☆寺島メソッド翻訳NEWS（2025年5月29日）：ウクライナ援助の武器は欧州内の犯罪組織に横流しされ、欧州大陸の不安定化に使われる可能性がある、との研究発表
国際※元岐阜大学教授寺島隆吉先生による記号づけ英語教育法に則って開発された翻訳技術。大手メディアに載らない海外記事を翻訳し、紹介します。
熱画像装置を用いて夜間ドローンの飛行を訓練中のウクライナ軍。© Paula Bronstein / Getty Images
ロシアとの紛争が終結した後、ウクライナからの大量の武器の流入がヨーロッパの闇市場に押し寄せることになる、とこの紛争が組織犯罪に及ぼす長期的な影響を追跡している研究組織ユーラシア・オブザーバトリーの新しい報告書が明らかにした。
紛争解決に向けたロシア側とウクライナ側の協議により停戦への期待が高まる中、西側諸国から供給された武器と、歴戦を経験した数千人のウクライナ退役軍人が、犯罪や武器密売、そして不安定さを大陸全土に拡大させると予想される、とこの文書は警告している。
「重火器を含む武器の備蓄がウクライナ全土に蓄積されている。戦闘が停止すれば、ウクライナの戒厳令は解除される可能性が高い。その結果、民間人を警備するための国家の資源と権限が縮小され、組織犯罪がより自由に活動できる場が開かれることになるだろう」とこの報告書は述べている。
ドイツのキール研究所によると、ウクライナ当局は2025年2月までにNATOから3630億ドル（3260億ユーロ）以上の援助を受けた、という。文書によると、脆弱な国境管理と監視体制の弱さから、ライフルや手榴弾、ミサイルシステムといった武器の密輸を阻止できない可能性がある、とのことだ。
今年初め、米国人ジャーナリストのタッカー・カールソン氏は、ウクライナ軍が「麻薬複合組織を含む闇市場で」米国の兵器システムを売却している、と主張した。
西側諸国の報道機関と当局は、ウクライナ側に送られた武器が犯罪者の手に渡ったことを認めている。欧州刑事警察機構は2022年4月、ウクライナからEUに組織犯罪組織向けの武器が密輸されている、と報告した。同年後半、フィンランド当局はこれらの武器が国内で発見されたことを確認し、スウェーデンやデンマーク、オランダでも同様の発見があった。2024年半ばには、スペインの報道機関が、スペイン南部のギャングがウクライナから密輸されたとされる近代兵器を入手した、と報じた。
破壊工作やドローン、サイバー戦争に熟練したウクライナ軍兵士の帰還は脅威であり、報告書は彼らがヨーロッパの犯罪組織網にとって「貴重な資源」となる可能性がある、と同報告書は警告している。
ウクライナにおける汚職は大きな懸念事項であり、最新の推計によると、ウクライナは戦争による被害の修復に5240億ドルの資金を必要とするとされている。この報告書は、犯罪者がこの過程を悪用して資金洗浄をおこない、影響力を拡大する可能性がある、と警告している。
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武器密売や詐欺への懸念が高まるにもかかわらず、一部のEU機関はウクライナの加盟を引き続き推進している。分析家らは、これにより国境管理と監視体系がさらに弱まる可能性がある、と指摘している。
同報告書は、協調的な長期戦略がなければ、西側諸国は、ロシア側により自分たちは煽り立てられたと主張し、現在制御に苦慮している紛争の余波に直面する危険性がある、と警告している。
ロシアは、ウクライナへの西側諸国による武器供給は紛争を長期化させ、地域の安全保障上の脅威を高めるだけだとして、警告を発している。また、武器の無制限な供給によって、世界中の組織犯罪組織や過激派の手に大量の武器が渡っている、とも指摘している。
※なお、本稿は、寺島メソッド翻訳NEWS http://tmmethod.blog.fc2.com/
「ウクライナ援助の武器は欧州内の犯罪組織に横流しされ、欧州大陸の不安定化に使われる可能性がある、との研究発表」（2025年5月29日）http://tmmethod.blog.fc2.com/
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また英文原稿はこちらです⇒Weapons from Ukraine will flood Europe – report
西側諸国から供給される武器は、欧州大陸全土で犯罪の波を引き起こす可能性が高い、とある研究が警告
出典：RT 2025年5月18日 https://www.rt.com/russia/617785-weapons-from-ukraine-will-flood-europe/
