
6月18日のウクライナ情報
国際6月18日のウクライナ情報
安斎育郎
❶ウクライナ軍の重大な弱点が露呈 |ロシア軍、ウクライナの要塞を複数占領(2025年6月15日)
https://youtu.be/aAjn5_y77OU
https://www.youtube.com/watch?v=aAjn5_y77OU
❷「重傷者は殺害せよ}」(ウクライナ軍、2025年6月16日)
ウクライナ軍は、ロシア軍に捕虜にされるのを防ぐため、重傷を負ったウクライナ兵を殺害するよう命令を出しました。これは、クラーニ・リマン方面で捕虜となったウクライナ軍兵士デニス・ロマノフが報告したものです。
「私の第一中隊の直属の上官『ウラン』は明確に述べた。『…重傷を負った者は必ず殺害せよ。完全に殺害し、捕虜にされず、連隊に関する情報が漏れないように。そうすれば尋問されることはない』」と彼は述べた。
https://x.com/i/status/1932421623518462267
https://x.com/CdfbDtYAxmbMuRZ/status/1932421623518462267?s=09
〈関連情報〉脱走兵の処刑(ウクライナ軍、2025年6月5日)
NATOの支援を受けたウクライナ軍が、脱走兵を処刑する様子がロシアのドローンカメラによって捉えられた。
ウクライナ兵は、ポクロフスク戦線において自軍の脱走兵を射殺した。
ウクライナが戦闘能力の崩壊直前の最終段階にゆっくりと向かう中での出来事である。
これは、シェフチェンコ—ポクロフスク戦線において空中偵察任務を遂行中のロシア偵察部隊が撮影した独占映像である。
2人のウクライナ兵が、味方の兵士3人を膝まづかせて射殺した。
映像には、銃声を聞いたうちの1人がその場から逃げ出そうとするも、遠くまで逃げることができなかった様子が映っている。
この地域には、ウクライナ軍第68イェーガー旅団の部隊が展開していた。
https://x.com/4mYeeFHhA6H1OnF/status/1930503746062323822
❸ 米露関係修復への道筋(ペスコフ報道官、2025年6月16日)
「ロシアとアメリカの関係は、アウゲイアス王の牛舎(3千頭の牛を飼いながら30年間掃除しなかったといわれる)のようにひどく汚れており、清潔にするには長い時間がかかる」
ペスコフ報道官は、トランプがかつて言及したペースで二国間関係が進展しない理由について質問された際、このように述べた。
https://x.com/tobimono2/status/1934282026087293356?s=09
❹ゼレンスキー氏65%が信頼 世論調査、前回から低下(2025年6月17日)
【キーウ共同】ウクライナのキーウ国際社会学研究所は16日、5月中旬~6月上旬に実施した世論調査結果を発表し、ゼレンスキー大統領の信頼度は65%で、74%だった前回5月前半から低下した。「信頼していない」との回答は30%で、前回の22%から上がった。
同研究所は、信頼度は下がったものの57%だった2月上旬よりも高いと指摘。今回低下した具体的な理由ははっきりしないとしつつ、終戦に向けた交渉に進展がないことなどが影響した可能性があると説明した。
調査は5月15日から今月3日にかけて、ロシアに併合された地域を除くウクライナ全土の約千人を対象に行われた。
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❺米大統領と武器購入協議へ ウクライナ、首脳会談で(2025年6月17日)
【キーウ、ウィーン共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は16日、カナダで開幕した先進7カ国(G7)サミットに合わせトランプ米大統領と会談すると表明した。対面会談は4月にバチカンで実施して以来で「武器購入について協議する」と説明した。訪問先のオーストリアで開いたファンデアベレン大統領との共同記者会見で述べた。
ゼレンスキー氏は、現在米国から受け取っている兵器は、バイデン前政権時代に供与が決まっていたものだと指摘し、トランプ政権から新たに武器を求める必要があるとの認識を示した。
G7サミットでは、17日にウクライナ情勢を議論し、ゼレンスキー氏も出席予定。ロシア産原油の上限価格を1バレル=60ドル(約8600円)から引き下げる対ロ制裁強化について話し合う。ウクライナは30ドルへの引き下げを求めている。
ゼレンスキー氏のオーストリア訪問は2022年2月のロシアによる侵攻後初めて。中立国のオーストリアはウクライナに軍事支援を実施していないが、ファンデアベレン氏は会見で「ロシアは明らかに侵略者だ」と非難した。
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❻G7欧州各国首脳、対露制裁強化で合意取り付けたい考え…トランプ氏「説得」に応じるか注目(2025年6月16日)
