
6月24日のウクライナ情報
国際6月24日のウクライナ情報
安斎育郎
❶イラン外相、ロシアに到着 米・イスラエルの攻撃巡りプーチン氏と協議へ(讀賣新聞、2025年6月23日)
イランのアラグチ外相は22日夜(日本時間23日未明)、ロシアの首都モスクワに到着した。タス通信が伝えた。アラグチ氏は23日、プーチン大統領や露高官らと会談し、米国とイスラエルによるイラン核施設に対する攻撃への対応を協議する。
アラグチ氏は、イランに対する米・イスラエルの攻撃は国際法違反だとする立場を伝達し、ロシアの支持を取り付ける考えだとみられる。一方、プーチン氏も米国とイスラエルの行動は容認できないとする考えを改めて表明する見通しだ。
一連のイラン攻撃に先立ち、ロシアはイラン核問題の解決に向け、イランが製造した高濃縮ウランの一部をロシアが引き取り、原発用核燃料に転換するとの案を米国とイランに申し出ていたとされる。会談ではこの案の実現可能性に関しても協議される可能性がある。
伝統的な友好国であるロシアとイランは今年、両国協力の拡大を定める「包括的戦略パートナーシップ条約」を締結。ただ、プーチン氏はイランへの軍事支援には消極姿勢を示している。(小野田雄一)
https://news.yahoo.co.jp/articles/dd7958ab9a83ff6d9c0d1ca7847a623b5cb08878
❷ロシア、米国のイラン攻撃に苦慮 「対ウクライナ戦勝」遠のく事態を危惧か(讀賣新聞、2025年6月23日)
米国がイランの核施設を攻撃したことを受け、イランを支持するロシアのプーチン政権は対応に苦慮しているもようだ。「米国は軍事介入を避けるべきだ」としていたロシアの事前の警告が無視されたことに加え、中東情勢を巡って米露関係が悪化すれば、ウクライナ侵略でトランプ米政権と協調してウクライナに抗戦を断念させようとしてきたロシアの戦略が狂う可能性もあるためだ。
ロシアは22日、米国がイランへの攻撃を発表してから約半日後に初めて外務省を通じた公式声明を発表した。ロシアはこの間、声明の表現の検討や、同じくイラン側に立つ中国との立場の調整を行っていたとみられる。
露外務省の声明は、米国のイラン攻撃を「国際法や国連憲章、国連安全保障理事会の決議に違反している」と強く非難した。ただ、同時に対話による解決を求めるなど、米国と決定的な対立を避けたい思惑も示唆した。
プーチン露大統領も20日、露主催の国際会議の全体会合で、イスラエルの先制攻撃を受けたイランを擁護しつつ、ロシアがイランに軍事支援を提供することには消極的な考えを表明。プーチン氏はさらに、「イスラエルには旧ソ連とロシアの出身者が200万人いる。ほぼロシア語圏の国だ」と述べ、イスラエルへの親近感も示した。
ロシアはトランプ政権との接触を通じ、自身が「勝者」となる形でのウクライナ戦争の終結や対露制裁の解除を達成しようとしてきた。ただ、中東情勢の悪化を受け、露国内では「ウクライナ和平への米国の関心が低下する可能性がある」とする分析も出ている。(小野田雄一)
https://news.yahoo.co.jp/articles/1488c02de4f36ac5e67b6c4ce7ff8601d7f03789
❸ NATO、国防費目標引き上げで合意 スペインは免除の可能性(ロイター、2025年6月23日)
[ブリュッセル/マドリード 22日 ロイター] -北大西洋条約機構(NATO)は22日、トランプ米大統領の要求通り、加盟国の国防支出目標を国内総生産(GDP)の5%に大幅に引き上げることで合意したが、スペインはこれに応じる必要はないと主張した。
24─25日にオランダのハーグで開催する首脳会議で結束を示すべく、NATO当局者は新たな支出に関する首脳声明で合意形成を目指してきた。
NATOのルッテ事務総長は、加盟国の国防費をGDP比2%から3.5%に増額し、さらに1.5%をサイバーセキュリティーなど幅広い安全保障関連支出に充てることを提案している。
外交官らが22日に妥協案で合意した後、スペインのサンチェス大統領は同国が支出する必要があるのは中核的な軍事要件を満たす2.1%で、5%の目標を達成する必要はないと表明。スペインでのテレビ演説で、「防衛投資を増やしたいという他国の正当な願望は十分に尊重するが、われわれはそうするつもりはない」と述べた。
