
百々峰だより(寺島隆吉):ISF(独立言論フォーラム)茶話会で講演――参加者のひとりから嬉しい便りが届きました
国際国際教育(2025-06-12)
イスラエル軍の「民族浄化作戦」
ラベンダー(イスラエル軍がAIソフト「ラベンダー」を使った殺戮作戦)
ハマス(イスラエル首相ネタニヤフによって育てられたイスラム原理主義集団)
ハンニバル指令(ハマスに捕らえられたイスラエル軍兵士を、「ハマスもろとも爆撃しろ」という指令)
ISF(独立言論フォーラム)主催の茶話会 「神に選ばれた民」と「神に選ばれた国」に未来はあるか
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去る5月25日(日)および5月26日(月)の両日に渡った、ISF(独立言論フォーラム)主催の「シンポジウム」および「茶話会」に招かれて話をしました。
茶話会の講演題名は、「『神に選ばれた民』と『神に選ばれた国』に未来はあるか」という題名でした。
すると先日、私を「茶話会に出ていただけませんか」と誘っていただいた責任者の嶋崎史崇さんから、「先日の『茶話会』講演がYouTubeに載せられています」との連絡をいただきました。そのURLは次のとおりです。
https://www.youtube.com/watch?v=FBfDNsyrSUM(前半)
https://www.youtube.com/watch?v=P7-adbVFJ14(後半)
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私はISF(独立言論フォーラム)のホームページに掲載されるものだと思っていたので、とても驚きました。と同時にこのURLを教えていただいた嶋崎さんにひたすら感謝でした。
それはともかく、このシンポジウム&茶話会に呼んでいただいた御礼を主宰者の木村編集長に送りました。それはすでに本ブログで紹介したとおりです。
* ISF(独立言論フォーラム)主催「シンポジウム&茶話会」を終えて
http://tacktaka.blog.fc2.com/blog-entry-744.html
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ところが、その後、研究員のひとりから「茶話会」に参加した感想がメールで私のところに届きました。
読んでみたら、そのときの茶話会のようすが非常に具体的で、かつ参加した岩田静子さん(仮名)の心の動き、「驚きと発見」が素直に綴られていて感激しました。
そこで、私を招いてくださった御礼を兼ねて、このメールを嶋崎さんに転送したところ、次のようなメールが届きました。
「この感想文をISFのホームページに『市民記者』の肩書きで掲載できるかどうか問い合わせいただけないでしょうか」
この感想文では当日の様子がリアルにイキイキと綴られているので、ISFのホームページに私の講演を載せる時この感想メールも一緒に掲載すると私の講演をより深く理解してもらえるのではないか、というのでした。
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そこでさっそく連絡をとってみたら、「仮名でなら」という条件で快諾を得ました。ところが彼女から快諾を得たあと、ふと新しいアイデアが頭に浮かんできました。
つまり、まだISFホームページには掲載されていないようなので、いっそのこと、ISFでの掲載を待たずに、それを先に私のブログにも掲載するというアイデアを思いついたのです。
「善は急げ」という諺もありますし、私のブログでの掲載は同時にISF(独立言論フォーラム)という団体の宣伝としてもお役にたてるわけですから、一石二鳥ではないかと考えたのでした。
さて以下が、その岩田静子さんの「参加記」です。
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<ISF主催「茶話会」に参加して>
どんな懇談会なのだろうと緊張して地下鉄「外苑前」の階段を上り、夕暮れ近い青山をうろうろし、ISFの木村氏さんに数回電話してやっと14階の会場に到着しました。
小部屋に14~15人が膝を交えるほどの間隔で椅子に座り、正面にはプロジェクターの大きな画面が設定されていました。その傍らに寺島先生、美紀子先生、その向かいは司会の木村さんとパストリッチさんでした。
パストリッチさんはアメリカ出身ですが今は日本で活躍されておられ、寺島先生の『コロナとウクライナを結ぶ黒い太縄』第4巻第1章「安倍暗殺を再考する」に詳しく紹介されています。今回は飛び入りで参加ということでした。
