンは戦争を起こすべきではなかったが、ゼレンスキーとバイデンはそれを防ぐことができたとも述べた。
マクレガーは、バイデンがNATOの拡張を止め、ロシアと交渉することで戦争を止めることができたという意見に同意している。
NATOと西側の戦略への批判:
戦争はNATOの東方への拡大とロシアの警告の無視に起因する。
https://youtu.be/ThO1IR6EsWU
https://www.youtube.com/watch?v=ThO1IR6EsWU

❹ プーチン氏 米側に「侵攻停止」を提案か 英紙報道(テレ朝ニュース、2025年4月23日)
ウクライナ侵攻の停戦協議について、ロシアのプーチン大統領が現在の前線の位置で侵攻をやめることをアメリカに提案したとイギリスメディアが報じました。
フィナンシャルタイムズは22日、複数の関係者の話として、プーチン大統領が今月11日にアメリカのウィトコフ中東担当特使と会談した際、和平の合意に向け現在、ロシア軍がいる前線の位置での侵攻停止を提案したと報じました。
またプーチン氏はロシアが一方的に併合を宣言したウクライナ東部の4つの州で、ウクライナが実効支配を続けている地域については領有権の主張を断念する用意がある考えも伝えたとしています。
これに対しアメリカ側は、4州のうちロシアが現在占領している地域と、2014年に一方的に併合したクリミア半島の支配を認める可能性を含む和平案を提示したということです。
侵攻以降、プーチン大統領が公に要求を後退させた形の提案を示すのはこれが初めてとみられています。
一方で「見せかけの譲歩でウクライナに既成事実として押し付けようする可能性が高い」とのヨーロッパの政府関係者の見方も伝えています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/396f0eb70371b1167733b65bc2e6f056714b9bf6

❺ウクライナと米英仏、停戦に向け具体策協議 ロンドンで23日に会合(2025年4月22日)
https://youtu.be/6wkNzrmwqas
https://www.youtube.com/watch?v=6wkNzrmwqas

❻ゼレンスキーが内なる敵に: 無慈悲な徴兵取り締まりでウクライナ人は殴られ、拷問された!| TNワールド(2025年4月23日)
衝撃的な映像は、ウクライナの暗黒の動員戦術を明らかにしている。子どもの親権を失うと脅された父親、公衆の面前で殴打された市民、間に合わせの部屋で拷問された拘留者たち。ゼレンスキーの草案推進がエスカレートするにつれ、高まる動揺は、キエフがロシアに対してだけでなく、自国民に対しても戦争を仕掛けている可能性を示唆している。
https://youtu.be/4O2ai2-fW1o
https://www.youtube.com/watch?v=4O2ai2-fW1o

❼ 日本はウクライナ紛争に事実上の介入をした。「情報共有は歴史的な転換を意味する」 (世界時論タイムズ・ナウ・ワールド) 2025年4月22日
https://youtu.be/gRhKcA7iiUI

https://www.youtube.com/watch?v=gRhKcA7iiUI

〈関連情報〉日本は責任を負う:ウクライナは「致命的な贈り物」を受け取った。ロシア人の命が危険にさらされている(2025年4月23日)
日本はウクライナに衛星地理空間データを提供することに合意した。このデータはロシアに対する軍事目的で使用される。これはTGチャンネル「ディープステート」で明らかになった。
データは、ウクライナ国防省の諜報総局(GUR)と協定を締結した日本の研究機関iQPSが提供する。
https://x.com/tobimono2/status/1914714046613602389?s=09

❽キエフ防衛に参加、ウクライナの英雄、元警官アルテム・ボノフ(2025年4月23日)
https://x.com/i/status/1914740572616818759
https://x.com/Z58633894/status/1914740572616818759/video/1