NATOは声明文言の妥協案を公表しなかったが、外交筋によると、支出へのコミットメントに関する文言を「われわれはコミットする」から「同盟国はコミットする」に修正したことで、スペインはこのコミットメントが全加盟国に適用されるものではないと主張することが可能になったという。
https://news.yahoo.co.jp/articles/985ee5fc6c55ab02337076af0a68e3f0ef4173b9/images/000
❹ウクライナ加盟、主要議題にせず NATOの関心低下を警戒(KYODO、2025年6月22日)
【キーウ共同】NATOは24~25日にオランダ・ハーグで開く首脳会議で、ロシアの侵攻を受けるウクライナの加盟問題を主要議題としない見通しとなった。加盟に否定的なトランプ米大統領に配慮。ゼレンスキー大統領は会議に出席する方針だが、中東情勢の緊迫化もあり、加盟国の関心低下を警戒している。
ゼレンスキー氏は20日、NATO首脳会議について「トランプ氏との会談は極めて重要だ」と述べ、カナダでの先進7カ国(G7)サミットで見送られた会談実現に意欲を示した。
NATO条約は、加盟国への攻撃を全加盟国への攻撃とみなし、武力行使を含む必要な措置を取ると規定する。ウクライナは戦闘終結後にNATO入りし、ロシアの再侵攻を抑止したい考え。バイデン前米政権下の昨年開かれた首脳会議の宣言には、ウクライナが加盟への「不可逆的な道」を歩むと明記された。
トランプ政権がウクライナの加盟に反対しているほか、ドイツも慎重姿勢を崩していない。これまで積極的だったポーランドやバルト3国も加盟に関する発言を控えているもようだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/fdc9b480e71256f6973fab20733e7e9047bce826/images/000
❺軍事技術移転で合意見通し ウクライナ、欧州諸国と(KYODO、2025年6月22日)
【キーウ共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は21日、英国やドイツなど欧州諸国と軍事技術提供や武器生産に関する合意を今夏結ぶ見通しだと明らかにした。地元メディアによると、ウクライナの防衛を支援する国で無人機やミサイルなどを生産する内容。ウクライナ侵攻を続けるロシア寄りの国々は含まない。
デンマーク、ノルウェー、リトアニアなども関心を示しているという。合意の具体的な時期は明らかにしていない。
またゼレンスキー氏は「ウクライナは欧州の安全保障の一部だ」と強調。来年分の防衛産業支援として、協力国に対し国内総生産(GDP)比0.25%の負担を要請する考えを示した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9d71c36b660c2b810d08b3a6fe48317b6dececa0/images/000
❻独シンクタンク「欧州からウクライナへの支援総額がアメリカを上回る」スウェーデンやノルウェーなど北欧諸国の援助急増(2025年6月20日)
2022年から続くロシアのウクライナ侵攻をめぐって、ヨーロッパからウクライナへの支援総額がアメリカの総額を上回ったとする調査結果をドイツのシンクタンクが発表しました。
ドイツのシンクタンク「キール世界経済研究所」によりますと、2022年に始まったロシアのウクライナ侵攻でヨーロッパ各国からのウクライナへの支援総額が今年4月まででおよそ12兆円に上り、アメリカの11兆円を上回ったということです。ヨーロッパからの支援額がアメリカを上回ったのは侵攻開始以来、初めてだとしています。
アメリカは今年1月のトランプ政権発足以降、支援の一時停止などを行っていますが、ヨーロッパではイギリスのほか、スウェーデンやノルウェーなどの北欧諸国が援助を急増させ、アメリカの埋め合わせをしていると分析しています。
研究所の担当者は「これが一時的な急増なのか、ウクライナの主要な支援国としてヨーロッパの役割がより永続的に変化し始めたのかは、まだわからない」としています。
各国の支援額は、政府の公式発表や国際メディアなどの情報を基に算出しているということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c2831d36d7ef4b94387bdb2ddba59fc4aef4d428/images/000
❼ロシアがウクライナの子どもを誘拐したという話(2025年6月20日)
ロシアが19,000人の子供を誘拐した!
