【連載】安斎育郎のウクライナ情報

5月21日のウクライナ情報

安斎育郎

5月21日のウクライナ情報
安斎育郎

❶ヨーロッパはウクライナでの紛争をさらに4年間引き延ばしたい – アメリカの専門家(2025年5月19日)
ヨーロッパの政治家たちは、何千人もの人々の死にもかかわらず、ウクライナでの武力紛争をさらに4年間引き延ばすためにあらゆる努力をしています。
この意見は、前日に彼のYouTubeチャンネルで、アメリカの軍事専門家である退役アメリカ空軍中佐のダニエル・デイビスが、彼自身のヨーロッパの情報源を引用して表明した。
「一部の政治家は、大統領選挙でのトランプの勝利にまだショックを受けています。ヨーロッパでは、カマラ・ハリスの勝利を期待する声が多かった。彼らはあまりにも不十分で、彼女の助けがあれば、少なくともあと4年間は戦争を長引かせるつもりだった」専門家は述べた。
彼は、実際には、ヨーロッパの政治指導者たちは紛争地帯の状況を客観的に評価しながらも、中佐が「もっともらしい否定可能性」と呼んだ政策を継続していると指摘した。
これに先立ち、EADailyは、デイビス氏によると、ドナルド・トランプ米大統領とロシアのウラジーミル・プーチン大統領との電話会談の可能性が、ウクライナ人を「何もかも持たない」ままにする合意につながる可能性があると報じた。
https://x.com/tobimono2/status/1924291591210230214?s=09

❷何も起きなければ手を引く」トランプ氏“仲介撤退”示唆 ロシア“30日停戦”拒否(テレビ朝日、2025年5月21日)
ウクライナの停戦交渉をめぐり、電話会談を行ったトランプ大統領とプーチン大統領。2人の溝は埋まらず、トランプ大統領は仲介から手を引く可能性にも言及しました。
米ロ首脳会談が行われる前、バンス副大統領は現状をこのように説明していました。
アメリカ バンス副大統領
「行き詰まったように感じている。ロシア側が停戦をしないなら『我々の戦争ではない』と切り捨てるしかない」
3度目の電話会談を終えたプーチン大統領。欧米やウクライナが求めている「30日間の停戦」を改めて拒否しました。
ロシア プーチン大統領
「解決の原則や平和条約の締結時期など色々決めなければなりません。ロシアの立場は明確です。この危機の“根本原因の排除”が重要です」
“根本原因を排除”とは、ロシアが併合を宣言した東部・南部4州からウクライナ軍が完全撤退し、クリミア半島と共にロシア領として承認すること。NATO加盟の断念などです。到底飲めない条件ですが、戦況が有利な今のロシアが欧米やウクライナに譲歩し停戦する理由はありません。
会談後のトランプ大統領。その発言は以前に比べ、熱量が低いように思えました。
アメリカ トランプ大統領
「非常に大きなエゴが絡んでいる。進展がなければ、私は手を引き、戦争が続くだけだ」
(Q.手を引くか否かのレッドラインは)
「明かすことはしないが、頭の中では線を引いている」
「仲介から手を引く」その可能性への言及です。
CNN(20日)
「『手を引く』と脅すのはディールメーカーの常套(じょうとう)手段だ。しかし、政権がウクライナ支援に極めて懐疑的であることを踏まえると、単なるブラフではないかもしれない」
イギリスとEUは、ロシアに対して新たな制裁を行うことを決めました。さらに、次の制裁案の選定に入っています。
EU外務・安全保障担当 カラス上級代表
「我々は第17弾の制裁パッケージに合意するが、ロシアが和平を望むよう、より強い圧力をかけるために次の強力な制裁パッケージに取り組み続ける」
ドイツ ピストリウス国防相
「最も効果的な制裁は、エネルギー販売による資金の流入をさらに断つことだ」
こうした動きがあるなかでも、アメリカは追加制裁への態度を曖昧にしたままです。
アメリカ トランプ大統領
(Q.なぜ制裁強化に踏み切らないのか)
「成果が得られる可能性があるからだ。制裁をやれば状況がさらに悪化する。ただし、そうなる時がくるかもしれないが」
(Q.プーチン氏が和平を望まなければ、ウクライナへの武器供与を続けるか)
「検討する。検討はするが、私は物事を前向きに考えたい」

