【連載】安斎育郎のウクライナ情報

5月29日のウクライナ情報

安斎育郎

5月29日のウクライナ情報
安斎育郎

❶【図説】ロシア、ウクライナ全域の軍事施設へ攻撃(2025年5月27日)
5月20日から26日にかけて、ロシア軍はウクライナの軍事施設及び軍産複合体に対し大規模攻撃を実施している。攻撃の対象となった地点をスプートニクがインフォグラフィックで示した。
この攻撃は、キエフ政権によるロシア国内の民間施設への攻撃への報復として行われた。
ロシア国防省は一連の攻撃について、「キエフ政権によるいかなるテロ攻撃や挑発行為に対して、大規模かつ集中的な攻撃を継続する」との声明を発表している。
https://sputniknews.jp/20250527/20037399.html

❷【全文】露国防省、ウクライナの大規模攻撃による露軍の対応について(2025年5月27日)
ロシアへのウクライナによる大規模な無人機攻撃に対応して、ロシア軍はウクライナの軍事施設と軍産複合体のみを攻撃している。
ロシア連邦の主導により、ウクライナ紛争の平和的解決に関するロシアとウクライナの直接対話が再開された。同時に、キエフ政権は一部のヨーロッパ諸国の支援を得て、交渉プロセスを妨害することを目的とした数々の挑発的な措置を講じた。
5月20日以降、キエフ政権は、ロシア領内の民間人を標的とした、西側諸国製のドローンやロケットを使った攻撃の回数を増やしている。
モスクワ時間5月20日午後8時~5月27日午前8時までに、露対空防衛システムは、特別軍事作戦地域外の1465機を含む、2331機の攻撃型無人航空機を撃墜または無力化した。
ロシア地域に対するウクライナの無人機攻撃の結果、女性や子供を含む民間人が被害を受けている。
キエフ政権の行動に対応して、ロシア連邦軍は、ウクライナの軍産複合体の軍事施設および企業のみを対象に、高精度の空中、海上、陸上兵器および無人航空機による攻撃を実行した。
5月20日、集団攻撃により、ジトーミル州のオゼルノエ飛行場施設、ドニプロペトロフスク州の弾薬、軍事技術装備、燃料の倉庫が損傷した。
5月21日、スムイ州でウクライナ軍機械化旅団の臨時展開拠点とミサイル・砲兵兵器庫が損傷。また、ドネツク人民共和国スヴャトゴルスク居住地周辺で外国人傭兵の臨時展開拠点が、ハリコフ州で作戦戦術集団「ハリコフ」の弾薬庫がそれぞれ攻撃を受けた。
5月22日、ロシア連邦軍は、ウクライナの防衛産業企業(パブログラード化学工場、ドニプロペトロフスク州)、航空機修理工場、クルィヴィーイ・リーフ州とニコラエフ州の軍用飛行場インフラ施設と防空レーダー基地、ハリコフ州の外国人傭兵の臨時展開拠点に対して精密誘導攻撃を行った。
イスカンデルM実戦戦術ミサイルシステムの乗組員が、ドネプロペトロフスク地域のオルジョニキーゼ集落付近で、多機能AN/MPQ-65レーダー基地、戦闘管制車両、パトリオット対空ミサイルシステムの発射装置2基を破壊した。
5月23日、オデッサ港の軍事装備と弾薬を積んだコンテナの荷降ろし施設と倉庫に対し、高精度地上兵器による集団ミサイル攻撃が実施された。攻撃の結果、無人艇や無人航空機の部品や弾薬が入っていたコンテナ約100個が破壊された。
ザポリージャ州のキスリチェヴァタ飛行場、キロヴォグラード州のカナトヴォ飛行場の攻撃型無人航空機用のインフラ施設と訓練場、ハリコフ州のヴォルチャンスク戦術集団の弾薬庫が攻撃を受けた。
5月24日、ミサイル兵器及び攻撃型ドローンを製造するウクライナの軍事産業複合体企業、キエフ州の無線技術偵察センターおよびウクライナ保安庁航空センター、オデッサ州チェルノモルスク近郊の独立南部特殊作戦センターの臨時展開拠点、ハリコフ州イジューム入植地付近の第3独立強襲旅団「アゾフ」の臨時展開拠点へ向け、地上からの高精度兵器および無人航空機による大規模攻撃が行われた。また、キエフ州にある米国製対空ミサイルシステム「パトリオット」の陣地にも攻撃が行われた。
5月25日、軍向けにミサイル兵器部品、無線電子機器、爆発物、ロケット燃料、攻撃型無人航空機を製造するウクライナの軍事産業複合体企業へ向け、長距離高精度兵器および攻撃型ドローンによる大規模攻撃が行われた(ジトーミル州:ジトーミル無線技術機器修理工場「ルチ」、「スペツオボロンマシュ」、 チェルニーヒウ州:工場「ラピッド」、チェルニーヒウ無線機器工場「テハヴィアコム」科学生産会社、 スームィ州:コノトプ航空機修理工場「アヴィアロン」、 フメリニツキー州:クラシロフ機器工場 ドニプロペトロフスク州:パブロフラド化学工場 テルノーピリ州:科学研究センター「プロミン」の工場「ルチ」、キエフ州:無線電子産業企業「アエロテクニカ-MTL」、設計局「ルチ」、オデッサ州:オデッサ航空機工場、ハリコフ州:航空機修理工場「チュグエフ」) 。
また、キエフ州の無線及び無線技術偵察センター、スームィ州、ムィコラーイウ州、チェルニーヒウ州、ハリコフ州、キエフ州のドローン、爆発物、攻撃型ドローン用弾薬の製造工場、キエフ州の野戦飛行場のドローン製造場所及び指揮所も攻撃された。 さらに、キエフ州の無線技術偵察センター及び衛星通信センター、ムィコラーイウ州の戦闘艇停泊所及び無人艇組立工場、オデッサ州シュコーリヌィ飛行場およびハリコフ州ヴィシュネヴェ野戦飛行場のインフラ施設も攻撃された。
5月26日、長距離高精度兵器及び攻撃型ドローンによる大規模攻撃の結果、スタロコスティアニティヴ空軍基地のインフラ施設、ハリコフ州及びドネツク人民共和国の2つの重機械化旅団の弾薬庫、S-300対空ミサイル師団の指揮所、オデッサ州のウクライナ特殊作戦軍部隊の臨時展開拠点が破壊された。ロシア軍は、キエフ政権によるいかなるテロ攻撃や挑発行為に対して、大規模かつ集団的な攻撃を継続する。攻撃はウクライナの軍事施設および軍事産業複合体企業にのみ行われる。
https://sputniknews.jp/20250527/20037399.html