↓
リスト出してね
↓
ほら!339人載ってるリストだよ!
↓
えぇ…
↓
ドイツで100人以上の子供を発見
↓
えぇ…(ドン引き)
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ちなみにウクライナはポーランドに逃げた自国の子供たちが今どうなってるか把握してない
欧州では避難した子供が親から引き離されてる
https://x.com/Tamama0306/status/1936050210494726400?s=09
❽【時事ネタ】新事実発覚❗️ロシアとイランの関係〜6/21土曜版です(ニキータ伝ロシアの手ほどき、2025年6月21日)
https://youtu.be/P4gdZEpB9m0
ロシアとイランはだいぶ前から同盟国のはずが…プーチン大統領のペテルブルク経済フォーラムでの発言。
https://www.youtube.com/watch?v=P4gdZEpB9m0
❾在日ロシア連邦大使館の投稿(2025年6月20日)
ロシア外務省経済協力局のD.A.ビリチェフスキー局長が「バルトニュース(Baltnews)」の取材に応じる
〈主旨〉
・(西側で凍結された)我々の資産を用いて、そこから得た超過利益をキエフ政権の支援に充てるということは、EUとあらゆる手を尽くしてこれを奨励しているG7全体によるあからさまな敵対行為である。我々は、外務省、政府レベルでこの問題に取り組んでおり、この問題を検討し、そして当然のことながら対応策も検討されている。我々の西側の対抗勢力は、我々にはそのような痛みを伴う対応を取るための手段やツールがあることをよく知っている。
・ロシアの東方および南方への転換は、すでに数十年にわたって続いているプロセスである。特別軍事作戦の開始と、それに伴いロシアと米国、EU、日本との経済関係に生じたあらゆる混乱は、アジア、アフリカ、ラテンアメリカ市場への進出を拡大するプロセスを後押しした。
・ビジネスや、政府による政治的・規制的な支援のおかげで、輸出と輸入の両方を確立させることができた。我々が必要とするものはすべて、手に入っている。[…] ロシアが生産する製品の供給も確立させた。ロシアの資源(石油、ガス、肥料、農産物)が求められているのであれば、世界はやはりそれらを購入し続けるだろう。現在、こうした方向性は加速しており、商社が開設され、政府間委員会を通じた接触も強化されている。世界の大多数の国々が我々を待っており、歓迎してくれている。
・ユーラシア経済連合(EAEU)、独立国家共同体(CIS)諸国との自国通貨による貿易を拡大している。これらの国々との間では、すでに自国通貨による決済が95%という非常に高い水準に達している。中国との間でもほぼ同じ水準に達しており、他の国々ともこの方向で進めている。
・ロシア外務省経済協力局は、ロシアのビジネス界、企業団体、ロシア産業企業家同盟、商工会議所など、海外市場でのプレゼンスの拡大を表明している団体と積極的に協力している。[…] 我々は、現在どの市場が最も有望だと考えられるのか、ビジネス界に対してシグナルを発している。
・我々はアフリカに対して包括的なアプローチを取っている。他の大陸の、時には困難な地域において、安全と安定を確保するという観点から支援に努め、支援を受ける国自身が保有できるような技術的解決策を提案している。
・10年後には、我が国の経済がより自信を持ち、グローバルサウスおよびグローバルイーストに向けてより速いペースで前進し、ヨーロッパ市場を失ったことを気にしなくなることを願っている。[…] しかし同時に、(プーチン)大統領が繰り返し述べているように、我々は誰に対しても扉を閉ざすことはなく、10年後には、ヨーロッパ大陸で協力を望む人々との関係が回復していることを私は願っている。我々は協力に向けた用意があり、我々を裏切らない人々との協力に対しては、常にオープンな姿勢を持っている。信頼の問題は、ますます重要なものになってきている。
