【高橋清隆の文書館】:2025年07月25日 川田龍平氏の当確報道で読売新聞に公開質問状

高橋清隆

7月20日投票の参院選全国比例で落選した立憲民主党の川田龍平(49)の当選確実を一部ウェブニュースが伝えたことについて筆者は25日、読売新聞社に公開質問状を送付した。「誤報」の経緯を尋ねている。

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郵送した参考資料(左)と公開質問状

当確報道があった形跡を、筆者は22日に知った。ウェブ上に20日当日の検索結果の画面が幾つも保存されている【検索画面1、2】。22日に筆者が検索した際も、【検索画面3】中段のように「参院選比例選、立憲民主党の川田龍平氏が当選確実参院選比…」の見出しだけ残っていた。

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【検索画面1】

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【検索画面2】

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【検索画面3】

皆さんは、報道機関がフライングしただけと思うだろうか?

川田氏の得票は5万1276票で、7位当選した森裕子氏の9万2395票と4万1000票以上離れている。次点・次々点の白眞勲(はくしんくん)氏や石川大我(いしかわたいが)氏に当確速報が出た形跡は、何度検索しても見当たらない。

スクリーンショット 2025-07-25 18.03.16

https://www.nhk.or.jp/senkyo/database/sangiin/00/hmb12_195.html

ウェブ検索の保存画像を見る限り、川田氏の当確は複数の媒体が報じているように見える。選挙管理委員会から何らかの情報がもたらされた証左ではないか。とは言え、プラットフォーム上のウェブニュースには大手の新聞社や通信社、テレビ局の記事が元になっているものが多い。その中でも確実にソースが読めるものが読売新聞だったため、取りあえず同社に公開質問状を提出することにした。

質問状の骨子は、①当確を1度報じたことは間違いないか②当確を報じた理由③当確の根拠となった票数はどこからもたらされたか――。全文を下に掲げる。

質問状は、配達証明付き内容証明郵便で送った。併せて、上掲の【検索画面1~3】とNHKオンライン掲載の立憲民主党の比例獲得票数一覧を印刷したものを参考資料として配達証明付き一般書留郵便で同時発送した。

回答期限は8月4日に設定した。期限が来たら、このブログで結果を報告したい。

2025年7月25日


〒100-8055
東京都千代田区大手町1-7-1
読売新聞東京本社
代表取締役社長
村岡 彰敏 様
電話03-3242-1111

〒1○○-○○○○
東京都○○○○○○○○○○
□□□□□□□□□
高橋 清隆
E-mail:urepytanopy@yahoo.co.jp
電話0△△-△△△△-△△△△

公 開 質 問 状

私は市民記者をしております。2025年7月20日投票の参議院議員選挙の報道について確認したいことがございますので、下記の通り質問させていただきます。
なお、誠に勝手ながら、2025年8月4日までにご回答いただけますよう、お願い申し上げます。回答は書面送付でもメールでも構いません。頂いた回答は、拙ブログ『高橋清隆の文書館』(http://blog
.livedoor.jp/donnjin
ngannbohnn/)で公開させていた
だく所存です。何とぞ、よろしくお願い申し上げます。

質問事項1
読売新聞オンラインは2025年7月20日、「参院選比例選、立憲民主党の川田龍平氏が当選確実」と題するニュース記事を配信した形跡が残っています(別に参考資料を送付)。1度この記事が公表されたことは間違いないでしょうか。実際、川田氏は落選しています。

質問事項2
11位の川田氏の得票は5万1276票で、9万2395票を集め7位当選した森裕子氏と4万1000票以上離れています(別に参考資料を送付)。白眞勲氏や石川大我氏に当確速報が出た形跡は見当たりません。
川田氏の当確を報じた理由をご説明願います。

質問事項3
川田氏の当確を報じた票数についての根拠は何でしょうか? 選挙管理委員会から情報をもたらされたのでしょうか? その場合、訂正の連絡が後にあったのでしょうか?

以上

 

※なお、この記事は「高橋清隆の文書館」2025年06月20日 のブログ記事

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高橋清隆 高橋清隆

反ジャーナリスト。金沢大学大学院経済学研究科修士課程修了。元ローカル新聞記者。著書に『偽装報道を見抜け!』(ナビ出版)、『亀井静香が吠える』(K&K プレス)、『山本太郎がほえる~野良犬の闘いが始まった』(Amazon O.D.)など。翻訳にデーヴィッド・アイク『答え』第1巻[コロナ詐欺編](ヒカルランド)。2022年3月、メディア廃棄運動を開始。 ブログ『高橋清隆の文書館』http://blog.livedoor.jp/donnjinngannbohnn/

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