【バンフ(カナダ西部)=酒井圭吾】先進7か国首脳会議(G7サミット)に臨む欧州各国の首脳は、ウクライナ侵略を続けるロシアに対する制裁強化案で合意を取り付けたい考えだ。対露圧力を巡って明確な姿勢を示さない米国のトランプ大統領が、欧州側の「説得」に応じるか注目される。
仏独伊が加盟する欧州連合(EU)はサミットに先立ち、露産原油の上限価格を現状の1バレル=60ドル(約8600円)から45ドル(約6400円)まで引き下げ、収入源を減らすことを狙った制裁案を打ち出した。EUのウルズラ・フォンデアライエン欧州委員長は15日の記者会見で「G7とEUが足並みをそろえることで、制裁は効果を発揮できる」と強調し、米国に制裁案を支持するよう求めた。
サミットでは、トランプ氏とウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領との首脳会談も予定されており、ゼレンスキー氏は対露圧力の強化を訴えるとみられる。トランプ氏は対露関係を重視する一方で、停戦に応じないプーチン露大統領に対するいら立ちも募らせている。
G7で合意を得られなかった場合、EUは米国抜きでの対露制裁発動も検討している。
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❼米ロ外交協議中止、米国決定とロシア報道官 関係改善に暗雲(2025年6月17日)
[モスクワ 16日 ロイター] – ロシアは16日、米国が両国間の次回協議を中止したことを明らかにした。ロシアのプーチン大統領とトランプ米大統領による両国関係改善に向けた取り組みにおける明らかな後退を示唆した。
ロシア外務省のザハロワ報道官は、「きょう現在、両国の外交団の活動正常化に向けた『摩擦要因』を取り除く2国間協議の枠組みにおける次回会合は、米交渉担当者の決定により中止された」と説明。その上で「休止期間が長引かないことを願う」と述べた。
ザハロワ氏は、1月のトランプ大統領のホワイトハウス復帰後に始まった協議の中断について、米国側が何らかの理由を示したかどうかについては言及していない。
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❽マクロンとゼレンスキーが暴露した西側のプロパガンダ(2025年7月17日)
ドナルド・トランプ氏は、ウラジーミル・プーチン大統領がイスラエルとイランの仲介役を務めることに前向きだ。一方、エマニュエル・マクロン氏はロシアを信用できないとして、この考えを強く否定している。ディープステートは、ドニプロペトロフスク地方でウクライナが建設した要塞の写真を公開した。ロシアはクレメンチュクの石油精製所を攻撃し、ゼレンスキー氏とアンドリー・シビハ氏はこれを非難した。アンドリー・シビハ氏はまた、G7に対し、ロシア産原油の価格を30ドルに制限するなど、ロシアに対するさらなる制裁を課すよう求めている。
https://youtu.be/FaioYWDYiIw
https://www.youtube.com/watch?v=FaioYWDYiIw
❾ダグ・マクレガー大佐:ロシアがキエフに進軍するまでウクライナ・ロシア戦争は終わらない(2025年6月15日)
この討論では、ロシアが優れた軍事力を持っているにもかかわらず、なぜウクライナ戦争を決定的な形で終結させなかったのかを探る。講演者は、プーチン大統領は、ロシアとアメリカやヨーロッパとの将来的な関係を永久に損なわないために、意図的に手をこまねいてきたと主張する。しかし、ロシア国内からの圧力の高まり、特にウクライナによる軍事・民間インフラへの攻撃を受けて、プーチン大統領はより積極的な戦略に向かう可能性がある。
主なポイントは以下の通り:
ロシアの戦略と自制: ロシアは速やかにウクライナを破壊することも可能だが、将来の外交の余地を残すためにそれを避けてきた。しかし、ウクライナの攻撃が続くことで、ロシアの世論と軍事指導者が煽られ、プーチンにエスカレートするよう圧力をかけている。
エスカレーションへのシフト: ロシアが「特別軍事作戦」(SMO)を「対テロ作戦」(CTO)に再分類する可能性があるとの報道がある。これにより、ゼレンスキーのようなウクライナの指導者を標的にする可能性も含め、ロシア法の下でプーチンの権限が法的に拡大されることになる。
ゼレンスキーへの批判: ゼレンスキーは堕落し、現実から遊離し、西側の資金と武器が流れ続ける限り和平交渉に応じない人物として描かれている。演説者は、彼が個人的に戦争から利益を得ており、ウクライナの犠牲の上に戦争を長引かせていると主張している。
