
☆寺島メソッド翻訳NEWS(2025年5月19日):米国と中国、関税で合意
国際※元岐阜大学教授寺島隆吉先生による記号づけ英語教育法に則って開発された翻訳技術。大手メディアに載らない海外記事を翻訳し、紹介します。
月曜日(5月12日)に発表された共同声明によると、米国と中国は、さらなる協議を待って、4月初旬から課せられた新たな貿易関税の大半を撤廃または停止することで合意した。
週末にジュネーブで行われた2日間の協議を経て、米国はトランプ大統領が4月2日に導入した当初の34%の新たな関税を90日間停止することで合意した。一方、中国もこの措置を受けて導入した34%の関税を90日間停止する。米中両国は4月8日以降に課されたすべての関税引き上げを撤回するが、相互輸入品に対する基本関税である10%は維持する。つまり、米国の中国製品に対する関税は、3月に導入された20%の関税により、合計30%となり、中国の関税は10%のままとなる。
中国政府は、米国製品に対する輸出規制などの非関税措置も緩和する。新たな政策は5月14日から発効し、両国は更なる貿易政策の策定に向けた協議メカニズムを設置する。
声明では、北京とワシントンは「両国と世界経済にとっての二国間の経済貿易関係の重要性」を認識しており、「相互の開放、継続的なコミュニケーション、協力、相互尊重の精神で前進する」ことを決定したと指摘した。
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4月2日、ドナルド・トランプ米大統領が貿易不均衡を理由に、中国を含む90カ国以上に新たな広範な関税を課すと発表し、ワシントンと北京間の緊張は急激に高まった。北京は、米国製品に対する関税引き上げでこれに対抗。この動きは、米国の最終関税が145%、中国の関税が125%にまで上昇する報復合戦の泥沼化を引き起こした。この紛争は世界市場を揺るがし、株式や商品価格に乱高下をもたらした。
スコット・ベセント米財務長官は先に記者団に対し、ジュネーブでの協議は「生産的」だったと述べた。ジェイミーソン・グリア通商代表部(USTR)代表は、双方が「迅速に」合意に達したことは「おそらく意見の相違がそれほど大きくなかったことを反映している」と述べた。中国側の首席交渉官である李成剛商務次官は、協議は「誠実で、綿密かつ建設的」であり、「相互尊重、平等、相互利益」に基づいて行われたと述べた。
トランプ大統領は、ジュネーブでの会談について、トゥルース・ソーシャルへの投稿で「非常に良かった」と述べ、米中関係の「完全なリセット」を示唆した。
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米国株式市場は日曜日(5月11日)の発表に即座に反応し、ダウ先物は1.1%、S&P500先物は1.5%、ナスダック総合指数は2.1%上昇。中国株も上昇し、正午時点でCSI300は0.6%、上海総合指数は0.4%、香港ハンセン指数は0.9%上昇した。
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「米国と中国、関税で合意」(2025年5月24日)http://tmmethod.blog.fc2.com/
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また英文原稿はこちらです⇒US and China reach tariff deal
共同声明によると、両国は先月発表された追加関税のほとんどを撤廃し、さらなる政策措置を検討する予定だ。
出典:RT 2025年5月12日 https://www.rt.com/business/617404-china-us-trade-deal-tariffs/