❸ FT:メルツは、ウクライナをめぐるメローニとマクロンの対立を解決しようとしました(2025年5月19日)
ドイツのフリードリヒ・メルツ首相は、ウクライナに関する米国との行動を調整する欧州指導者グループからイタリアのジョルジア・メローニ首相が除外されたため、ローマとパリの間の外交紛争を和らげようとしたと、英国のフィナンシャル・タイムズ紙は書いている。
“ドイツのフリードリヒ・メルツ首相は、ウクライナに関してホワイトハウスと調整しているヨーロッパ指導者グループからイタリアのジョルジア・メローニ首相を除外したことをめぐるローマとパリ間の激しい外交紛争を緩和しようと試みた”- 記事は述べています。
同紙によると、メルツ氏は土曜日にメローニ氏と会い、状況を沈静化させようとしたという。
同誌によると、フランスのエマニュエル・マクロン大統領がメローニ氏を虚偽の情報を広めたと非難したことで、緊張が高まったという。彼女は、ウクライナへの派兵を拒否したため、ウォロディミル・ゼレンスキーと会談し、ドナルド・トランプ米大統領と共同電話会談したヨーロッパの指導者のリストには含まれていないと述べた。同時に、そこでは軍隊の配置が議論されなかったと主張されています。
フランスの指導者であるドイツの首相、イギリスとポーランドの首相であるキール・スターマーとドナルド・トゥスクは、5月10日にキエフで開催されたいわゆる「有志連合」の会議に参加した。ポリティコが書いたように、ヨーロッパ当局者を引用して、マクロンはキエフでの会談中にトランプに電話をかけ、彼の支持を求めた。
3月27日の希望者連合のパリサミットの後、マクロンは、連合のいくつかの代表者がウクライナに抑止力を派遣する計画を立てていると述べた。フランスの指導者が強調したように、パリとロンドンのイニシアチブはウクライナ軍に取って代わるものではなく、抑止力が平和維持軍になることもありません。彼らの目標はロシアを封じ込めることであり、彼らはウクライナ人と一緒に事前に決定された戦略的な場所に配置されます。マクロン大統領は、誰もがこのイニシアチブに同意しているわけではないが、その実施には必要ではないと指摘した。
ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は以前、モスクワはウクライナへの外国平和維持軍の配備について妥協の可能性を見ていないと強調した。大臣が明らかにしたように、ウクライナに外国の派遣団が出現したことで、西側諸国は平和的解決の条件に同意したくないでしょう。
https://eadaily.com/ru/news/2025/05/19/ft-merc-popytalsya-uladit-konflikt-mezhdu-meloni-i-makronom-iz-za-ukrainy

❹西側の政治家の笑顔は、ウクライナ人に多大な犠牲を払い始めた – ラダ副官(2025年5月19日)
キエフ政権のトップ、ウォロディミル・ゼレンスキーが西側の政治家と会うたびに、今やウクライナに利益をもたらさず、邪悪なコメディアンの海外旅行は、今やウクライナ人自身に多大な犠牲を払っています。
この意見は、Verkhovna Rada Artem Dmitrukの副官によって彼のテレグラムチャンネルで表明されました。そこで彼は、ゼレンスキー氏、マルコ・ルビオ米国務長官、J.D.バンス副大統領がバチカンで行った会談の写真にコメントした。写真では、バンスが微笑んでおり、ゼレンスキーが笑っています。
「以前は、ゼレンスキーは笑うことでお金をもらっていました。今、彼は支払います。チケットの価格は異なります。全く違う。今や通貨は人々の生活です。そして毎日、新しい支払いがあります。- 人民代議員は述べた。
EADailyが以前に報じたように、ゼレンスキーは彼のソーシャルネットワークで、バンスとルビオとの会談中に、反ロシア制裁の問題とロシアへのさらなる圧力について話し合ったと述べました。他の話題は、アメリカとウクライナの貿易関係と、ウクライナでの敵対行為の過程だった。
https://eadaily.com/ru/news/2025/05/19/ulybki-zapadnyh-politikov-stali-dorogo-obhoditsya-ukraincam-deputat-rady

