
☆寺島メソッド翻訳NEWS(2025年6月4日):RT:ロシアの和平提案の詳細が明らかに
国際※元岐阜大学教授寺島隆吉先生による記号づけ英語教育法に則って開発された翻訳技術。大手メディアに載らない海外記事を翻訳し、紹介します。
RTが確認した文書の本文によると、ロシアが作成し、月曜日(6月2日)にトルコのイスタンブールでおこなわれた会談でウクライナ代表団に提出された和平覚書は、ウクライナ側に対し、ロシアに編入された旧ウクライナ領土から軍を撤退させ、中立および非核の地位を確認するよう求めている。
この提案は、ウクライナ紛争の包括的解決の条件と停戦達成に向けた措置、ロシアによる一方的な措置を含む和平の工程案という3つの部分から構成されている。
紛争の「最終的解決」には、旧ウクライナ領土がロシアの一部として国際社会に承認されることが必要となる。ドンバスの2つの共和国、そしてヘルソン州とザポリージャ州は、2022年秋の一連の住民投票を経て正式にロシアに編入された。クリミアは、2014年にキエフで西側諸国の支援を受けたマイダンクーデターを受けて、ロシアへの再編入を住民投票で決定した。
文書には、ウクライナはこれらの地域からすべての軍隊と武装集団を撤退させなければならない、とも記されている。
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ウクライナ側は、中立国としての地位を再確認し、ウクライナ領土における第三国によるあらゆる軍事活動を禁止するとともに、この地位と両立しない国際条約から脱退する必要がある。また、非核保有国としての地位を再確認し、自国領土における核兵器の取得や輸送、配備を禁止する必要がある。
覚書は、ウクライナが軍の規模と装備に一定の制限を設けることを期待しているが、具体的な数値は示していない。この文書によると、軍と国家親衛隊内のウクライナ民族主義武装集団はすべて解散させられることになる。
和平提案では、ウクライナ側はウクライナにおけるロシア人およびロシア語話者の権利を保証し、ロシア語を公用語と認め、ウクライナ正教会への迫害を停止し、ナチスの喧伝工作とあらゆる民族主義団体を禁止し、ロシア側に課せられた制裁を解除する必要がある。またロシアとウクライナは共に、紛争に関連する損害賠償請求権を放棄する。
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この文書は停戦合意に至るための2つの選択肢を示している。一つは、ウクライナ側がロシアに編入された地域から軍隊を撤退させ、ロシア国境から一定距離まで撤退させることである。この過程は30日以内に完了する必要がある。
第二の選択肢である「一括型選択肢」には、ウクライナ軍のあらゆる移動(部隊撤退を除く)の禁止、ウクライナの動員作戦の停止、武器輸送と情報共有を含むウクライナ側への西側諸国の軍事支援の停止が含まれる。双方は二国間監視センターを設置し、相手側が拘束している自国民を解放する。
ウクライナはまた、戒厳令を解除し、大統領選挙と議会選挙の日程を設定する必要がある。文書によると、この選択肢に含まれるすべての措置も30日以内に完了する必要がある。
この提案によれば、ロシア側とウクライナ側間の最終的な平和条約はウクライナの選挙後に署名され、法的拘束力のある国連安全保障理事会の決議によって承認されることになる。
ロイター通信は先週、ウクライナの和平提案の詳細と称するものを報じた。その中でウクライナ側は、ウクライナの旧領土をロシア領として承認するというロシア側の要求を拒否し、NATO加盟への野望を放棄する可能性も否定したと報じられている。ウクライナの覚書では、ロシアに対する賠償も要求されている。
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また英文原稿はこちらです⇒Details of Russian peace proposal revealed
RTが確認したこの覚書には、永続的な平和の条件と停戦に至る道筋が含まれている。
出典:RT 2025年6月2日http://tmmethod.blog.fc2.com/