❸ 「露軍は軍事施設と軍産複合体に限定して攻撃を行っている」と露国防省(2025年5月27日)
露国防省はウクライナへの反撃について公式見解を発表した。
・露国防省は、ロシア軍はウクライナ軍による大規模なドローン攻撃による「対応」として、攻撃と関連のある軍事施設と軍産複合体(ドローン製造関連施設などの軍需産業など)に標的を限定して攻撃を行っているとの見解を示した。
・同省は5月20日以降、「ウクライナ軍が露民間施設への攻撃を強めている」と指摘。2331機(うち、1465機は特別軍事作戦実施領域外の露領など)のウクライナ軍のドローンが撃墜、無力化されたとしている。ウクライナ軍による一連の攻撃で女性や子どもを含む民間人が負傷した。
・「ロシア軍はキエフ政権によるテロ・挑発攻撃に対し、引き続き大規模な攻撃を実施する」と警告。標的はウクライナの軍事施設、軍産複合体のみに限定されるとしている。
https://sputniknews.jp/20250527/20036105.html

❹【図説:ロシア人が考える「友」と「敵」】
ロシア人が最も友好的と考えている国は中国であり、逆に最も敵対的と見なしているのはフランスであることが、全ロシア世論調査センター(VTsIOM)の最新調査で明らかになった。
「敵対的」とされた国々では、フランスに続きイギリスとドイツが上位に挙がった。長年「敵国ランキング」の首位には米国が位置していたが、今回初めてこれら3か国にその座を譲る結果となった。
また、北朝鮮に対する好意的な見方が急増している点も注目される。共通の制裁経験や経済・軍事技術の協力が影響していると考えられる。
https://x.com/i/web/status/1926939169902768327?rcmd_alg=collaboration2

