【連載】今週の寺島メソッド翻訳NEWS

☆寺島メソッド翻訳NEWS(2025年8月3日):イスラエルは「ジェノサイド」で勝利し、「戦争」で敗北している。今月は10月7日以来最悪の損失が報告されている。

寺島隆吉

※元岐阜大学教授寺島隆吉先生による記号づけ英語教育法に則って開発された翻訳技術。大手メディアに載らない海外記事を翻訳し、紹介します。

10月7日以降「イスラエル」にとって最悪の日

「過去のイスラエル(Was-rael)」はジェノサイドには勝利し、戦争に敗北している(ここを参照)。そう、彼らは子供たちを殺しているが、前回殺さなかった孤児たちによって、今度は殺されているのだ。実際、今月は解放戦争全体を通して「(現在の)イスラエルIs-rael」にとって最悪の月となっている。今日7月8日にも、10月7日以来最悪の損失が報告されている。

RNN(Resistance News Network)(フォローすべき唯一のニュース・ネットワーク)によれば、

初期の報告によると、レジスタンス戦闘員はまず、地雷原で車両または車列を標的とした。その後、到着した救助部隊が爆発物で攻撃された。最初の救助部隊を救出しようとしていた2番目の救助部隊も攻撃された。3番目のイスラエル国防軍(IOF)救助部隊も爆発物で攻撃され、最初の待ち伏せ地点は殺害を確認するため、小火器と肩撃ち式ロケット弾で繰り返し攻撃された。

現場近くではレジスタンス勢力による激しい迫撃砲射撃もあったと報告されており、これによりその後の救助活動が遅れ、また、標的となった車両内で焼死した兵士も数人いると報じられている。

シオニスト系メディアは今のところ、兵士の死者は6人、負傷者は11人しか公表していないが、実際の数ははるかに多い可能性が高い。シオニストが運営する5つの病院(アソタ、ソロカ、ベイリンソン、テル・ハショメル、アイン・ケレム)は、いずれも今回の治安事件による負傷者の受け入れ準備を整えている。ガザ地区の死傷者数は(シオニストの主張によれば現在17人)で、通常は2つの病院に分けて搬送される。

複数の情報筋によると、この待ち伏せ攻撃は、シオニストによるガザ侵攻開始以来、最も多くの死者を出した治安事件の一つだという。ネタニヤフ首相と米国特使スティーブ・ウィトコフとの会談は、事件に関する説明を受けるため中断された。

引用終了。そしてこんな光景が現出した。「サタニヤフ(Satanyahu)」(悪魔のNetanyahu)は「シトコフ(Shitkoff)」(糞のWitkoff)との面談を中断し、二人の共通の主人である「白い帝国」は裸の王様であることをさらけ出すことになった。

「(現在の)イスラエルIs-rael」は食料を求めて列を作る民間人への射撃管制はできるものの、どこで発砲されるかまでは制御できない。シェイクスピア[ハムレット3幕4場]が言ったように、自力で兵力を結集しようとするたびに、自滅するしかない。アル・カッサムとサラヤ・アル・クッズは文字どおり「イスラエル」の爆薬を再利用し、今も自家製のRGP(ヤシン105)、樽爆弾(シュアス)、狙撃銃(アル・グール)を製造している。レジスタンスが「白い帝国」全体の連合軍に勝利しているとは言い難いが、彼らは負けてはいない。これはゲリラ戦では勝利と同じことなのだ。

ヘンリー・キッシンジャーが言ったように、ゲリラ軍は負けなければ勝利なのだ。そしてパレスチナは負けていない。「白い帝国」王の全馬力と「白い帝国」王の兵隊による、ほぼ2年間、飢餓で包囲した後でも、彼らは10月6日以前の状態を取り戻すことができなかった。レジスタンスは依然として組織化され、抵抗を続けており、帝国は依然として彼らの罪の代償を払っている。数は以前ほどではないにせよ、高くついている。しかし、戦争の目的は戦士を殺すことであり、人々を殺すことではない。そして「(現在の)イスラエルIs-rael」はこの点を完全に見誤っている。

