【連載】安斎育郎のウクライナ情報

6月21日のウクライナ情報

安斎育郎

6月21日のウクライナ情報
安斎育郎

❶プーチン氏、「ロシアの要求認めよ」とウクライナに警告 「イランから支援要請なし」(産経新聞、2025年6月19日)
ウクライナ侵略を続けるロシアのプーチン大統領は19日、先月再開されたウクライナとの直接和平交渉について「ウクライナがロシアの条件で合意しなければ、状況は彼らにとってさらに悪化する」と述べた。ウクライナにロシアの要求を認めるよう迫った形だ。18日に開幕した露主催の「サンクトペテルブルク国際経済フォーラム」に合わせた世界各国の通信社とのインタビューでの発言をタス通信が伝えた。
プーチン氏は、2022年2月のウクライナ侵略開始直後の停戦交渉の際にロシアが提示した和平案は「現在のものよりずっと緩やかなものだった」と主張。戦況の進展によりロシアの要求がより厳しくなったとした。
ロシアは今月2日にトルコで行われた2回目の和平交渉で、ウクライナに南部クリミア半島や東・南部4州のロシアへの帰属変更などを求める和平案を示した。プーチン氏によると、第3回交渉は22日以降にも開かれる可能性がある。
プーチン氏はまた、ウクライナの前線で「露軍が戦略的優位を保持している」と発言。ウクライナ軍の人員は戦闘不能になる水準近くまで減少しているとも主張した。
プーチン氏はイスラエルとイランの戦闘が続く中東情勢にも言及。ロシアはイランから軍事支援などの要請を受けていないと明らかにした。「ロシアの立場は外務省が声明を出しており、付け加えることはない」とも述べた。露外務省はこれまでに、イスラエルを非難し、攻撃停止を求める声明を出している。
プーチン氏は20日、経済フォーラムの全体会合に出席し、演説を行う。(小野田雄一)
https://news.yahoo.co.jp/articles/c0ada735fc9f27b39cac65e852d3df587bdf7edc/images/000
❷ロシアが和平条件の受け入れ要求 プーチン氏、対ウクライナ(2025年6月19日)
【モスクワ共同】ロシアのプーチン大統領は19日未明、北西部サンクトペテルブルクで各国通信社の代表らと会見した。ウクライナ侵攻を巡り、ロシアが提示した和平条件にウクライナが合意しなければ「彼らにとっての状況はさらに悪化する」と主張し、直ちに合意するよう求めた。
ロシアは今月2日にトルコで行われたウクライナとの直接交渉で、一方的に併合したウクライナ東部・南部4州や南部クリミア半島のロシア編入の承認や、軍事同盟への加盟放棄を求める和平案を提示した。
プーチン氏はロイターやAP、中国国営新華社など14カ国の通信社幹部らと会見した。昨年は参加した共同通信は今年は招待されなかった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/034a5f18cab6c257120c0f635b0dbb5c39677b15/images/000

❸ 「まずロシアのことを解決しよう」トランプ大統領がプーチン大統領からのイスラエルとイランの交戦仲介の申し出を断る(2025年6月19日)
アメリカのトランプ大統領は18日、ロシアのプーチン大統領が申し出たイスラエルとイランによる交戦の仲介を断ったことを明かしました。
トランプ大統領は記者団に対し、最近行った電話会談でプーチン大統領から、交戦が続くイスラエルとイランの仲介の申し出があったと述べました。
この中でトランプ氏は、プーチン氏に対し、「まずはロシアのことを解決しよう。この件は後で心配すればいい」と伝え、仲介の申し出を断ったということです。
トランプ氏は記者団に対し、「(侵攻開始当時に)自分が大統領だったらプーチン大統領はこのようなことをしなかった」との持論を展開したうえで、「ウクライナとロシアでは報告されているよりも、はるかに多くの人が死んでいる」とも説明していて、プーチン氏に対し、ウクライナ侵攻に関する停戦交渉が進まないことへの不満を伝えた可能性があります。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6099b282914312a3f2e52f17992bfec76e72b94a/images/000

