
レイチェル・クラーク:【イラン人大学教授、モハンマド・マランディの目から見えるイスラエル・西側 vs イラン・グローバルサウスの現状】
国際どうしてもお知らせしたいことがあって、この長いインタビュー番組のほんの一部だけですが、肝の部分を翻訳しました。
動画はこちらからもご覧いただけます。↓
ソース:https://www.youtube.com/live/OgPyA67HMmw
最近のイラン情勢で連日引っ張りだこのモハンマド・マランディ教授の発言の中から、1:00:17-1:08:03の8分弱を是非ご笑覧ください。日本にも深く関わる問題なんです。これを知ると知らざるとで、今後の日本の行方が変わると言っても過言ではないと思います。
レイチェル
【イラン人大学教授、モハンマド・マランディの目から見えるイスラエル・西側 vs イラン・グローバルサウスの現状】
( )は訳者註です
米国で何人の警察官が、イスラエルのジェノサイドに抗議する若者たちに殺害されたでしょうか? イギリスやヨーロッパ全体で何人の警察官が殺害されたでしょうか? 誰もいません。一人もいません。
しかし、(米国を含む)西側諸国ではユダヤ人、キリスト教徒、ムスリム、ヒンドゥー教徒、その他の宗教を信仰する若者たちが、イスラエル政権とホロコーストに反対して抗議し、非難されています。彼らは大学に罰せられています。彼らは職を失い、刑務所に入ります。米国では、一部の人々は国外追放の脅威にさらされたり、実際に国外追放されたりしています。
一方、イランでは、3年前に西側が支援した暴動で、70人もの警官が殺害されました。しかし、彼ら(暴徒)は西側によって称賛されました。西側の諜報機関から資金提供を受けたペルシャ語メディアは、暴力や警察官の殺害を扇動していました。私は、テレビでイラン人に対し「警察官を殺すことは道徳的な行為だ」と主張する映像をツイートしました。もしイランでペルシャ語メディアがそのような発言をすれば、彼らは既に制裁を受けています。もし制裁を受けていなければ、西側で制裁を受けるでしょう。これが西側の偽善です。これが現地で起こっている現実です。
しかし、彼ら(西側メディア)はそれを正反対のように見せかけようとしています。私が今言える最も重要なことは、私たちの地域全体で、世界全体で、覚醒が起きており、それは不可逆的だということです。米国やヨーロッパが無理押しすればするほど、人々はより覚醒していくでしょう。
過去には西側は自らのツールを使い、うまく免れてきました。しかし、今はそうはいかないのです。
私は、国連の化学兵器禁止機関「OPCW」がシリアを攻撃するための口実として利用されたことを覚えています。トルコやヨルダン、NATO加盟国、ペルシャ湾の石油・ガス資源豊富な政権から支援を受けていた彼らのアルカイダ系組織が、化学攻撃と偽旗作戦を実施しました。OPCWの分析チームがシリアに派遣され調査した結果、証拠はシリア政府の関与を示していませんでした。しかし、彼らは専門家を無視し、政治的な声明を発表しました。攻撃を正当化する手段としてOPCWを利用したのです。
そして大半の人々は無関心からか、それを信じました。なぜなら、西側のメディアや地域、これらのアラブ独裁政権のメディア、ペルシャ湾から発信されるアラビア語メディアの全ては、それらの政権によって支配されているからです。アルジャジーラやアルアラビアだけではありません。西欧を拠点とするペルシャ語メディア機関と同様に、現地でも宗教的過激主義や人種差別を扇動するメディア機関が文字通り数千も存在し、西欧から資金を提供されているのです。これらのアラビア語メディア機関はイランを敵対視し、西欧のペルシャ語メディア機関はアラブ人を敵対視しています。すべては分断統治のためです。そう、すべてが分断統治のためなのです。
しかし、当時は多くの人がそれを信じていましたが、西側のやり方があまりにも行き過ぎたため、現在では誰も信じなくなっています。
現在、彼ら(西側)は国際原子力機関(IAEA)を、OPCWと同じように道具として利用していますが、人々はそれを看破しています。この機関のトップが西側の道具であることを見抜いているのです。
実際、ウィキリークス文書を確認すれば、日本人の元事務局長アマノ氏が、(IAEAの事務局長の)選挙で選ばれる際に米国人に対し「私を選べば、あなたの陣営の言うことを何でもやる」と述べたことが分かります。(訳者註:ここで言及されている「アマノ氏」とは、東電福島第一原発事故当時、IAEAの事務局長だった天野之弥氏のことです。https://www.bloomberg.co.jp/…/2019-07-22/PV1T29DWLU6L01)
現事務局長(グノッシ氏)も同様に、イランへの攻撃を正当化するために発言し、声明を発表しました。彼はイランの子供たちを殺害した殺人者です。そして、理事会も西側に支配されているので、これらの国際機関は、国際社会の意思を反映していません。すべて西側の支配下です。
IAEAの理事会では、理事会の半数が西側諸国です。さらに、米国に従順な日本と韓国を加えると、彼らは絶対多数を占めます。彼らはいつでもイランを非難できます。イランが核プログラムを持っていないとしても非難できるのです。
人々は今、その本質を見抜いています。世界は変わりました。さらに一歩進んで言えば、西側諸国は、第二次世界大戦後にその覇権を強制するために作り上げた手段を自ら破壊することで、今日の覇権を破壊しているのです。そのため、今では、一般の人々だけでなく、世界中の政府も西側諸国から距離を置いています。彼らは、BRICS や上海協力機構だけでなく、あらゆる種類の地域組織など、代替手段を探しています。彼らは、西側諸国への依存度を減らすため、グローバルサウス諸国間の結びつきを強化しています。
人々はボイコットを行っています。世界中で、人々が西側の商品をボイコットしている様子が見られます。米国やヨーロッパのブランドが深刻なダメージを受けているために、西側の大手企業が苦境に立たされている様子が見られます。つまり、世界は変化し、米国はそれについて何もできないのです。彼らが締め付けを強めれば強めるほど、その実態が露呈し、抵抗も大きくなるのです。
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日系米国人、通訳・コンサルタント・国際コーディネイター ベテランズフォーピース(VFP) 終身会員 核のない世界のためのマンハッタンプロジェクト メンバー 2016年以来、毎年VFP ピース・スピーキングツアーをコーディネイトし、「戦争のリアル」を米国退役軍人が日本に伝える事によって、平和・反核・環境保護活動につなげている。