
☆寺島メソッド翻訳NEWS(2025年6月21日):ポール・クレイグ・ロバーツ:イランに背を向けたプーチン
国際※元岐阜大学教授寺島隆吉先生による記号づけ英語教育法に則って開発された翻訳技術。大手メディアに載らない海外記事を翻訳し、紹介します。
プーチンはゴーサインを出した。
クレムリンはようやく(14:30)、記者会見の全ロシア語版文書を掲載したが、公式の英語版文書はまだ出ていない。
プーチン大統領はまた、200人のロシア人が働いているブシェール原子炉(*)を攻撃しないようネタニヤフ首相と取り決めたことも明らかにした。「イスラエルの指導者らと合意しており、彼らの安全は確保されています」とプーチン大統領は記者会見で述べた。
*イラン初の原子力発電所。建造にはロシアが協力している。
最後に書かれていた以下のQ&Aを抜粋する。
K.タルビー:私の質問の2番目の部分は、イランにも関係しています。ロシアとイランの間には戦略的友好関係協定が締結されています。この協定には、ロシアによるイランの外部からの保護は規定されていませんが、それでも武器の問題は残ります。
現在の状況の深刻さを考慮して、イスラエルの攻撃からイランが自衛できるよう、新たな武器を提供する用意はありますか?
ウラジーミル・プーチン:ご存知のとおり、かつてイランの友人たちに防空システムの分野で協力を申し出たことがありました。しかし、当時は相手側はあまり関心を示しませんでした。それだけのことです。先ほどおっしゃった戦略条約、つまり友好関係条約には、防衛分野に関する条項が全くありません。これが2点目です。3点目ですが、イランの友人たちからそのような要請は受けていません。ですから、議論すべきことはほとんどないのです。
K.タルビー: ちょっとはっきりさせてもらってもよろしいでしょうか?
ウラジーミル・プーチン:はい、どうぞ。
K.タルビー: 私の記憶が間違っていなければ、S-300と改良型S-200は現在もイランで運用されており、防空に関してはロシアはイランの防衛において役割を果たしていることになります。
ウラジーミル・プーチン:全く違います。なぜなら、私たちは別のことを提案しているからです。つまり防衛体系を構築することです。個別の武器の供給ではなく、体系を構築することなのです。そこまで、でした。その点について、イラン側は特に関心を示さず、全て行き詰まってしまいました。個別の物資供給については、はい。もちろん、私たちはこれらの供給を確かにおこないました。これは今日の危機とは無関係な(「関係する」の間違いか?筆者)ものではありません。いわゆる軍事技術分野における通常の協力であり、国際規範の枠組みの中でのものです。イランは、ロシア連邦が署名した周知の規範に違反するようなことを私たちに求めていません。私たちは何もしていません。私たちは常に規範的な国際規制の枠組みを遵守してきました。
※なお、本稿は、寺島メソッド翻訳NEWS http://tmmethod.blog.fc2.com/
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また英文原稿はこちらです⇒Putin stands aside from Iran
筆者:ポール・クレイグ・ロバーツ(Paul Craig Roberts)
出典:自身ブログ 2025年6月19日https://www.paulcraigroberts.org/2025/06/19/putin-stands-aside-from-iran/