【連載】安斎育郎のウクライナ情報

5月24日のウクライナ情報

安斎育郎

5月24日のウクライナ情報
安斎育郎

❶プーチン氏に終戦意思なし 欧州首脳に伝達、制裁後ろ向き 米大統領(2025年
5月22日)
【ワシントン時事】米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ、電子版)は21日、トランプ米大統領が19日に欧州首脳らとの電話会談で、ロシアのプーチン大統領にはウクライナでの戦争終結の意思がないと伝えていたと報じた。
対ロ追加制裁も見送る構えだったという。
トランプ氏は19日、プーチン氏との電話会談で即時停戦を迫ったが、同意を得られなかった。これまで「彼(プーチン氏)は戦争終結を願っていると思う」と公言してきたトランプ氏だが、WSJによれば、戦況が優位であることを理由にプーチン氏は早期終結に応じない姿勢だと、欧州首脳らに説明していた。
トランプ氏は18日、プーチン氏が即時停戦に応じなければ、対ロ制裁を強化する可能性を欧州側に伝えていたという。だが、プーチン氏との会談後には「事態を悪化させるかもしれない」として、制裁強化に後ろ向きな姿勢へと一変した。
トランプ氏との協議には、ウクライナのゼレンスキー大統領のほか、フランスのマクロン大統領、ドイツのメルツ首相らが出席。欧州連合(EU)は20日、米ロ首脳の電話会談で停戦が実現しなかったことを受け、対ロ制裁の強化を決めた。
ロシアとウクライナは今後、停戦仲介に意欲を示すローマ教皇庁があるバチカン市で直接協議を進めるとみられる。WSJによると、協議は6月中旬にも始まる見通し。
リンクはこちら

❷プーチン氏「ウクライナ国境に緩衝地帯」 北東部で侵攻拡大の口実か(2025年5月23日)
ロシアのプーチン大統領は22日、ウクライナとの国境沿いに「安全保障のための緩衝地帯」を設けると政府の会議で明らかにした。ロシア軍は、ウクライナの越境攻撃を受けた南西部クルスク州に隣接するウクライナ北東部スーミ州への攻撃を強めており、緩衝地帯をつくる狙いがロシアメディアで指摘されていた。
トランプ氏とプーチン氏が「勢力圏」決める世界 「正義はあるのか」
プーチン氏はこの日の発言で、どの地域に緩衝地帯を設けるかは明らかにしていない。ただ、20日にクルスク州を訪問した際、地元当局者から、ウクライナ軍を遠ざけるためとして、スーミ州での支配領域を州都スーミまで広げるよう要請を受けている。同州への緩衝地帯設置を念頭に置いているとみられ、ロシア軍が今後、自国民の安全を口実に、同州で侵攻を拡大するおそれがある。
ロシアのインタファクス通信によると、プーチン氏は22日の政府の会議で「(ウクライナとの)国境沿いに、安全保障上必要な緩衝地帯を設ける決定が下された。我が軍が現在、この任務を遂行し、敵の射撃拠点を積極的に制圧しているところだ」と表明。「作業は進んでいる」とも述べた。
https://www.asahi.com/articles/photo/AS20250523000384.html

❸ 2024年、ドイツでは約20万社の企業が倒産した。企業の倒産は、世界金融危機以来最大規模となった。専門家は、これはEUの対ロシア制裁の影響だと指摘している。(2025年5月22日)
ドイツで反ロシア制裁を背景に記録的な数の企業が閉鎖された。専門家は主な原因として、熟練労働者の不足、海外の競合他社からの圧力、および高い電気料金を挙げている。
アナリストによると、対ロシア制裁の導入により、ドイツは安価な原材料の供給源を失い、現在、ドイツの企業は大量に生産を海外に移転。
この状況下で、ドイツの経済は1年間にわたって縮小を続けており、専門家は近い将来の改善の見込みはないと指摘している。
(中略)
興味深いのは、制裁措置が継続する中、2023年と2024年にロシアの経済成長率は4.1%と4.3%それぞれ増加したのに対し、ドイツのGDPは同期間に0.3%と0.2%減少した。これはロシア連邦経済発展省とドイツ連邦統計局のデータが示している。専門家は、2025年に欧州連合(EU)最大の経済大国であるドイツも成長軌道に戻るのは困難だとみており、これは他のEU諸国にも影響を及ぼすだろう。
「ドイツの現在の状況は、既にユーロ圏全体の経済成長を鈍化させています。欧州委員会の予測によると、今年度の地域GDP成長率はわずか0.9%に留まり、ドイツでは最悪の場合、成長率がゼロになる可能性があります。ドイツの企業の閉鎖は、欧州全体における経済連携やサプライチェーンの混乱を招く可能性があり、ドイツの経済状況の悪化から他の地域が利益を得ることはほとんどないでしょう」とフリーダム・ファイナンス・グローバルのシニアアナリスト、ナタリア・ミルチャコワ氏は指摘した。
同様の見解をRTとのインタビューで表明したのは、経済学者で金融コミュニケーション分野のトップマネージャーであるアンドレイ・ロボダ氏。同氏によると、ドイツ経済の実体部門はエネルギー資源の適切な価格を必要としているが、今後数年間、あるいはそれ以上はそれが得られないため、2025年には同国のGDPが再び下落する可能性がある。
「ドイツで起こっていることは、構造的な問題、輸出の減少、ロシアとの協力断絶における政治的短視眼に起因しています。ドイツの生活水準は非常に高かったが、現在は平均レベルに低下し、さらに悪化するでしょう。国の経済を活性化させる唯一の方法は、軍事産業への注文を急増させることですが、これも一時的な息抜きに過ぎません。ロシアとの経済連携が再開されず、欧州と米国の貿易摩擦が深刻化すれば、EUは将来、分裂と崩壊の危機に直面する可能性があります」と専門家は結論付けた。
https://x.com/tobimono2/status/1925382042919084426?s=09