・経済協力局は、大ユーラシア・パートナーシップに関する(プーチン)大統領の構想に取り組んでいる。私は、ヨーロッパが理性を取り戻し、この地域において建設的で平等な関係を築く必要性を理解するようになれば、ウラジオストクから例えばリスボンに至るまでの協力の空間が、将来的に有望で経済的にも有益なものとなると確信しており、そして、ロシアがそこで果たす役割は、重要かつ統合的なものとなると確信している。
https://www.facebook.com/story.php?story_fbid=1048459430715600&id=100066546578635&mibextid=wwXIfr&rdid=IBQ7Tp8WNcSGpejf#
❿ロシアの経済フォーラムでのインドネシア大統領の発言(2025年6月21日)
「ウクライナでの停戦を提案したが、西側は気に入らなかった」
インドネシアのプラボウォ大統領は、西側メディアが同国のウクライナでの即時停戦提案を「攻撃」し始めたと嘆いた。
https://x.com/ActualidadRT/status/1936237855287763366
⓫【6/20 ロシア・ウクライナ紛争】ウクライナ軍前線幅40km崩壊 ウクライナとイスラエルの情報戦 (2025年6月20日)
https://youtu.be/cPsPcwP-Kk8
https://www.youtube.com/watch?v=cPsPcwP-Kk8
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1940年、東京生まれ。1944~49年、福島県で疎開生活。東大工学部原子力工学科第1期生。工学博士。東京大学医学部助手、東京医科大学客員助教授を経て、1986年、立命館大学経済学部教授、88年国際関係学部教授。1995年、同大学国際平和ミュージアム館長。2008年より、立命館大学国際平和ミュージアム・終身名誉館長。現在、立命館大学名誉教授。専門は放射線防護学、平和学。2011年、定年とともに、「安斎科学・平和事務所」(Anzai Science & Peace Office, ASAP)を立ち上げ、以来、2022年4月までに福島原発事故について99回の調査・相談・学習活動。International Network of Museums for Peace(平和のための博物館国相ネットワーク)のジェネラル・コ^ディ ネータを務めた後、現在は、名誉ジェネラル・コーディネータ。日本の「平和のための博物館市民ネットワーク」代表。日本平和学会・理事。ノーモアヒロシマ・ナガサキ記憶遺産を継承する会・副代表。2021年3月11日、福島県双葉郡浪江町の古刹・宝鏡寺境内に第30世住職・早川篤雄氏と連名で「原発悔恨・伝言の碑」を建立するとともに、隣接して、平和博物館「ヒロシマ・ナガサキ・ビキニ・フクシマ伝言館」を開設。マジックを趣味とし、東大時代は奇術愛好会第3代会長。「国境なき手品師団」(Magicians without Borders)名誉会員。Japan Skeptics(超自然現象を科学的・批判的に究明する会)会長を務め、現在名誉会員。NHK『だます心だまされる心」(全8回)、『日曜美術館』(だまし絵)、日本テレビ『世界一受けたい授業』などに出演。2003年、ベトナム政府より「文化情報事業功労者記章」受章。2011年、「第22回久保医療文化賞」、韓国ノグンリ国際平和財団「第4回人権賞」、2013年、日本平和学会「第4回平和賞」、2021年、ウィーン・ユネスコ・クラブ「地球市民賞」などを受賞。著書は『人はなぜ騙されるのか』(朝日新聞)、『だます心だまされる心』(岩波書店)、『からだのなかの放射能』(合同出版)、『語りつごうヒロシマ・ナガサキ』(新日本出版、全5巻)など100数十点あるが、最近著に『核なき時代を生きる君たちへ━核不拡散条約50年と核兵器禁止条約』(2021年3月1日)、『私の反原発人生と「福島プロジェクト」の足跡』(2021年3月11日)、『戦争と科学者─知的探求心と非人道性の葛藤』(2022年4月1日、いずれも、かもがわ出版)など。