【連載】櫻井ジャーナル

【櫻井ジャーナル】2025.05.24XML: 英首相関連の場所や自動車に放火した容疑でウクライナ国籍の男が逮捕された裏側

櫻井春彦

イギリスでウクライナ国籍のロマン・ラブリノビッチが5月20日に放火の容疑で逮捕された。21歳だという。また彼にはルーマニア国籍のスタニスラフ・カルピウクという共犯者がいたとも伝えられている。ラヴリノビッチの携帯電話からカルピウクの関与を示す証拠を警察が発見、逮捕したと報道されている。さらにペトロ・ポチノクなる男も逮捕された。

 

ラブリノビッチは5月8日にロンドンのケンティッシュ・タウンでトヨタのRAV4に放火、11日にはイズリントン区でアパートの玄関に放火、12日にはタフネル・パークにあるキア・スターマー首相の家に放火したという。RAV4の前の所有者はスターマー、イズリントンのアパートは1990年代にスターマーが所有、タフネル・パークのアパートはスターマーの義理の妹に賃貸されているとも伝えられている。

 

容疑者とスターマー首相との間に「何か」があると誰でも思うだろうが、有力メディアはその点に触れたがっていないようだ。インターネット上では容疑者と首相の個人的な関係に関する話した飛び交っている。容疑者はいずれもは同性愛だとも言われ、その3名はスターマーと顔見知りだった疑いが出ているのだ。

 

ウクライナの現体制は2014年2月にクーデターで誕生した。本ブログでも繰返し書いてきたように、このクーデターはバラク・オバマ米大統領がビクトル・ヤヌコビッチ政権を倒すためにネオ・ナチを利用して実行したものだ。

 

ヤヌコビッチの支持基盤だった東部や南部では大半の住民がクーデター体制に反対した。クリミアの住民は速やかにロシアと一体化することに成功、オデッサでは住民が虐殺されてネオ・ナチに制圧された。そして東部のドンバス(ドネツクやルガンスク)では武装抵抗が始まる。軍や治安機関の約7割はネオ・ナチ体制を嫌って離脱、その一部は反クーデター軍に合流したと言われている。

 

クーデターで倒されたヤヌコビッチ大統領の側近だったアンドリー・ポルトノフ元大統領府副長官は今月21日、スペインのマドリード郊外で射殺された。ポスエロ・デ・アラルコンにあるアメリカンスクールに子どもたちを送り届けた後、学校の駐車場に停めた自分の車へ歩いて戻る際に銃撃されたという。この事件と同じタイミングでウクライナ国籍の男がイギリスの首相に関連した場所や自動車に放火したのであり、テロを疑う人が出てきても不思議ではない。

 

ウクライナでは政府のCCD(偽情報対策センター)がミロトボレツと共同で暗殺リストを作成、実際に殺されたり変死した人は少なくない。一時期、トゥルシー・ギャバード国家情報長官もリストに載っていた。CCDはイギリス政府から資金を提供されているが、最近まではアメリカの国務省も資金を出していたとされている。

 

ミロトボレツの暗殺リスト構想は2014年3月に始動、ネオ・ナチで、ウクライナ内務省顧問を務めていたアントン・ヘラシチェンコを含むグループが背後にいるとされている。

 

ラブリノビッチが逮捕される前日、ドナルド・トランプ大統領とウラジーミル・プーチン大統領は電話で会談しているが、その際、イギリス政府はフランス政府やドイツ政府と同じように抗議していた。

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「英首相関連の場所や自動車に放火した容疑でウクライナ国籍の男が逮捕された裏側 」(2025.05.23ML)
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