【連載】安斎育郎のウクライナ情報

4月27日のウクライナ情報

安斎育郎

4月27日のウクライナ情報
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❶キーウで大規模攻撃12人死亡 北朝鮮製ミサイル使用か(テレ朝、2025年4月25日)
ロシア軍がウクライナの首都キーウに大規模なミサイル攻撃を行い、12人が死亡しました。北朝鮮製のミサイルが使われたとみられています。
ミサイルの落下と同時に市街地に閃光が走り、各地で煙が上がっているのが確認できます。
ウクライナ当局によりますと、24日未明、首都キーウにロシア軍のミサイルやドローンなどによる大規模な攻撃がありました。
少なくとも12人が死亡し、子ども6人を含む90人の民間人がけがをしたということです。
また、複数の人ががれきの下敷きになっているとみられ、救出活動が行われています。
ロイター通信はウクライナ軍関係者の話として、今回の攻撃には北朝鮮製の短距離弾道ミサイル「KN-23」が使われたと伝えています。
ウクライナのシビハ外相はSNSで「今回の残忍な攻撃は、ウクライナではなくロシアこそが和平の実現を阻んでいることを示している」と非難しました。
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〈関連情報〉ウラジーミル、やめろ!」ロシアのキーウ攻撃受けトランプ氏が投稿(2025年4月24日)
ロシアがウクライナ首都キーウを攻撃したことについて、トランプ米大統領は24日、ロシアのプーチン大統領に対して「ウラジーミル、やめろ!」とSNSに投稿した。前日にはウクライナのゼレンスキー大統領が戦争を長引かせていると主張したが、停戦協議が進まないことに、双方へのいらだちを募らせている。
トランプ氏は投稿で「キーウに対するロシアの攻撃には不満だ。必要ない上、タイミングも最悪だ。ウラジーミル、やめろ! 週に5千人の兵士が死んでいる。和平合意を成立させよう!」と訴えた。
ウクライナ空軍や内務省によると、ロシア軍は23日夜から24日朝にかけてミサイル70発とドローン(無人機)145機を発射。キーウでは8人が死亡、70人が負傷し、昨年7月以来で最悪の被害となった。
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❷ゼレンスキー氏との交渉は思っていたよりも難しい=トランプ大統領(2025年4月24日)
米国のトランプ大統領は記者団に対し、このように述べた。また、ロシアはウクライナ問題で合意する準備ができており、あとはゼレンスキー氏と合意に達するだけだと指摘した。
一方、クリミアをロシア領と認める可能性についての質問には回答を避けた。
これより前、ホワイトハウスのレビット報道官は、トランプ氏はゼレンスキー氏に失望しており、忍耐の限界に達していると明らかにしていた。
さらに、レビット氏は、ゼレンスキー氏はウクライナ紛争の解決に関して「間違った方向」に進んでいると語った。
https://sputniknews.jp/20250424/19815149.html

❸トランプ大統領、プーチン大統領との会談の可能性について認める(2025年4月24日)
米国のトランプ大統領は、サウジアラビアでロシアのプーチン大統領と会談する可能性について記者団から問われ、その可能性は低いが、サウジアラビア訪問後に会談が行われる可能性が高いと答えた。
トランプ氏は5月13日から16日にかけて、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、カタールを歴訪する。
これより前、ロシアのペスコフ大統領報道官は、露米大統領は対話の拒否はナンセンスであるとの認識で一致していると述べたほか、両大統領の会談は生産的なものになるはずであり、現在準備作業が進められていると明らかにした。
https://sputniknews.jp/20250424/19815259.html

❹ 露凍結資産のウクライナ支援転用 元外務政務官・浜田和幸氏の見解(2025年4月24日)
元外務政務官の浜田和幸氏がこのほど、スプートニクの取材に応じ、露凍結資産をウクライナ支援に転用するという日本政府の方針について聞いた。
浜田氏は「ロシアの海外資産にも限度がある。ウクライナはいつまで経っても自力で成し遂げることはできない」と主張。資産凍結に依存するのではなく、一刻も早い和平が必要だと述べた。
https://twitter.com/i/status/1915388661908279357
https://sputniknews.jp/20250424/19818346.html?rcmd_alg=collaboration2

❺米大統領はウクライナ危機の根本原因を理解する唯一の指導者=露外相(2025年4月25日)
ロシアのラブロフ外相は米メディアの取材に応じた中で、トランプ大統領の外交政策を高く評価した。
外相によると、トランプ大統領はウクライナ危機の根本原因を理解する唯一の指導者だという。そして前政権の過ちをただそうとしていると発言した。
https://twitter.com/i/status/1915600127580098930
https://sputniknews.jp/20250425/19819453.html