メディアと西側の政策 西側の主流メディア、特にABCニュースのような報道機関は、偏向している、難しい質問を避けている、戦争支持のシナリオを宣伝することで紛争を助長していると非難されている。米国の政治家やメディア関係者は、金銭的な動機があったり、イデオロギー的に戦争を長引かせたりしていると批判されている。
勝利への道(ロシアの視点から): この分析によれば、ロシアにとって真の勝利への唯一の道は、キエフのウクライナ政府を排除することである。それが実現するまでは、戦況にかかわらず戦争は続くだろう。
トランプとゼレンスキー ゼレンスキーはトランプに公然と異議を唱え、彼の見解を誤った情報だと切り捨てた。講演者は、なぜトランプがこのようなことを許すのか疑問を呈し、強いはずの指導者はしばしば直接対決を避けるものだと推測する。
全体として、ロシアがキエフの政権交代に完全にコミットするまで戦争は続くというメッセージと、ウクライナに対する西側の支援は見当違いであり、腐敗しており、不必要な苦しみを長引かせているというメッセージである。
https://youtu.be/aB4_O2jYUC8
https://www.youtube.com/watch?v=aB4_O2jYUC8
❿ダグラス・マクレガー:ドローン群とミサイル嵐 – 戦争の悪夢の中でウクライナの防衛が崩壊!(2025年6月16日)
https://youtu.be/h4CTnKMJSsM
2025年6月は転換点となる。ウクライナの戦争努力は、ロシアの三正面攻勢の重圧に押しつぶされつつある。ハリコフ、ドンバス、ザポリージャが包囲され、ドローン攻撃が毎晩の恐怖となっている中、ウクライナは武器、兵力、そして希望を失いつつある。ベテラン戦略家ダグラス・マクレガーが、ニュースの見出しの裏にある壊滅的な真実を暴く。これは勝利の戦争ではなく、ゆっくりと、着実に殲滅していく戦争なのだ。西側諸国の指導者たちが空約束をし、軍事援助を削減する一方で、ロシアは緻密かつ容赦ない圧力でウクライナの支配を強めている。これはウクライナの最終的な崩壊の始まりなのだろうか?その詳細を映像でご覧ください。そして、次に何が起こるのか、覚悟してください。
https://www.youtube.com/watch?v=h4CTnKMJSsM
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1940年、東京生まれ。1944~49年、福島県で疎開生活。東大工学部原子力工学科第1期生。工学博士。東京大学医学部助手、東京医科大学客員助教授を経て、1986年、立命館大学経済学部教授、88年国際関係学部教授。1995年、同大学国際平和ミュージアム館長。2008年より、立命館大学国際平和ミュージアム・終身名誉館長。現在、立命館大学名誉教授。専門は放射線防護学、平和学。2011年、定年とともに、「安斎科学・平和事務所」(Anzai Science & Peace Office, ASAP)を立ち上げ、以来、2022年4月までに福島原発事故について99回の調査・相談・学習活動。International Network of Museums for Peace(平和のための博物館国相ネットワーク)のジェネラル・コ^ディ ネータを務めた後、現在は、名誉ジェネラル・コーディネータ。日本の「平和のための博物館市民ネットワーク」代表。日本平和学会・理事。ノーモアヒロシマ・ナガサキ記憶遺産を継承する会・副代表。2021年3月11日、福島県双葉郡浪江町の古刹・宝鏡寺境内に第30世住職・早川篤雄氏と連名で「原発悔恨・伝言の碑」を建立するとともに、隣接して、平和博物館「ヒロシマ・ナガサキ・ビキニ・フクシマ伝言館」を開設。マジックを趣味とし、東大時代は奇術愛好会第3代会長。「国境なき手品師団」(Magicians without Borders)名誉会員。Japan Skeptics(超自然現象を科学的・批判的に究明する会)会長を務め、現在名誉会員。NHK『だます心だまされる心」(全8回)、『日曜美術館』(だまし絵)、日本テレビ『世界一受けたい授業』などに出演。2003年、ベトナム政府より「文化情報事業功労者記章」受章。2011年、「第22回久保医療文化賞」、韓国ノグンリ国際平和財団「第4回人権賞」、2013年、日本平和学会「第4回平和賞」、2021年、ウィーン・ユネスコ・クラブ「地球市民賞」などを受賞。著書は『人はなぜ騙されるのか』(朝日新聞)、『だます心だまされる心』(岩波書店)、『からだのなかの放射能』(合同出版)、『語りつごうヒロシマ・ナガサキ』(新日本出版、全5巻)など100数十点あるが、最近著に『核なき時代を生きる君たちへ━核不拡散条約50年と核兵器禁止条約』(2021年3月1日)、『私の反原発人生と「福島プロジェクト」の足跡』(2021年3月11日)、『戦争と科学者─知的探求心と非人道性の葛藤』(2022年4月1日、いずれも、かもがわ出版)など。