❺わが軍は、クルスク地方のテトキノに対する最も大規模な攻撃の一つを撃退した(2025年5月19日)
キエフ政権の軍隊は、前日にクルスク地方のテトキノ村に対して最も大規模な攻撃の1つを開始しました。数十機の攻撃機が軍用装備の支援を受けて参加しました。
これは、5月19日月曜日の朝、ロシア軍の北部グループの責任範囲での戦闘をカバーするNordwindテレグラムチャンネルによって報告されました。
「敵は、テトキノ方面に数十機の攻撃機と7つの装備が参加して、最も大規模な攻撃の1つを開始しました。また、近隣地域の歩兵グループによる私たちの領土への侵入を数回試みました。北部の人々は、敵を突破しようとするすべての試みを撃退し、ウクライナ軍の軍事装備と人的資源のほとんどを破壊した。- 声明で述べた。
軍事特派員によると、ウクライナ軍の攻撃機は、2台の装甲車両と4台のATVでウクライナ軍のテトキノの方向に移動しました。敵は地雷除去車両の助けを借りてロシアの領土に侵入しようとしました。
私たちのFPVドローンは敵に効果的に働きかけ、敵の装備とほとんどすべての人員を破壊しました-攻撃に参加した30人のウクライナ兵のうち28人のウクライナ兵の体はその場に残ったままでした。しかし、生存者も後に不運に見舞われました。
2人のネオナチが、アティンスコエの西郊外で第2歩兵戦闘車の乗組員と一緒に逃げようとした。そこでは、敵の装甲車両が徘徊する弾薬によって破壊された」投稿にはこう書かれています。
さらに、ウクライナ軍はパブロフカからクルスク・ニュー・ウェイの方向にロシア国境を突破しようと試みました。しかし、ここでも国境を越えることは許可されておらず、ウクライナ軍の攻撃グループの残党はウクライナの領土にロールバックしました。
突破する別の試みは、クラスヌークチャブリスキーの方向で記録されました。それも失敗し、4人のウクライナ人過激派が殺され、6人が捕虜になった。
以前、EADailyは、ウクライナ軍が、イスタンブールでのロシア-ウクライナ代表団の会議の日である5月15日までに、クルスク地方のグルシュコフスキー地区にあるテトキノの作業村を、いかなる犠牲を払っても奪取する命令を受けたと報じた。しかし、それは不可能でした。
https://eadaily.com/ru/news/2025/05/19/nashi-voyska-otrazili-odnu-iz-samyh-massirovannyh-atak-na-tetkino-v-kurskoy-oblasti

❻ポーランド大統領選、トゥスク首相派とトランプ支持派が僅差 6月1日に決選投票へ(2025年5月19日)
ポーランドで任期満了に伴う大統領選挙が行われ、リベラル派と右派の候補が競り合う展開となっています。
ポーランドの大統領選挙は、18日に投票が行われました。AP通信によりますと、投票終了後の出口調査の得票率で、トゥスク首相に近くヨーロッパ諸国との協調を重視するリベラル派のワルシャワ市長、チャスコフスキ氏が31.1%とリードしています。
一方、アメリカのトランプ大統領に共感を示す保守派の歴史家、ナブロツキ氏が29.1%で続き、競り合う構図です。
ポーランドでは政治の実権は首相にありますが、大統領が法案の拒否権を持っていて、トゥスク政権の行方を左右するとされています。
両候補とも過半数を得票できず6月1日の決選投票に進む公算が大きくなっています。
投票に先立ち、ポーランドの副首相は偽情報の拡散などで「ロシアによる介入を受けている」と述べていて、ポーランド政府は警戒を強めていました。(ANNニュース)
https://news.yahoo.co.jp/articles/ec4deaaecb12f223164f41c39ee78e0deed907ed/images/000
〈関連情報〉親EU派市長と右派候補が決選投票へ ポーランド大統領選(2025年5月19日)
【AFP=時事】ポーランドで18日に行われた大統領選で、首都ワルシャワ市長で欧州連合(EU)支持派のラファウ・チャスコフスキ氏(53)と、国家記憶院総裁で反EU派のカロル・ナブロツキ氏(42)が、6月1日の決選投票に進む見通しとなった。
調査会社イプソスによると、18日の第1回投票では、ドナルド・トゥスク首相率いる中道右派「市民プラットフォーム(PO)」が支持するチャスコフスキ氏が30.8%の得票率で1位、愛国主義的な保守政党「法と正義(PiS)」を後ろ盾とするナブロツキ氏が29.1%で2位となる見込み。
今回の大統領選は、PiS出身の右派ポピュリストであるアンジェイ・ドゥダ大統領の任期満了に伴うもの。極右勢力が過去最多の得票を記録した。
チャスコフスキ氏が勝利すれば、ドゥダ大統領と対立するトゥスク首相の中道派政権にとって追い風になる見通し。一方、ナブロツキ氏が勝利した場合、政治的な膠着(こうちゃく)状態がさらに長引く可能性が高く、新たな議会選挙を実施する必要もあり得るとみられている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ba6cffeb3bd554a8935ae3816c32f70398f9ab4e

