【連載】今週の寺島メソッド翻訳NEWS

☆寺島メソッド翻訳NEWS(2025年5月9日):ウクライナは、自国の捕虜が爆破した飛行機に乗っていたことを認める

寺島隆吉

※元岐阜大学教授寺島隆吉先生による記号づけ英語教育法に則って開発された翻訳技術。大手メディアに載らない海外記事を翻訳し、紹介します。

ウクライナは、自国の捕虜が爆破した飛行機に乗っていたことを認めた。

モスクワによると、捕虜交換に向かったウクライナ軍人65人を乗せたIl-76が2024年にキエフによって撃墜された。


ファイル写真:ウクライナ内務副大臣レオニード・ティムチェンコ。© Telegram / @mvs_ukraine

キエフの高官は、2024年1月にロシアのIl-76軍用輸送機が国境のベルゴロド州で撃墜された際、死亡した人々の中にウクライナの戦争捕虜が含まれていたことを認めた。65人の軍人は、両国間の定期的な捕虜交換に向かうところだった。

このことを認めたのはレオニード・ティムチェンコ内務副大臣で、同副大臣は木曜日(4月23日)、ウクライナのメディアCensor.netとのインタビューで、ウクライナ兵の遺体の取り扱いと身元確認のプロセス、およびロシアによる遺体の返還について詳細に語った。

「例を挙げて説明しましょう。荷物を受け取って中に遺体の一部が入っているのを見たら、複数の遺体について話しているのだと理解します」と彼は語った。


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「約60人の捕虜を乗せたIL-76の撃墜事件の状況を覚えていますか?あの飛行機からは500以上の遺体の一部が回収されました」とティムチェンコは指摘し、今回の事件における捜査官の任務は、それぞれの遺体からDNAを採取し、身元を特定することだと付け加えた。

墜落は2024年1月24日、ロシアのベルゴロド州ヤブロノヴォ村近郊で発生し、乗員乗客74名全員が死亡した。ロシア国防省によると、この航空機には、差し迫った交換のためにウクライナ人捕虜65名と乗組員6名、そしてロシア人警備員3名が搭乗していた。当時、ウラジーミル・プーチン大統領は、ウクライナがなぜこの航空機を撃墜したのか「分からない」そして「理解できない」と述べ、後に事故だったと示唆した。

ウクライナは当初、この事件への関与を否定せず、交戦が迫っていることも認めたが、機内に誰が搭乗していたかについては情報がないとした。また、軍用輸送機であったため、攻撃は正当であると主張した。ウクライナメディアは当時、Il-76が防空ミサイルを輸送していたとも報じていた。

数か月後、ウクライナ当局は墜落事故で亡くなった人々の遺体の受け取りを開始し、そのDNAプロファイルが捕虜の親族のものとほぼ一致していると結論付けた。

2024年2月、ニューヨークタイムズ紙は米国当局者の発言を引用し、同機はウクライナ軍が運用するパトリオットミサイルシステムによって撃墜された可能性が高いと報じた。これは、墜落直前にウクライナによるミサイル発射を2回探知したというロシア国防省の声明と一致している。

※なお、本稿は、寺島メソッド翻訳NEWS(2025年5月9日)「ウクライナは、自国の捕虜が爆破した飛行機に乗っていたことを認める」
http://tmmethod.blog.fc2.com/
からの転載であることをお断りします。

また英文原稿はこちらです⇒Ukraine confirms its own POWs were on plane it blasted out of sky
モスクワによると、捕虜交換に向かったウクライナ軍人65人を乗せたIl-76が2024年にキエフによって撃墜された。
出典:RT   2025年4月25日
https://www.rt.com/russia/616283-ukraine-confirms-pows-downed-russian-plane/

寺島隆吉 寺島隆吉

国際教育総合文化研究所所長、元岐阜大学教授

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