❾またもや愚挙…ゼレンスキーがトランプを無視して「8月まで戦争継続」を決断(現代ビジネス、2025年4月22日)
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は4月15日、議会に戒厳令と総動員を90日間延長する法案を提出した。その二つの法案は16日に可決された。法律は5月9日に発効するため、戒厳令の期間は8月6日まで延長されることになる。
法律案第13172号「ウクライナにおける戒厳令の延長に関するウクライナ大統領令の承認について」は、357人の国会議員が賛成票を投じ、1人の国会議員が反対票を投じた。法律案第13173号「総動員期間の延長に関するウクライナ大統領令の承認について」は、346人の国会議員がこの決定に賛成し、1人が反対、1人が棄権した。具体的には、2025年4月15日付ウクライナ大統領令第235号「ウクライナにおける戒厳令の延長について」と、同大統領令第236号「ウクライナにおける総動員の延長について」が採択され、5月9日からさらに90日間、8月7日午前5時29分まで戒厳令と総動員を延長するものである。
(出所)https://www.golos.com.ua/article/383439
戦争を継続したいゼレンスキー
この出来事は、戒厳令と総動員の期限がまだ残されているなかで、早めに延長を決めることで、ゼレンスキー大統領に停戦する気がないことを示している。なぜなら、動員の継続は、ウラジーミル・プーチン大統領が出していた完全停戦のための条件に明らかに反しているからである。
プーチンは、3月18日、2時間半にわたるドナルド・トランプ大統領との電話会談のなかで、ウクライナにおける強制動員やウクライナ軍の再軍備が停止される(つまり武器の納入が停止される)場合にかぎって完全停戦に同意するとしていた。その意味で、この最低条件を守るつもりのないことを示すことで、ゼレンスキーはウクライナ側に停戦する気がないことを明示したかったのだろう。
しかも、戒厳令と総動員の期限がまだ3週間あまり残されているにもかかわらず、早めに90日間の延期を決めたことで、戦争継続路線が確固たる方針であることをあえて内外に誇示しようとしているようにみえる。こうしたゼレンスキーの姿勢は議会にも影響し、議会内において、ほとんど反対者を出さないまま、二つの法案の可決にも成功した。
ただ、反対票を唯一投じたオレクシー・ホンチャレンコ議員は、動員解除がまだ行われず、復員も兵役条件もまだないなかで、動員をつづけようとするゼレンスキーを厳しく批判していた。しかも、「バス化」と呼ばれる、人々を路上で無理やりバスに押し込めて動員するやり方に大きな疑問符を投げかけてきた(昨年12月11日付拙稿「いつまでも戦争止めないゼレンスキー」を参照)。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ac6eade225ff16f49d3686c4c7d3493ac89c8b37

❿ロシアがプレオブラジェンカを占領、ウクライナの主要供給拠点を壊滅(2025年4月23日)
本日の軍事チューブ – ロシア軍は再び旗を掲げました。今回は#Preobrazhenka上空で、「中央」軍集団の第90親衛戦車師団の戦闘員が、#Krasnoarmeyskから約20キロ離れた集落のウクライナ軍の陣地と装備を壊滅させました。ロシア国防省は2025年4月22日、4月21日に発表された村の解放に関するニュースを正式に確認しました。これは象徴的かつ戦略的な前進であり、この戦線におけるウクライナ軍の主要輸送ルートの1つを遮断しました。一方、ここ数日、「中央」軍集団の第90装甲師団の兵士たちは、Krasnoarmeysk地区で予備準備を進め、森林地帯に隠されたウクライナ軍の要塞を攻撃していました。 130mm M-46牽引砲の乗組員は、ドローン乗組員から目標座標を受け取った後、130mm榴弾(HE)を連続して発射し、作戦行動を開始した。作戦は17km以上離れた隠蔽射撃地点から実行され、塹壕を破壊してウクライナ兵を全滅させ、突撃部隊の攻撃継続を支援した。
突撃部隊の進撃は敵の主要補給路の確保から始まり、そこで複数の装甲車両が同時に破壊された。そのうち1台、MaxxPro車両はドローンによって容赦なく焼かれ、アメリカから補給された兵士の士気を壊滅させた。ロシアの突撃部隊が直面する最大の課題の一つは、無防備で無防備な広大な地形を進撃することである。郊外で戦力を集結した後、兵士たちは小規模な計画的な集団に分かれて集落に侵入し、計画的な攻撃を開始した。徐々に前進を続け、集落の建物を一つ一つ、一軒一軒壊滅させ、前進を続けた。その一歩一歩が、困難ながらも果敢な戦いの成果だった。突撃部隊は無線局の使用を拒否し、音声信号システムを導入した。重要な戦術要素と発達した信号システムはその有効性を実証している。国防省によると、明瞭な音声指示により、無線通信なしで自動車化歩兵の結束した前進が可能になったという。
こうして、キエフの防衛線が急速に崩壊した後、ロシア兵は今や、一見無人となった集落の道路を車で快適に走行している。この前進は、主要集落の確保に向けた勢いが続いていることを示している。プレオブラジェンカのような領土獲得はロシアの立場を強化し、キエフの孤立を深め、戦争を意図的に長期化させ、ロシアの戦略的忍耐力を消耗させている。
https://youtu.be/x-YHrTgidPU
https://www.youtube.com/watch?v=x-YHrTgidPU