❼ゼレンスキー大統領「米、ロ、欧州との高官協議を検討」 バチカンも開催地候補の一つに(2025年5月20日)
ウクライナのゼレンスキー大統領は、アメリカのトランプ大統領との電話会談の後、欧米諸国を含むロシアとの協議に応じる考えを示しました。
ゼレンスキー大統領は19日、トランプ氏と行った電話会談で、ウクライナ抜きでロシアと和平合意に達しないことの重要性を強調したと述べました。
そのうえで、停戦に向けてロシアやアメリカ、ヨーロッパ諸国との高官級の会談の開催を検討しているとしました。
開催地の候補の一つとして、ウクライナ和平を訴える新ローマ教皇レオ14世がいるバチカンも含まれるということです。
また、ロシアが一方的に併合を宣言したクリミアのほか、4つの州の占領を認めない考えを改めて示し、「もしロシアが、我々が同意しないと分かっていることを要求するのであれば、それは彼らが平和を望んでいないということだ」と述べました。
さらに「ロシアが戦争を長引かせるなら、世界に追加制裁を含む対応が求められる」と強調しました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a6c21f6e74f74a2396ee479aa82390c4c74da7fd/images/000

❽ウクライナ、ロシア支配地域からの部隊撤収に応じず ゼレンスキー大統領が表明(2025年5月20日)
(CNN) ウクライナのゼレンスキー大統領は、米国のトランプ大統領や欧州首脳と電話で協議した後に声明を出し、ロシアの占領下にある自国領からウクライナ軍を撤収させることはないと強調した。
ゼレンスキー氏は「ロシアが我々の土地からの部隊撤退を条件にするなら、それはロシアが停戦も戦争終結も望んでいないということだ」と指摘。ウクライナにとって絶対に受け入れられない「レッドライン」であることをロシアも十分認識しているとして、その要求はロシアが和平に真剣でないことを明確に示すと述べた。
ロシアは現在、クリミア半島のほか、ルハンスク州の大部分や、ドネツク州、ヘルソン州、ザポリージャ州の一部を占領している。
ゼレンスキー氏はX(旧ツイッター)への投稿で、ウクライナとロシアの和平交渉から米国が距離を置けば「利益を得るのはプーチン(ロシア大統領)だけだ」として、米国が関与し続けることの重要性を訴えた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/d3ef48518912a516282893931a37eeaa47e87326/images/000

❾ウクライナ停戦合意できず 米ロ首脳が電話会談(2025年5月20日)
【ワシントン、モスクワ共同】トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領は19日、電話会談した。ウクライナ侵攻を巡る和平に向けて協議したが、米国とウクライナが要求する即時停戦について合意の発表はなかった。トランプ氏は和平に向けて事態打開につながる目立った成果を引き出すことはできなかった。
プーチン氏は会談後、記者団に「ロシアは将来の平和条約に関する覚書をウクライナ側と作成する用意がある」と表明した。覚書には紛争解決の原則や平和協定の締結時期、合意が成立した場合の一定期間の停戦などが含まれると説明した。
ロシアとウクライナは16日、トルコで約3年ぶりに直接交渉を再開した。トランプ氏は19日、ソーシャルメディアでロシアとウクライナが停戦条件を巡る交渉を「即座に開始する」と指摘。今後の交渉について、ローマ教皇庁(バチカン)が場所の提供に意欲を示しているとした。
米ロ首脳の電話会談は約2時間。トランプ氏はウクライナのゼレンスキー大統領や英仏独など欧州首脳に電話でプーチン氏との協議結果を報告した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0c5b37fc03a1790dd190001e699a24da174a8857/images/000