殉教者バジル・アル・アラジはこう言った(これは私の編集した本『抵抗を読む』に収録されている彼の8つのルールからの引用である)。

6) 我々の直接的な人的・物的損失は敵よりもはるかに大きくなるだろう。これは、意志の力、人間的要素、そして忍耐力と持久力に頼るゲリラ戦においては当然のことだ。我々はその損失をはるかに上回る能力を持っているので、数字の大きさを比較したり、恐れたりする必要はない。

確かに総犠牲者数は不均衡だが、カテゴリーの見出しを見れば一目瞭然だ。帝国軍はほぼ民間人のみを殺害しているのに対し、レジスタンス軍は軍人のみを攻撃している。ナチスが終戦間際のように、ビザロ・ナチスは大量虐殺に資源を浪費しながら、自軍はあっさり窓から投げ出されている。「イスラエル」の徴兵されたバリスタやソフトウェアエンジニア軍は装甲兵員輸送車の中で焼かれ、召集を逃れ、国を離れ、自滅している。確かにイスラエル国防軍は全体的な被害は少ないが、痛みに対する耐性もはるかに低い。そして、痛みを与えているのはレジスタンス軍なのだ。

ハマス、パレスチナ・イスラム聖戦、ヒズボラ、アンサラッラー、そしてイランは「イスラエル」軍を組織的に攻撃し、一方、「白い帝国」は病院、ジャーナリスト、難民キャンプを組織的に攻撃してきた。これらはすべてレジスタンスの意志を打ち砕くためだが、一体誰がそれを打ち砕いているのだろうか?ここで見られるのは、消耗戦と残虐行為の戦略の対立だ。

IOFは(敵の攻撃による)消耗によって弱体化し、士気も低下している一方、パレスチナ軍は(敵の)残虐行為によって勢力を増し、士気を高めている。そのため、この戦争が始まって以来最悪の治安事件が起こっている。今こそハマスや他の集団を打ち負かすべき時なのに。戦争とは戦力を集中させることであり、強制収容所を殲滅することではないからだ。レジスタンスがイスラエル軍を壊滅させている間、「イスラエル」は民間人の扱いに時間を浪費してきた。こうして「過去のイスラエル(Was-rael)」はジェノサイドに勝利し、戦争に敗北している。彼らは人種差別で目が見えなくなり、自らの勢力が消滅しつつある。

このように、あらゆる悲惨さの真っ只中にあって、私たちはまさに歴史の叙事詩を目撃している。不可能な困難に立ち向かう、信じられないほどの抵抗。激しい迫害に耐え抜く不屈の精神。反乱を止めないゲットー。レジスタンスは抵抗を続け、状況が悪化しても何とか持ちこたえている。解放戦争全体を通して、この月は「イスラエル」にとって最悪の月であり、レジスタンスは依然として容赦なく彼らを攻撃しているため、帝国は停戦を必要としている。レジスタンスにもっと力を与えてほしいと言いたいところだが、彼らこそが世界に希望を与えているのだ。あるアル・カッサム戦闘員が、正気とも思えない作戦の後、他の戦闘員にこう言った。「アッラーを讃えよ、我らの主よ、若者たちに尊厳を与えたまえ。誓う、我々の努力は無駄ではなかった。アッラーを讃えよ。すべてアッラーに感謝する。アッラーは善行者の努力を無駄にしない。さあ、首を差し出せ。キスさせてくれ。」

※なお、本稿は、寺島メソッド翻訳NEWS http://tmmethod.blog.fc2.com/

の中の「イスラエルは「ジェノサイド」で勝利し、「戦争」で敗北している。今月は10月7日以来最悪の損失が報告されている。(2025年8月3日)

http://tmmethod.blog.fc2.com/

からの転載であることをお断りします。

また英文原稿はこちらです⇒‘Israel’s’ Worst Day Since October 7th
筆者:インドラジット・サマラジーヴァ(Indrajit Samarajiva)
出典:自身のブログ  2025年7月8日https://indi.ca/israels-worst-day-since-october-7th/

寺島隆吉 寺島隆吉

国際教育総合文化研究所所長、元岐阜大学教授

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