❺オランダがF-16戦闘機の運用を終了 ウクライナに供与へ 自国の防空どうするの?(2025.05.28)
ウクライナに供与するF-16は24機
オランダ空軍は2025年5月26日、保有する最後のF-16戦闘機を手放したと発表しました。同国のF-16は隣国のベルギーを経由して、ウクライナに向かうといいます。
オランダは1970年代半ばにベルギーやデンマーク、ノルウェーとともにF-16戦闘機を採用。1979年6月7日に自国向けの初号機の引き渡しを受けると、複座型含めて最大213機導入し、最盛期には9個飛行隊で運用していました。
しかし、冷戦が終結して以降、軍備縮小の機運から段階的に削減が行われ、2020年ごろには現役で運用されていたのは42機で、これらもロシアによるウクライナ侵攻が始まると、ウクライナ空軍への供与が決まり、近い将来退役する計画が立てられます。
オランダ政府がF-16の全廃に踏み切れたのは、2000年代初頭に最新のF-35A戦闘機を導入することが決まっていたからです。2019年10月31日に、オランダ向けの初号機が同国に到着、運用を開始しています。
オランダはF-35Aを52機導入する計画で、現時点で40機強が引き渡されているとのこと。このうち約10機は米本土で訓練に用いられていますが、残りはオランダ本土に配備されるため、今後はF-35AがF-16に代わって領空防衛やNATO(北大西洋条約機構)域内の共同防衛任務に従事するとしています。
なお、オランダ空軍は戦闘機に関して1992年以降、2種類以上運用するといったことをしていないため、今後はF-35Aただ1機種だけとなります。
オランダは最終的にF-16戦闘機を24機、ウクライナに供与するとしています。(乗りものニュース編集部)
https://carview.yahoo.co.jp/news/detail/d8ff1075a34b2b0a42d6f38bdd622d32934624ce/

❻最悪!キエフは数時間にわたる攻撃で包囲された!(2025年5月26日)
ミリタリーチューブトゥデイ – 2025年5月24日夜、ウクライナの首都キエフは史上最大級の複合攻撃を受け、炎と爆発の夜が続きました。キエフは数時間にわたり攻撃に包囲されました。約5時間にわたる継続的な爆撃が行われ、その間、防空ミサイルを含むロシアのミサイルとドローンによる数百発の強力な爆発が首都上空を轟かせました。街の夜空は閃光で照らされ、目撃者はその光景を「地獄の業火」と表現しました。ロシア外務省はこれに先立ち、ゼレンスキー政権によるロシアへの無責任な攻撃に対し、断固たる対応を約束していました。報道によると、ロシア軍はカリブルやイスカンデルなどの弾道ミサイルとゲラニウムドローンを用いて広範囲に攻撃を行い、その一つはウクライナのドローン製造の主要施設であるアントノフ工場への精密攻撃でした。写真や動画には、重要施設で大規模な火災が発生し、数キロ離れた場所からも濃い煙が見える様子が映っており、ウクライナの無人航空機(UAV)の製造・展開能力に深刻な打撃を与えた。
ウクライナの情報筋によると、ウクライナ軍はウクライナへの夜間攻撃について、巡航ミサイル69発とゼラニウム298発、そして黒海から発射されたカリブルミサイル2発(ミサイル搭載機7隻が目撃された)と推定している。しかし、首都周辺の防空システムは、弾薬と火力の不足により、膨大な数の攻撃への対応に苦慮し、圧倒されているように見えた。工場周辺では、弾道ミサイルとゼラニウムミサイルによる連続攻撃が約20回確認され、大規模な火災が発生した。映像には、ロシア機が着陸した場所と、キエフ防空軍の防空ミサイルが発射された回数が映っている。ある時点では、2機のパトリオットシステムが同時に起動し、飛来する物体を迎撃するために全弾発射されたが、ロシアのミサイルは着弾し、標的に命中する様子が見られた。ゼラニウム弾の一部はパトリオット発射装置自体に命中した模様もあったが、カメラの角度の関係で確実な確認はできなかった。軍筋は運用可能なミサイルとシステムの不足を理由に、防衛網が過負荷状態にあり、全波を迎撃できなかったと指摘した。西側諸国から供給されたパトリオットシステムでさえ、これほどの集中攻撃を阻止することはできなかった。パトリオットは攻撃飛行隊と共に対空戦闘に投入されたが、アントノフ工場の同じ地点を繰り返し狙った小型ゼラニウム弾1発の迎撃にはほとんど貢献しなかったのは明らかだ。
一方、ウクライナ空軍の報道官ユーリ・イフナート氏は、複数の情報源からの興味深い情報を引用し、ロシアがイスカンデルM弾道ミサイルを近代化し、パトリオットシステムによる迎撃がより困難になったと述べた。伝えられるところによると、改良型ミサイルはレーダーデコイを投下し、準弾道軌道を描き、最終接近時に機動して防衛網をすり抜けるという。
https://youtu.be/bGSMgMETV6A
https://mail.yahoo.co.jp/u/pc/f/message/ACLMY2QAAQtYaDRFdweZUC30v54