❹スコット・リッター&ダグラス・マクレガー ロシアの攻撃でウクライナのエネルギー・コアは消滅した!(2025年6月17日)
スコット・リッターとダグラス・マクレガーは、この包括的な分析で、ロシアとウクライナの紛争の決定的な局面を明らかにする。そこでは、伝統的な戦争が、精密なドローンによる攻撃、経済戦争、そして複数の前線からのスローモーションの包囲に道を譲る。ウクライナのエネルギー・インフラが消滅し、ロシアの革新的な無人機群「ランセット」が台頭し、西側の軍事・外交支援が崩壊していく様を目撃せよ。このビデオは、停戦を拒否して完全崩壊を支持するロシアの新しいドクトリンを探求し、世界的な優先順位が変化する中でウクライナのマンパワーの危機が高まっていることを明らかにする。武器だけでなく、物語、士気、忍耐力によって戦われる戦争について、身の引き締まる思いでご覧ください。この残酷な紛争の新たな局面を生き残るのは誰か?
https://youtu.be/MoFDO_0wWQg
https://www.youtube.com/watch?v=MoFDO_0wWQg

❺ウクライナの 「賭け 」は失敗、ロシアは黒海での待ち伏せでキエフのエリート部隊に打撃を与える| TN World(2025年6月19日)
ウクライナの特殊部隊が黒海のテンドリヴスカ砂嘴に突入し、ロシアの決定的な勝利に終わった。最大8隻のウクライナのボートがロシア軍に迎撃され、1隻が破壊され、もう1隻が大破した。キエフの精鋭部隊「南」と「ガルーダ」が作戦を指揮したが、撤退を余儀なくされた。ノヴォニコラエフカとドルゲンコエの解放、236機の無人偵察機の撃墜、ウクライナの無人偵察機インフラへの攻撃など、ロシアがより大きな利益を得るなかでの上陸失敗だった。陸・空・海におけるロシアの優位は、激化の一途をたどっている。
https://youtu.be/3wgCKRy-Dz8
https://www.youtube.com/watch?v=3wgCKRy-Dz8

❻【ロシアはウクライナでの紛争をできるだけ早く終結させたい=プーチン大統領】(2025年6月19日)
ロシアのプーチン大統領は、サンクトペテルブルク国際経済フォーラムの傍ら行われた各国通信社の代表との会談の中で、このように述べた。
プーチン大統領は5月、ウクライナとの直接協議を前に、ロシアはウクライナと真剣な交渉を行う用意があると明言。その目的とは紛争の根本原因を排除することだと強調した。
https://x.com/sputnik_jp/status/1935509561152258283

❼ウクライナの代理戦争が失敗し、イランと戦争寸前のトランプ大統領(2025年6月19日)
B2爆撃機がイスラエルで目撃され、アメリカはイランとの戦争に近づいている。ドナルド・トランプは、イランは「核兵器を持つことはできない」と述べ、イラン指導部に警告した。イラン政府関係者は、イランが核兵器製造に近づいていると確信しているようなドナルド・トランプの脅しを退けた。カジャ・カラスは、EUはウクライナのためにもっと努力する必要があると強調し、ロシアの国防費に関するマーク・ルッテの警告を支持した。ウラジーミル・プーチンは、ゼレンスキーとの会談には応じるが、正式な協定に署名するのはウクライナの正当な代表者とだけだと述べている。
https://youtu.be/c-1E81lQo-8
https://www.youtube.com/watch?v=c-1E81lQo-8

❽ウクライナ軍兵士イヴァン・シャポヴァルは、目覚めた後に捕らえられた経緯を語った(2025年6月20日)
https://youtu.be/KkgcskiohsI
ウクライナ軍兵士イヴァン・シャポヴァルは、前線で眠りに落ちた後、ロシア軍に捕らえられた衝撃的な瞬間を明かします。この緊迫感あふれる前線での証言で、シャポヴァルは混乱と混沌、そして捕虜となる直前の指揮官としての最後の瞬間に実際に何が起こったのかを語ります。
戦場でのウクライナ兵士の生活とはどのようなものだったのか、そしてイゴールという名のロシア兵に捕らえられた後、彼の考え方がどのように変化したのかを探ります。この直接の証言は、ウクライナ・ロシア戦争についてメディアが伝えてきたすべてのことに疑問を投げかけます。
https://www.youtube.com/watch?v=KkgcskiohsI