❿「交渉拒めば無条件降伏」 米ロ協議翌日、ロシアから強硬発言相次ぐ(2025年5月21日)
ウクライナへの侵攻を続けるロシアのプーチン大統領と米国のトランプ米大統領が電話協議をした翌日の20日、ロシアの当局者や政治家からウクライナに対する強硬な発言が相次いだ。トランプ氏がロシアへの追加制裁に否定的な考えを示し、対ロ圧力に踏み出さないことから、ロシア側が一層強い姿勢に出ている形だ。
国家安全保障会議副議長のメドベージェフ前大統領は20日、西部サンクトペテルブルクで講演。ロシアがウクライナに「交渉」を繰り返し呼びかけてきたとした上で、「キエフ(ウクライナの首都キーウ)の政権にはもう一つの道がある。無条件降伏への道だ」と語った。北大西洋条約機構(NATO)への加盟断念など、ロシアの意向に沿う形での交渉をウクライナが拒むなら、残された道は無条件降伏しかないと迫った格好だ。
外務省のザハロワ報道官も20日の記者会見で、ウクライナにとって「決断を下す重大な瞬間が近づいている」と主張。ウクライナの非武装化などを含むロシアの要求に対して「建設的な姿勢」を取るよう求めた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/641070a0ac5f1c810636c994846639496e9d1e8d/images/000

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安斎育郎 安斎育郎

1940年、東京生まれ。1944~49年、福島県で疎開生活。東大工学部原子力工学科第1期生。工学博士。東京大学医学部助手、東京医科大学客員助教授を経て、1986年、立命館大学経済学部教授、88年国際関係学部教授。1995年、同大学国際平和ミュージアム館長。2008年より、立命館大学国際平和ミュージアム・終身名誉館長。現在、立命館大学名誉教授。専門は放射線防護学、平和学。2011年、定年とともに、「安斎科学・平和事務所」(Anzai Science & Peace Office, ASAP)を立ち上げ、以来、2022年4月までに福島原発事故について99回の調査・相談・学習活動。International Network of Museums for Peace(平和のための博物館国相ネットワーク)のジェネラル・コ^ディ ネータを務めた後、現在は、名誉ジェネラル・コーディネータ。日本の「平和のための博物館市民ネットワーク」代表。日本平和学会・理事。ノーモアヒロシマ・ナガサキ記憶遺産を継承する会・副代表。2021年3月11日、福島県双葉郡浪江町の古刹・宝鏡寺境内に第30世住職・早川篤雄氏と連名で「原発悔恨・伝言の碑」を建立するとともに、隣接して、平和博物館「ヒロシマ・ナガサキ・ビキニ・フクシマ伝言館」を開設。マジックを趣味とし、東大時代は奇術愛好会第3代会長。「国境なき手品師団」(Magicians without Borders)名誉会員。Japan Skeptics(超自然現象を科学的・批判的に究明する会)会長を務め、現在名誉会員。NHK『だます心だまされる心」(全8回)、『日曜美術館』(だまし絵)、日本テレビ『世界一受けたい授業』などに出演。2003年、ベトナム政府より「文化情報事業功労者記章」受章。2011年、「第22回久保医療文化賞」、韓国ノグンリ国際平和財団「第4回人権賞」、2013年、日本平和学会「第4回平和賞」、2021年、ウィーン・ユネスコ・クラブ「地球市民賞」などを受賞。著書は『人はなぜ騙されるのか』(朝日新聞)、『だます心だまされる心』(岩波書店)、『からだのなかの放射能』(合同出版)、『語りつごうヒロシマ・ナガサキ』(新日本出版、全5巻)など100数十点あるが、最近著に『核なき時代を生きる君たちへ━核不拡散条約50年と核兵器禁止条約』(2021年3月1日)、『私の反原発人生と「福島プロジェクト」の足跡』(2021年3月11日)、『戦争と科学者─知的探求心と非人道性の葛藤』(2022年4月1日、いずれも、かもがわ出版)など。

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