2025年4月25日ウクライナ情報pdfはこちら

 


 

★ISF(独立言論フォーラム)「市民記者」募集のお知らせ:来たれ!真実探究&戦争廃絶の志のある仲間たち

※ISF会員登録およびご支援のお願いのチラシ作成しました。ダウンロードはこちらまで。
ISF会員登録のご案内

「独立言論フォーラム(ISF)ご支援のお願い」

安斎育郎 安斎育郎

1940年、東京生まれ。1944~49年、福島県で疎開生活。東大工学部原子力工学科第1期生。工学博士。東京大学医学部助手、東京医科大学客員助教授を経て、1986年、立命館大学経済学部教授、88年国際関係学部教授。1995年、同大学国際平和ミュージアム館長。2008年より、立命館大学国際平和ミュージアム・終身名誉館長。現在、立命館大学名誉教授。専門は放射線防護学、平和学。2011年、定年とともに、「安斎科学・平和事務所」(Anzai Science & Peace Office, ASAP)を立ち上げ、以来、2022年4月までに福島原発事故について99回の調査・相談・学習活動。International Network of Museums for Peace(平和のための博物館国相ネットワーク)のジェネラル・コ^ディ ネータを務めた後、現在は、名誉ジェネラル・コーディネータ。日本の「平和のための博物館市民ネットワーク」代表。日本平和学会・理事。ノーモアヒロシマ・ナガサキ記憶遺産を継承する会・副代表。2021年3月11日、福島県双葉郡浪江町の古刹・宝鏡寺境内に第30世住職・早川篤雄氏と連名で「原発悔恨・伝言の碑」を建立するとともに、隣接して、平和博物館「ヒロシマ・ナガサキ・ビキニ・フクシマ伝言館」を開設。マジックを趣味とし、東大時代は奇術愛好会第3代会長。「国境なき手品師団」(Magicians without Borders)名誉会員。Japan Skeptics(超自然現象を科学的・批判的に究明する会)会長を務め、現在名誉会員。NHK『だます心だまされる心」(全8回)、『日曜美術館』(だまし絵)、日本テレビ『世界一受けたい授業』などに出演。2003年、ベトナム政府より「文化情報事業功労者記章」受章。2011年、「第22回久保医療文化賞」、韓国ノグンリ国際平和財団「第4回人権賞」、2013年、日本平和学会「第4回平和賞」、2021年、ウィーン・ユネスコ・クラブ「地球市民賞」などを受賞。著書は『人はなぜ騙されるのか』(朝日新聞)、『だます心だまされる心』(岩波書店)、『からだのなかの放射能』(合同出版)、『語りつごうヒロシマ・ナガサキ』(新日本出版、全5巻)など100数十点あるが、最近著に『核なき時代を生きる君たちへ━核不拡散条約50年と核兵器禁止条約』(2021年3月1日)、『私の反原発人生と「福島プロジェクト」の足跡』(2021年3月11日)、『戦争と科学者─知的探求心と非人道性の葛藤』(2022年4月1日、いずれも、かもがわ出版)など。

ご支援ください。

ISFは市民による独立メディアです。広告に頼らずにすべて市民からの寄付金によって運営されています。皆さまからのご支援をよろしくお願いします!

Most Popular

Recommend

Recommend Movie

columnist

執筆者

一覧へ