❼【5/27 ロシア・ウクライナ紛争】驚くロシア軍の光ドローン最新技術 バッテリー不要 (2025年5月27日)
中立の立場からロシア・ウクライナ紛争を見る。
今回は、戦況とクルスク地上戦のウクライナ軍敗因の一つといわれていますロシア軍の光ファイバー・ドローンの技術的なお話しです。
ロシア軍は、コンスタンチニフカに迫り、ストゥポチキ村と要塞化されたロマノフカを占領したとロシア国防省は報告しています。一部では戦線の崩壊ともいわれています。
5/24、タイムズ紙によると、ロシアは、ドローンの生産と使用でウクライナを追い抜いたといい、ウクライナ軍の一人は「ロシアの無人機は、彼らが前線に接近するにつれて、私たちの装甲車両の周りに群がります。戦車の時代は本当に終わった」と語ったといいます。
最後にトランプ大統領の陸軍士官学校卒業式での演説の一節を掲げます。少なくても米国が起こす戦争は、トランプ政権のうちはないように見えます。
https://www.youtube.com/watch?v=DVoHtek_vf4

❽クライナから米が和平受け入れ条件を受け取る、ロシア案の受領後にスイスで高官協議開催へ(讀賣新聞、2025年5月28日)
【ワシントン=池田慶太】米国のキース・ケロッグ・ウクライナ担当特使は27日の米FOXニュース番組で、ロシアの侵略を受けるウクライナから和平受け入れの条件などを列挙した文書を受け取ったと明らかにした。ロシアからも同様の文書を受け取った後、両国による次回の高官級協議をスイスのジュネーブで開く見通しという。
ロシアのプーチン大統領は19日の米露首脳の電話会談後、「将来の和平条約に関する覚書」を策定する考えを表明した。ケロッグ氏によると、双方の文書は覚書のたたき台となる。次回協議で条件を突き合わせ、何が受け入れ可能かを話し合うとしている。
ケロッグ氏は、高官級協議の後、ふさわしいタイミングで、トランプ米大統領、プーチン氏、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー氏による3者会談が開かれるとの認識も示した。「3首脳が結論を出し、戦争を終わらせる文書に署名する」と語った。
トルコのイスタンブールで今月16日に開かれたロシアとウクライナの高官級協議は、捕虜交換で合意したものの即時停戦では一致できなかった。ケロッグ氏によると、次回協議は当初バチカンでの開催が検討されたが、ロシア側が拒んだためジュネーブに変更されることになったという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/be4021de79dfbc96ed8a75ede8b488b59df869a9/images/000

❾ロシア、直接対話をウクライナが妨害と批判 一部欧州が支援と主張(ロイター、2025年5月27日)
[モスクワ 27日 ロイター] – ロシア国防省は27日、ウクライナが欧州の一部の国の支援を受け、ロシアが主導する直接和平交渉を頓挫させるために「挑発的な措置」を取ったと主張した。
ロシアとウクライナは、約3年ぶりとなる和平に向けた直接交渉を5月16日にトルコのイスタンブールで行ったが、停戦について合意できなかった。
ロシア国防省は「ロシアの主導により、ウクライナ紛争の平和的解決に向けた二国間の直接対話が再開された」とした上で、「ウクライナは、特定の欧州諸国の支援を受け、交渉プロセスを混乱させることを目的に多くの挑発的な措置を取った」と述べた。
同省は、5月20日以降、ウクライナは、ロシア領内へのドローンやミサイルによる攻撃を強化し、西側が供与した弾薬を使用して民間人を標的に攻撃していると指摘。20日夜から27日朝にかけて、防空システムがウクライナ製ドローン2331機を迎撃・破壊したと述べた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6915b20ac16f5586de0b6a80870659a261870c2b/images/000

