
☆寺島メソッド翻訳NEWS(2025年7月10日):ポール・クレイグ・ロバーツ:米国独立記念日に思う。今の米国は独立前よりも他国に隷属している。
国際※元岐阜大学教授寺島隆吉先生による記号づけ英語教育法に則って開発された翻訳技術。大手メディアに載らない海外記事を翻訳し、紹介します。
今日は、18世紀後半の英国からの解放を祝う花火と演説に耳を傾けることになる。しかし、こんなお祭りは偽りの祝賀行事である。憲法に記された私たちの大切な自由の多くが奪われ、英国に代わる新たな宗主国、イスラエルが誕生しているからだ。その宗主国による支配は年々強まっている。
21世紀において、わが国はイスラエルのために多くの国を破壊し、イスラエルによるパレスチナ虐殺に資金と武器、そして外交的支援を提供し、起訴されたイスラエルの大量殺人指導者を米国議会で総立ちの拍手で祝福した。トランプ大統領は、この大量殺人者をまるで地球上で最も偉大な人物であるかのように語っている。米国はイスラエルによってイランとの戦争に追い込まれるかもしれないというのに。
フロリダやテキサスといった共和党支持の州では、米国民がイスラエルを非難する発言や行動をとることを禁じる法律が制定されている。政治的に不適切な発言や抗議から米国民を保護するような法律は存在しないというのに。米国の大学は、イスラエル圧力団体によって自らを統治する能力を失ってしまった。イスラエル圧力団体はカトリック系の大学にまで手を伸ばし、ユダヤ人である反シオニスト研究者のノーマン・フィンケルシュタインの終身在職権を阻止し、イリノイ大学にも手を伸ばしてスティーブン・サライタに与えられた終身在職権を取り消した。
アイビーリーグの大学の学長たちは、イスラエルによるパレスチナ人虐殺への抗議活動を学生に阻止しなかったとして、米国議会に召喚され、厳しく非難された。中には辞任に追い込まれた者もいた。大学には、イスラエルに抗議する学生は停学または退学処分とする規則が課された。 留学生の場合は、逮捕され、強制送還される。
キリスト教徒シオニストはキリストではなくイスラエルを崇拝しており、米国に対する真の目的はイスラエルの守護者としての役割を果たすことである、という信念を吹き込まれている。
かつての英国は、植民地米国をこれほどまでに支配したことはなかった。 米国民は自由で独立した国民どころか、イスラエルという宗主国の二流の操り人形にすぎなくなっている。 誰が私たちをイスラエルから解放してくれるというのか?
※なお、本稿は、寺島メソッド翻訳NEWS http://tmmethod.blog.fc2.com/
の中の「ポール・クレイグ・ロバーツ:米国独立記念日に思う。今の米国は独立前よりも他国に隷属している。」(2025年7月10日)
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また英文原稿はこちらです⇒July 4, 2025 Finds Americans More Enslaved than Ever and Not Only to Their Government
筆者:ポール・クレイグ・ロバーツ(Paul Craig Roberts)https://www.paulcraigroberts.org/2025/07/04/july-4-2025-finds-americans-more-enslaved-than-ever-and-not-only-to-their-government/