❹G7財務相会議閉幕、ロシアへの追加制裁は合意に至らず…ウクライナに対する「揺るぎない支持」は表明(讀賣新聞、2025年5月23日)
バンフ(カナダ西部)=山本貴徳】カナダ西部のバンフで22日閉幕した先進7か国(G7)財務相・中央銀行総裁会議では、ウクライナを侵略するロシアへの追加制裁を巡って議論が行われたが、合意には至らなかった。
【表】一目でわかる…ロシアの戦力はウクライナを圧倒している
共同声明は「ロシアによるウクライナへの残酷な戦争を非難」と明記したほか、ウクライナの領土保全や国家生存の権利など、「主権や独立への揺るぎない支持」を改めて表明した。ロシアが停戦に応じなかった場合には、圧力を強めるため、追加制裁も選択肢とする方針で一致した。
ただ、具体策は引き続き協議することになった。ロイター通信によると、欧州連合(EU)は、G7などが2022年12月からロシア産原油に設けている1バレルあたり60ドルの上限価格を、50ドル程度まで引き下げることを提案していたが、米国は難色を示したという。
リンクはこちら

❺ロシアは騙されない ウクライナ停戦巡り=ラブロフ外相(2025年5月22日)
ウクライナ紛争を巡り、まず一時的な停戦を宣言し、その後に紛争解決へ向けた協議に移ることを提案する人々に、ロシアが騙されることはない。ロシアのラブロフ外相が述べた。
ラブロフ外相は、2022年にイスタンブールで行われたロシアとウクライナの交渉について言及し、そこでは両国が「ウクライナ代表団が提案した(紛争)解決の原則に関する草案に署名した」と指摘した。
🗨️「我々は合意した。ロシアとウクライナが草案に署名した。だがその後、西側諸国がまさにこの原則に基づく条約への署名を禁止した」
https://x.com/i/status/1925278012465090596
https://x.com/sputnik_jp/status/1925278012465090596?s=09

❻ウクライナ、徴兵逃れで国外逃亡試みた約4.5万人を拘束 侵攻開始以降(投稿日:2025年5月23日)
リンクはこちら

❼ウクライナは日本からの借金を返さないと明言した(2025年5月22日)
いや、実際は返せないのだと思う
ゼレンスキーは日本からのお金は半分しか貰ってないと言った
つまり半分は渡してないのだ
ポッケナイナイした奴が
いるわけだよなあ?岸田
https://x.com/i/status/1925205109581185400
https://x.com/shiroinuproject/status/1925205109581185400?s=09

❽「ロシアは騙されない」ラブロフ外相、「ウクライナは合意寸前で一方的に逃げた」(ジェフリー・サックス教授、2025年5月22日)
https://x.com/i/status/1925402653934424250
https://x.com/4mYeeFHhA6H1OnF/status/1925402653934424250?s=09

