
☆寺島メソッド翻訳NEWS(2025年5月5日):右派「英国改革党Reform UK」が地方選挙で大躍進
国際※元岐阜大学教授寺島隆吉先生による記号づけ英語教育法に則って開発された翻訳技術。大手メディアに載らない海外記事を翻訳し、紹介します。
2025年5月2日、イングランド・ダラム州で行われたビッグクラブ選挙で、改革UK党首のナイジェル・ファラージ氏が、改革UKが過半数の議席を獲得し、ダラム州議会の支配権を獲得したことを受け、支持者らと祝う様子。© Ian Forsyth / Getty Images
イングランド地方選挙では右派の改革UK党が1600議席以上のうち677議席を獲得したが、労働党と保守党は全国で大敗した。
金曜日(5月2日)に開票結果が徐々に届き始めると、熱烈なブレグジット推進派のナイジェル・ファラージ氏率いる保守派の政党が、イングランド全土の23の地方自治体でおこなわれた選挙で最有力候補となり、10の地方議会で過半数を獲得した。この中には、保守党が獲得した8つの地方議会(ダービーシャー、ケント、ランカシャー、リンカンシャー、ノース・ノーサンプトンシャー、ノッティンガムシャー、スタッフォードシャー、ウェスト・ノーサンプトンシャー)に加え、労働党が獲得したドンカスターと、これまで過半数を獲得した政党がなかったダラムも含まれている。
改革党は、ランコーンとヘルスビーでの激戦となった議会補欠選挙でも勝利を収め、再集計の結果、労働党をわずか6票差で破った。これにより、改革党は現在、英国議会で5議席を掌握している。
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BBCの予測によると、もし今日総選挙がおこなわれたとすれば、改革派UKは30%の得票率を獲得し、労働党の20%、保守党の15%を上回ることになる、という。しかし、次の総選挙は2029年5月まで予定されていない。前回の総選挙は昨年おこなわれ、保守党の経済政策に対する国民の不満の高まりを背景に、労働党が圧勝した。
ファラージ氏は、党の躍進について次のように述べた。「戦後の英国では、地方選挙で労働党と保守党の両方に勝利した政党はかつてありませんでした。このような結果は前例がありません。(中略)改革派は次の総選挙で勝利できるでしょうし、必ず勝利するでしょう」と。
英国のキア・スターマー首相は、「激しい怒り」を感じながらも、有権者の選択は理解できる、と述べ、「国家の刷新に向けて、さらにかつ迅速に前進します」と約束した。一方、保守党党首のケミ・バデノック氏は、今回の選挙は予想どおりの「流血」だった、と率直に認め、保守党は党への信頼回復に向けた努力を継続する必要がある、と強調した。
UK改革党の躍進は、移民流入の多さや生活費の高騰、そして多くの人が二大政党による長年の失政と見なす政策に対する有権者の不満によって引き起こされた。同党は、小型船による移民の削減や減税、地方自治体の支出削減を公約に掲げて選挙運動を展開し、「機能不全の政治体制」に対する唯一の選択肢としての立場を確立した。
※なお、本稿は、寺島メソッド翻訳NEWS(2025年5月5日)「右派「英国改革党Reform UK」が地方選挙で大躍進」
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また英文原稿はこちらです⇒Farage’s party making big gains in local British elections
右派の改革派UKは、争奪戦となっている23の地方自治体のうち10の支配権を獲得
出典:RT 2025年5月3日
https://www.rt.com/news/616692-farages-party-big-gains-local-elections/