寺島先生は、まずウクライナやパレスチナについての日本のマスコミの報道に激怒されていましたが、全く同感でした。
日本中がそうした報道に慣らされてしまっている中で、このような集まりに参加される方はどういう人たちなのか知りたかったのですが、限られた時間の中では無理だったようです。
最後の簡単な自己紹介のなかで、「朝起きてまっすぐパソコンに向かい、いつも最初に見るのは『寺島メソッド翻訳ニュース』、その次が『櫻井ジャーナル』。」三番目が・・・」という人がいて驚きました。
その他にも「『寺島メソッド翻訳ニュース』は毎日見ています」という女性など、結構何人か「翻訳ニュース」を見ている方がいらっしゃるようで、『翻訳NEWS』が意外な広がりをもっていることを改めて認識させられました。
また、前日25日の「シンポジウム」に参加して、「登壇者の寺島先生が『寺島メソッド翻訳ニュース』の張本人か!!」と、寺島先生と「翻訳ニュース」との関係を初めて知って、慌てて翌日の「茶話会」に参加を申し込んだという方もおられました。
寺島先生のテーマはイスラエルとウクライナの問題が主で、大きく鮮やかな画面でアップされたイスラエルの悲惨で残酷な状況や、アメリカであった若い現役兵士の生々しい焼身自殺の場面など改めて胸に迫りました。
が、私にとって大変興味深かったのは、「世界の3大宗教がすべてアジアで生まれたこと」「ユダヤ教とはどういう宗教なのか」「イエス・キリストも褐色の肌をしたアジア人だったということ」「ユダヤ教からキリスト教へ、そしてイスラム教へと、なぜどのように宗教が生まれてきたのか」という事でした。
そのときに話されたのが、ユダヤ人の始祖アブラハムが100歳の時(妻サラ90歳)にやっと授かった自分の子どもイサクさえ、神ヤハウェは生贄として要求したというエピソードでした。美紀子先生は両親がキリスト教徒だったのに、小学生だったときこの話を教会で聞いて「そんな恐ろしい神は嫌いだ」と思って洗礼を受けなかったそうです。
それはともかく、そんな恐ろしい神を信じるネタニヤフ首相だからこそ、「ハンニバル指令」という残酷な軍事指令を出して、ハマスに捕らえられているイスラエル軍兵士を、ハマスが立て籠もっている建物もろとも爆破して殺してしまったのではないか。これも「大イスラエル」を建国のための「一種の生贄」だったのではないか、という話でした。
また、科学的にはあり得ない「マリアの受胎告知」「イエスは人であり神である」などを素直に受け入れ信仰するキリスト教、そのキリスト教を批判した本を出した哲学者ニーチェが仏教を賞賛していたこと、イエスがユダヤ教の間違ったところを糺(ただ)しために十字架にかけられたことと、親鸞や日蓮が既存の仏教を批判したため流罪にされたこととの類似性など、
さらにまた、キリスト教の不自然なところを糺す(ただす)として出てきたのがイスラム教であり、始祖ムハンマドは「自分は単なる預言者であり、キリスト教のように『人であり神でもある』などとは言わない」と言っていたことも、初めて知ったことでした。
つまりユダヤ教→キリスト教→イスラム教という風にこの三つは進化・発展してきたのではないかと寺島先生は言われていました。
イスラム教と言えば「イスラム原理主義勢力ハマス」に代表されるテロ集団を思い浮かべるのですが、そういうイメージをつくり出したのはCIAであり、ソ連軍をアフガニスタンに誘(おび)き出して、ソ連軍と戦わせたことが現在のハマスにつながっています。
そのうえ、そのハマスに裏で資金援助していたのがネタニヤフ首相だったことも、今回はじめて知ったことでした。
この「茶話会」に出席して、今までほとんど宗教というものに関心もないまま過ごしてきた私は視野の狭さを痛感しました。というわけで、今後の寺島先生のブログがますます楽しみになりました。
終わって皆帰り支度をしていた時だったか、「9.11と、イスラエルやネオコンの関係がいよいよ明るみに出そうだ」「アメリカの議員はイスラエルの資金援助がないと当選できないから」などの会話が耳にはいり、気になる言葉に後ろ髪を惹かれましたが、翌日の私事が気になって急いで帰宅しました。こういう機会に参加者の方とゆっくり話せなかったのは残念でした。
☆寺島先生のブログ『百々峰だより』(2025/02/28)
*百々峰だより:「ISF(独立言論フォーラム)茶話会で講演――参加者のひとりから嬉しい便りが届きました」
http://tacktaka.blog.fc2.com/blog-entry-746.html からの転載になります。
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