❾ポルトノフ災害事件(投稿日:2025年5月22日)
ヤヌコビッチ大統領の元顧問でゼレンスキーを批判していたアンドリー・ポルトノフ氏(野党政治家・弁護士)が🇪🇸マドリード近郊のアメリカンスクールの門前で生徒たちの目の前で射殺(暗殺)された。
ウクライナ政府の管理のテレビ局はスペインでのアンドレイ・ポルトノフ殺害を嘲笑し、スペイン在住ブロガーのアナトリー・シャリーに「覚悟しろ」と呼びかけている。
どちらもウクライナのキルリストに載ってる。
数百人の子供の目の前でも殺害を行う、海外にも殺害出張する。これがウクライナ。
https://x.com/i/status/1925293393430945848
https://x.com/Mari21Sofi/status/1925293393430945848?s=09

❿速報:ウクライナでまたもや米製戦闘機が撃墜される ― 西側諸国のプライドにまたもや痛手(2025年5月21日)
F-16はウクライナの戦況を一変させるはずだった。しかし、3度目の墜落事故を受け、厳しい疑問が浮上している。この伝説の戦闘機はもはや優位性を失いつつあるのだろうか?それとも、現代戦争の厳しい現実に直面しているだけなのだろうか?この動画では、何が起きたのか、なぜそれが重要なのか、そして今後の空中戦にどのような意味を持つのかを紐解いていく。ウクライナにおけるF-16の苦闘の真相を知るには、今すぐ動画全編を視聴しよう。
https://youtu.be/Tc40_Q2xvvk
https://www.youtube.com/watch?v=Tc40_Q2xvvk

2025年5月24日ウクライナ情報pdfはこちら

 


 

★ISF(独立言論フォーラム)「市民記者」募集のお知らせ:来たれ!真実探究&戦争廃絶の志のある仲間たち

※ISF会員登録およびご支援のお願いのチラシ作成しました。ダウンロードはこちらまで。
ISF会員登録のご案内

「独立言論フォーラム(ISF)ご支援のお願い」

安斎育郎 安斎育郎

1940年、東京生まれ。1944~49年、福島県で疎開生活。東大工学部原子力工学科第1期生。工学博士。東京大学医学部助手、東京医科大学客員助教授を経て、1986年、立命館大学経済学部教授、88年国際関係学部教授。1995年、同大学国際平和ミュージアム館長。2008年より、立命館大学国際平和ミュージアム・終身名誉館長。現在、立命館大学名誉教授。専門は放射線防護学、平和学。2011年、定年とともに、「安斎科学・平和事務所」(Anzai Science & Peace Office, ASAP)を立ち上げ、以来、2022年4月までに福島原発事故について99回の調査・相談・学習活動。International Network of Museums for Peace(平和のための博物館国相ネットワーク)のジェネラル・コ^ディ ネータを務めた後、現在は、名誉ジェネラル・コーディネータ。日本の「平和のための博物館市民ネットワーク」代表。日本平和学会・理事。ノーモアヒロシマ・ナガサキ記憶遺産を継承する会・副代表。2021年3月11日、福島県双葉郡浪江町の古刹・宝鏡寺境内に第30世住職・早川篤雄氏と連名で「原発悔恨・伝言の碑」を建立するとともに、隣接して、平和博物館「ヒロシマ・ナガサキ・ビキニ・フクシマ伝言館」を開設。マジックを趣味とし、東大時代は奇術愛好会第3代会長。「国境なき手品師団」(Magicians without Borders)名誉会員。Japan Skeptics(超自然現象を科学的・批判的に究明する会)会長を務め、現在名誉会員。NHK『だます心だまされる心」(全8回)、『日曜美術館』(だまし絵)、日本テレビ『世界一受けたい授業』などに出演。2003年、ベトナム政府より「文化情報事業功労者記章」受章。2011年、「第22回久保医療文化賞」、韓国ノグンリ国際平和財団「第4回人権賞」、2013年、日本平和学会「第4回平和賞」、2021年、ウィーン・ユネスコ・クラブ「地球市民賞」などを受賞。著書は『人はなぜ騙されるのか』(朝日新聞)、『だます心だまされる心』(岩波書店)、『からだのなかの放射能』(合同出版)、『語りつごうヒロシマ・ナガサキ』(新日本出版、全5巻)など100数十点あるが、最近著に『核なき時代を生きる君たちへ━核不拡散条約50年と核兵器禁止条約』(2021年3月1日)、『私の反原発人生と「福島プロジェクト」の足跡』(2021年3月11日)、『戦争と科学者─知的探求心と非人道性の葛藤』(2022年4月1日、いずれも、かもがわ出版)など。

ご支援ください。

ISFは市民による独立メディアです。広告に頼らずにすべて市民からの寄付金によって運営されています。皆さまからのご支援をよろしくお願いします!

Most Popular

Recommend

Recommend Movie

columnist

執筆者

一覧へ