2025.07.17

☆寺島メソッド翻訳NEWS（2025年7月17日）：エバ・バートレット：イスラエルの狙撃兵が制服を着た医療従事者と救急車を狙う（停戦期間中に）。ガザ地区東ジャバリーヤで目撃したこと

国際

※元岐阜大学教授寺島隆吉先生による記号づけ英語教育法に則って開発された翻訳技術。大手メディアに載らない海外記事を翻訳し、紹介します。

1月7日、東ジャバリーヤのダウワル・ジモで、私たちはパレスチナ人医療班に同行し、侵攻してきたイスラエル軍に射殺された男性の遺体回収に向かいました。そこで、医療班が遺体を救急車へ運ぶ際に、イスラエル軍の狙撃兵から少なくとも14発の銃弾が発射されました。

イスラエルが自ら宣言した「停戦」の初日、午後1時半頃のことでした。イスラエル軍の狙撃兵は医療従事者を狙っていました。交差点は、地上侵攻開始以来イスラエル軍が占領している地域に近かった。この地域では、イスラエル軍の爆撃と銃撃により数十人が重傷を負ったとみられ、さらに数え切れないほどの人々が、救助任務を負う医療従事者の手が届かないまま、何日も、あるいは何週間も遺体となって放置されています。

ハッサン・アル＝アタルとジャマルは、101番救急車と明記された救急車から降り、道路の真ん中に横たわる遺体に近づきました。彼らはPRCS（パレスチナ赤新月社）の制服を着用し、遺体を運び出すための担架以外は何も持たずにゆっくりと近づいていきました。私たちは、救急隊員が遺体を持ち上げ、担架に乗せ、救急車に向かって後退し始める様子を撮影しました。同僚がまだ撮影している間に、狙撃兵の銃声が次々と鳴り響きました。信じられないことに、ハッサンとジャマルは遺体を運び出そうとし、遺体を抱えて走り続け、ついに担架を落として命からがら逃げ去りました。

救急車のサイレンはまだ鳴り響き、運転手は私たちや自分自身へのさらなる攻撃を避けるため、狙撃兵から急いで離れようとしていました。私たちはハッサンとジャマルを必死に捜索していました。この攻撃の数日前までに（イスラエルによるガザ地区への空爆と地上攻撃開始以来）、7人の医療従事者が殺害されていました。さらに数十人が負傷しており、ハッサンもその犠牲者となりかねませんでした。狙撃兵の銃弾は彼の太ももに命中し、彼が救急車に飛び乗った時、ズボンの裾から血が滲んでいるのが見えました。

これらの医療従事者たちは、侵略してくるイスラエル兵に直面した彼らの任務がいかに命に関わる危険を伴うものであるかを、多くの人がよく承知していますが、彼らもまた非常によく理解しています。どうやら、医療従事者が侵略軍の銃撃を受けずに負傷者や死者のもとに辿り着くことを許可し、義務づけるジュネーブ条約をイスラエル側は全く考慮していないようです。

恐ろしかったです。二人ともを失ってしまった、と思いました。二人とも若くて素晴らしい男性で、勲章に値する仕事をしています。ハッサンとジャマルが救急車に飛び乗り、後部ドアを開けるまでの10秒から15秒間は、ひどく長く感じられました。私は最悪の事態を恐れていました。私たちが走り去ろうとした時、最後の弾丸が救急車の後部ドアを直撃しました。

医療班はハッサンの太ももの傷の手当てを素早くおこないました。弾丸は左大腿部内側から貫通し、筋肉をえぐり、刺さった傷口から数センチ離れたところで外に出ていました。彼は明らかに激しい痛みを感じていましたが、それでも驚くほど勇敢でした。

この映像は、私たちが目撃したもの、医療従事者が長きにわたり耐えてきたと語ってきたこと、そしてイスラエル当局が好戦的に否定し続けている事実を物語っています。イスラエル軍が報道関係者や民間人、そして昨今のガザでは動くものすべてに標的を定めているように、イスラエルは医療従事者を標的にしているのです。聖域も安全もなく、医療処置を受ける保証もありません。