❻抵抗さえせずロシアに渡したクリミアをウクライナが今になって取り返したいとは虫のいい話(2025年4月25日)
トランプ大統領はクリミア半島の帰属問題について言及した中で、ウクライナが半島の管理を奪還することは困難との見通しを示した。
トランプ大統領は11年前にウクライナが抵抗させしなかったことを指摘し、領土問題は存在しないとの認識を明らかにした。
https://twitter.com/i/status/1915583884231860534
https://sputniknews.jp/20250425/19819362.html

❼ ウクライナ、債務不履行の危機か(2025年4月25日)
ウクライナ、来月に債務不履行(デフォルト)の可能性大‼️ヘッジファンドとのリスケ交渉(2億6千万ドル)は決裂、2022年から続くIMF国際通貨基金の債務支払猶予も限界です。昨年6月時点で国家債務はGDP比94%。英EUのクリミア死守は信用低下で経済的に難しい。トランプ和平案はより現実的と言えます。
https://x.com/jupiter_russia/status/1915421682560290972?s=09

❽【速報】無効にされたルーマニア大統領選挙が覆った!ジョルジェスクにチャンス(及川幸久、2025年4月25日)
https://youtu.be/hEAaYt66LPc
https://www.youtube.com/watch?v=hEAaYt66LPc

❾「ロシアとウクライナは合意に近づいている」トランプ氏がSNSに投稿(ANN, 2025年4月26日)
アメリカのトランプ大統領はロシアとウクライナの停戦協議について、「合意に近づいている」と自身のSNSに投稿しました。
トランプ大統領は25日、イタリア・ローマに到着しました。日本時間の26日午後5時から、バチカンで行われるローマカトリック教会のフランシスコ教皇の葬儀に参列します。
トランプ氏は到着後、ロシア・ウクライナの停戦協議について、「ロシアとウクライナは合意に近づいている。主要な点のほとんどが合意された」と自身のSNSに投稿しました。
また、25日にモスクワで行われたプーチン大統領とトランプ政権のウィトコフ特使の会談について、ロシアのウシャコフ大統領補佐官は「会談は建設的で非常に有益だった。ウクライナ問題だけでなく、多くの国際問題においても、ロシアとアメリカの立場をさらに近づけられた」と述べました。
一方、ウクライナのゼレンスキー大統領は自身のSNSに、「今後数日のうちに、ウクライナに平和をもたらす非常に重要な会議が開かれるかもしれない。無条件の停戦が必要だ」などと投稿しています。(ANNニュース)
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〈関連情報〉ロシアとウクライナの合意「非常に近い」 トランプ氏(ASPBB, 2025年4月26日)
【AFP=時事】ドナルド・トランプ米大統領は25日、ロシアとウクライナの停戦協議について、「合意に非常に近づいている」と述べた。ロシア大統領府(クレムリン)によると、同国のウラジーミル・プーチン大統領は同日、米国のスティーブ・ウィトコフ中東担当特使と会談し、ウクライナとの直接交渉再開の可能性について協議した。
だが、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、ロシアが2014年に一方的に併合したウクライナ領クリミア半島を放棄する案を改めて拒否。プーチン氏とウィトコフ特使の会談の直前にはモスクワ郊外でロシア軍幹部が自動車爆弾攻撃で殺害された。
ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇の葬儀に参列するため、25日夜に伊ローマ入りしたトランプ氏は、「ロシアおよびウクライナとの交渉・会談で良い一日だった」と述べた。
自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に「彼らは合意に非常に近づいている。両国は今こそ『仕上げ』のため、非常に高いレベルで会談すべきだ」「主要な争点の多くは合意に至っている」と投稿したが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。
クレムリンのユーリ・ウシャコフ大統領補佐官は、プーチン氏とウィトコフ特使の会談について、「建設的」と評し、「直接交渉再開の可能性」についても議論したと発表。この会談で、ウクライナ問題に関する米国とロシアの立場が「より近いものになった」と述べた。
ロシアが2022年2月にウクライナへの全面侵攻を開始して以来、両国は直接交渉を行っていない。【翻訳編集】 AFPBB News
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❿ゼレンスキーのいう「外交でクリミアを取り戻す」とはテロ=露外務省報道官(2025年4月26日)
ウクライナのゼレンスキー氏はクリミアを外交で取り戻すと主張しているが、それはクリミア橋を爆破し、半島の住民に対してテロ行為を実行することである。ロシア外務省のザハロワ報道官がSNSへの投稿で指摘した。
先にトランプ大統領はウクライナ紛争停戦合意の一環としてクリミアについて言及、この半島はロシアの一部であり続けると発言していた。これに対し、ゼレンスキー氏は外交と制裁で「返還可能」だと反論していた。これについてザハロワ報道官は次のように評価した。
「ゼレンスキーの『外交』とは、殺人、テロ、嘘、憎悪、そして卑劣さである。『ゼレンスキーのクリミア外交』とは、クリミア住民の殺害、クリミア橋の破壊工作、半島のあらゆるもの、あらゆる人々に対するテロ、そして武力による問題解決に向けたさらなる武器の要求である」
そしてゼレンスキー氏はトランプ大統領をも騙そうとしていると付け加えた。
「あの男は燃料エネルギー施設に対する攻撃を30日間停止すると約束したが、それは嘘だった。復活大祭(パスハ)休戦を遵守すると約束したが、それも嘘だった。『平和なウクライナの都市に攻撃があった』と話したが、それも嘘だった」
クリミアは、ウクライナでクーデターが起きた後の住民投票により、2014年3月にロシア領となった。国民投票では96.77%の有権者がロシアへの編入に賛成票を投じた。クリミアの住民は、国際法と国連憲章に従い、民主的な形でロシアとの再統合を実現した。
https://sputniknews.jp/20250426/19825911.html