❾タッカー・カールソン対テッド・クルーズ – ウクライナ戦争は戦う価値があるのか?(2025年6月19日)
https://youtu.be/56rXKi39hII
https://www.youtube.com/watch?v=56rXKi39hII

❿ダグラス・マクレガー:プーチン大統領、イスラエルと米国への対抗策としてウクライナとの戦争を終結しイランに軍を派遣!(2025年6月19日)
グラス・マクレガー大佐は、地政学上の大きな転換を示唆した。プーチン大統領は、イスラエルと米国による侵略の激化を受け、ウクライナ戦争を終結させ、ロシア軍をイランへ再配置しようとしている。この戦略的動きは、強力な新たな同盟関係と、世界の勢力図の危険な再編を示唆している。国際紛争の新たな局面に備えよ。
https://youtu.be/ZkVAGY_DkaA
https://www.youtube.com/watch?v=ZkVAGY_DkaA

2025年6月21日ウクライナ情報pdfはこちら

 


 

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安斎育郎 安斎育郎

1940年、東京生まれ。1944~49年、福島県で疎開生活。東大工学部原子力工学科第1期生。工学博士。東京大学医学部助手、東京医科大学客員助教授を経て、1986年、立命館大学経済学部教授、88年国際関係学部教授。1995年、同大学国際平和ミュージアム館長。2008年より、立命館大学国際平和ミュージアム・終身名誉館長。現在、立命館大学名誉教授。専門は放射線防護学、平和学。2011年、定年とともに、「安斎科学・平和事務所」(Anzai Science & Peace Office, ASAP)を立ち上げ、以来、2022年4月までに福島原発事故について99回の調査・相談・学習活動。International Network of Museums for Peace(平和のための博物館国相ネットワーク)のジェネラル・コ^ディ ネータを務めた後、現在は、名誉ジェネラル・コーディネータ。日本の「平和のための博物館市民ネットワーク」代表。日本平和学会・理事。ノーモアヒロシマ・ナガサキ記憶遺産を継承する会・副代表。2021年3月11日、福島県双葉郡浪江町の古刹・宝鏡寺境内に第30世住職・早川篤雄氏と連名で「原発悔恨・伝言の碑」を建立するとともに、隣接して、平和博物館「ヒロシマ・ナガサキ・ビキニ・フクシマ伝言館」を開設。マジックを趣味とし、東大時代は奇術愛好会第3代会長。「国境なき手品師団」(Magicians without Borders)名誉会員。Japan Skeptics(超自然現象を科学的・批判的に究明する会)会長を務め、現在名誉会員。NHK『だます心だまされる心」(全8回)、『日曜美術館』(だまし絵)、日本テレビ『世界一受けたい授業』などに出演。2003年、ベトナム政府より「文化情報事業功労者記章」受章。2011年、「第22回久保医療文化賞」、韓国ノグンリ国際平和財団「第4回人権賞」、2013年、日本平和学会「第4回平和賞」、2021年、ウィーン・ユネスコ・クラブ「地球市民賞」などを受賞。著書は『人はなぜ騙されるのか』(朝日新聞)、『だます心だまされる心』(岩波書店)、『からだのなかの放射能』(合同出版)、『語りつごうヒロシマ・ナガサキ』(新日本出版、全5巻)など100数十点あるが、最近著に『核なき時代を生きる君たちへ━核不拡散条約50年と核兵器禁止条約』(2021年3月1日)、『私の反原発人生と「福島プロジェクト」の足跡』(2021年3月11日)、『戦争と科学者─知的探求心と非人道性の葛藤』(2022年4月1日、いずれも、かもがわ出版)など。

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