❿ ウクライナへの長距離攻撃権限付与「政治的解決に反する」、ロシアが警告(2025年5月27日)
[モスクワ 26日 ロイター] – ロシアのペスコフ大統領報道官は26日、欧州諸国がウクライナに長距離ミサイルでロシアを攻撃することを認めれば、危機を政治的に解決しようとする動きに反するとし、危険なことになると警告した。
ドイツのメルツ首相はこの日、WDR欧州フォーラムで、ウクライナに輸送される兵器に射程距離制限がないことについて発言。射程距離制限がないということはウクライナがロシアの軍事目標を攻撃できることを意味すると指摘し、ドイツ政府はウクライナへの軍事支援を継続するために全力を尽くすと述べた。ただ、ドイツ政府当局者は、これは政策の変更を意味するものではないと述べた。
メルツ氏は自身の発言が、野党党首時代に求めていたウクライナへの空中発射型長距離巡航ミサイル「タウルス」の供与を意味するのかについては明言しなかった。
これに対しペスコフ氏は、「もし実際にそうした決定がなされたとすれば、政治的解決に至るというわれわれの願望に完全に反する」と述べた。
複数の関係筋によると、ウクライナのゼレンスキー大統領は28日にベルリンを訪問する予定。
https://news.yahoo.co.jp/articles/bd5a389ec06e398d11fd9f1ce16890a0de1a32e5/images/000

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安斎育郎 安斎育郎

1940年、東京生まれ。1944~49年、福島県で疎開生活。東大工学部原子力工学科第1期生。工学博士。東京大学医学部助手、東京医科大学客員助教授を経て、1986年、立命館大学経済学部教授、88年国際関係学部教授。1995年、同大学国際平和ミュージアム館長。2008年より、立命館大学国際平和ミュージアム・終身名誉館長。現在、立命館大学名誉教授。専門は放射線防護学、平和学。2011年、定年とともに、「安斎科学・平和事務所」(Anzai Science & Peace Office, ASAP)を立ち上げ、以来、2022年4月までに福島原発事故について99回の調査・相談・学習活動。International Network of Museums for Peace(平和のための博物館国相ネットワーク)のジェネラル・コ^ディ ネータを務めた後、現在は、名誉ジェネラル・コーディネータ。日本の「平和のための博物館市民ネットワーク」代表。日本平和学会・理事。ノーモアヒロシマ・ナガサキ記憶遺産を継承する会・副代表。2021年3月11日、福島県双葉郡浪江町の古刹・宝鏡寺境内に第30世住職・早川篤雄氏と連名で「原発悔恨・伝言の碑」を建立するとともに、隣接して、平和博物館「ヒロシマ・ナガサキ・ビキニ・フクシマ伝言館」を開設。マジックを趣味とし、東大時代は奇術愛好会第3代会長。「国境なき手品師団」(Magicians without Borders)名誉会員。Japan Skeptics(超自然現象を科学的・批判的に究明する会)会長を務め、現在名誉会員。NHK『だます心だまされる心」(全8回)、『日曜美術館』(だまし絵)、日本テレビ『世界一受けたい授業』などに出演。2003年、ベトナム政府より「文化情報事業功労者記章」受章。2011年、「第22回久保医療文化賞」、韓国ノグンリ国際平和財団「第4回人権賞」、2013年、日本平和学会「第4回平和賞」、2021年、ウィーン・ユネスコ・クラブ「地球市民賞」などを受賞。著書は『人はなぜ騙されるのか』(朝日新聞)、『だます心だまされる心』(岩波書店)、『からだのなかの放射能』(合同出版)、『語りつごうヒロシマ・ナガサキ』(新日本出版、全5巻)など100数十点あるが、最近著に『核なき時代を生きる君たちへ━核不拡散条約50年と核兵器禁止条約』(2021年3月1日)、『私の反原発人生と「福島プロジェクト」の足跡』(2021年3月11日)、『戦争と科学者─知的探求心と非人道性の葛藤』(2022年4月1日、いずれも、かもがわ出版)など。

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