⓫ロシアは、これがすべて終わる前に、さらに多くの領土を手に入れることができる(ラリー・ジョンソン、2025年4月25日)
ロシアは、これがすべて終わる前に、さらに多くの領土を手に入れることができる
そして、ウクライナ人はそれに対して何もできないだろう “と、
元CIA顧問のラリー・ジョンソン
ロシアは最終的にさらに多くの領土を手にすることになるかもしれない
最終的にはドニエプロペトロウシクとシュミーを取ると思う
すべてが終わる前にキエフとオデッサを取るかもしれない
そしてウクライナ人はそれに対して何もできないだろう
トランプはバイデンがそれを止めることができた、ゼレンスキーもそれを防ぐことができたと言った
トランプ、あなたなら止められる
実際、明日にでもできる。
支援を止め、
アメリカのアドバイザーを撤退させ、資金注入を止めるのだ」
しかし、彼はそれをせず
事態の進展を放置している
この紛争は、交渉のテーブルではなく、戦場で解決されるだろう
https://x.com/i/status/1915779430754226452
https://x.com/Z58633894/status/1915779430754226452?s=09

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安斎育郎 安斎育郎

1940年、東京生まれ。1944~49年、福島県で疎開生活。東大工学部原子力工学科第1期生。工学博士。東京大学医学部助手、東京医科大学客員助教授を経て、1986年、立命館大学経済学部教授、88年国際関係学部教授。1995年、同大学国際平和ミュージアム館長。2008年より、立命館大学国際平和ミュージアム・終身名誉館長。現在、立命館大学名誉教授。専門は放射線防護学、平和学。2011年、定年とともに、「安斎科学・平和事務所」(Anzai Science & Peace Office, ASAP)を立ち上げ、以来、2022年4月までに福島原発事故について99回の調査・相談・学習活動。International Network of Museums for Peace(平和のための博物館国相ネットワーク)のジェネラル・コ^ディ ネータを務めた後、現在は、名誉ジェネラル・コーディネータ。日本の「平和のための博物館市民ネットワーク」代表。日本平和学会・理事。ノーモアヒロシマ・ナガサキ記憶遺産を継承する会・副代表。2021年3月11日、福島県双葉郡浪江町の古刹・宝鏡寺境内に第30世住職・早川篤雄氏と連名で「原発悔恨・伝言の碑」を建立するとともに、隣接して、平和博物館「ヒロシマ・ナガサキ・ビキニ・フクシマ伝言館」を開設。マジックを趣味とし、東大時代は奇術愛好会第3代会長。「国境なき手品師団」(Magicians without Borders)名誉会員。Japan Skeptics(超自然現象を科学的・批判的に究明する会)会長を務め、現在名誉会員。NHK『だます心だまされる心」(全8回)、『日曜美術館』(だまし絵)、日本テレビ『世界一受けたい授業』などに出演。2003年、ベトナム政府より「文化情報事業功労者記章」受章。2011年、「第22回久保医療文化賞」、韓国ノグンリ国際平和財団「第4回人権賞」、2013年、日本平和学会「第4回平和賞」、2021年、ウィーン・ユネスコ・クラブ「地球市民賞」などを受賞。著書は『人はなぜ騙されるのか』(朝日新聞)、『だます心だまされる心』(岩波書店)、『からだのなかの放射能』(合同出版)、『語りつごうヒロシマ・ナガサキ』(新日本出版、全5巻)など100数十点あるが、最近著に『核なき時代を生きる君たちへ━核不拡散条約50年と核兵器禁止条約』(2021年3月1日)、『私の反原発人生と「福島プロジェクト」の足跡』(2021年3月11日)、『戦争と科学者─知的探求心と非人道性の葛藤』(2022年4月1日、いずれも、かもがわ出版)など。

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