パランティア 、ピーター・ティールとアレックス・カルプ、および防衛・諜報機関の再編

パランティアは、米軍の諜報契約（ドローン関連では姉妹会社の Anduril を通じて）だけでなく、連邦政府、米国企業、そして世界中の企業における情報管理においても、急速に主要企業として台頭してきました。同社は、米国および世界における情報戦争の中心的存在であり、社会統制の手段として、米国におけるあらゆる情報の完全な支配の統合を目指しています。その取り組みは、パランティアの AI 技術をパレスチナ人の殺害に採用し（ラベンダー）、パランティアの事業に多額の資金援助を行っているイスラエルとの緊密な協力関係と相まって進んでいます。最近、パランティアは、アンドゥリル、オープン AI やオラクル（そして、程度は少ないが、グーグルやマイクロソフトもパートナー）などのパートナーとともに、このような小規模な新会社では決して獲得できなかった国防総省からの契約を獲得し、ロッキード・マーティンなどを追い抜いた。

パランティアは、連邦政府全体、ひいては軍事・諜報機関全体を掌握し、ボーイング、ロッキード・マーティン、レイセオンを追い出すという大きな野望を抱いています。その野望は、いくつかの仮定に基づいています。パランティアは、情報の完全な管理、スーパーコンピュータの利用における革新、軍や連邦政府における武力行使の脅威の利用、金融上の優位性をもたらす、通貨の創造プロセス（連邦準備制度や暗号通貨を通じて）との独自のつながり、AI を活用して世界に対する認識を変え、市民を混乱させ、その後、さまざまな刺激を時間をかけて与えることで、国民に特定の行動を促し、予測プログラムを用いて国民や個人が行う行動を予測し、将来の活動を予測できるようにする。

パランティアは2004年にCIAのベンチャーキャピタル部門であるIn-Q-Telから$200万ドルの資金提供を受けて設立されました。これはブッシュ政権が公に中止を余儀なくされた「トータル・インフォメーション・アウェアネス」の民間継続プロジェクトであり、CIAのためにパランティアが開発したゴッサム・プラットフォームを通じて実現されました。当初、CIAは数年間パランティアの唯一の顧客でした。パランティアはCIAの最も責任追及が困難な監視ツールの一つです。

現在、パランティアは連邦政府向けに、AIシステムを通じて全米の市民を監視するシステムを構築する予定です。社会保障、国税庁、移民局を統合した中央集権的なシステムを構築し、CIAが開発したゴッサムソフトウェアを用いて、人間の行動を追跡し、操作する仕組みを構築します。

パランティアは、新たな形態のグローバルな情報戦争と心理戦を推進する中心に位置しており、手段を選ばない姿勢を示しています。同社は連邦政府内で多くの命を奪い、FBIの大部分を掌握し、国防総省内の派閥と対立しています。また、ICE（移民・関税執行局）による移民の逮捕・拘束のための情報提供の主要な役割を果たしています。ICEはパランティアが主導し、イスラエルとつながる他のIT大手企業の支援を受けており、トランプ政権に報告する秘密の責任を負わない傭兵部隊のように機能しています。パランティアはアメリカ人を逮捕し始め、現在では逮捕した人物の身元を明かす必要もなく、裁判で発言する機会も与えていません。

パランティアは、9・11以降の数多くの諜報契約を通じて権力を獲得し、チェイニーが設立した「トータル・インフォメーション・アウェアネス」プログラムを継続しています。このプログラムは表面上は廃止されたものの、秘密裏に継続されています。

パランティアの重要な点は、利益追求を目的とする他のIT企業とは異なり、政治家として地位を確立したいという強い意志を持つ2人のリーダーが率いている点です。彼らは独自のイデオロギーを推進しており、世界中の政府の運営方法を根本から変革する野心を抱えています。この野心は、グーグルやマイクロソフト、アマゾンなどの主要な軍事情報請負業者にも見られないもので、そのため、周囲に自由な思考を持つ人物がほとんどいないため、特に強力な存在となっています。

パランティアは、トランプ政権下で進行中のデータの大規模な集中化を推進する最も強力な要因です。政府のすべての機関、FBI、IRS、諜報機関、企業が、すべての個人のファイルを統合し、そのデータを民間企業に提供しているからです。このプロセスは主にパランティアを通じて行われていますが、グーグル、アマゾン、メタ、オープンAIなども関与しています。パランティアは「米国政府の中央オペレーティングシステム」を設計しており、アルゴリズムによる統治を可能にします。このアプローチ は、ティールが提唱した「技術は政治の代替手段を提供する」という思想声明に沿っています。最終目標は、市民の反応が一切不可能となる、完全に技術で構成された政府を創造することです。

パランティアは、政府や企業が大量の人々を追跡し、予測手法を用いて行動を操作し、行動を予測する技術革命を約束したため、COVID-19対応下で急速に台頭しました。同社は、他のコンピュータ上で実行可能で、情報を統合して一元管理するシステムソフトウェアを生産しています。パランティアは、DOGE攻撃時に米国連邦政府の掌握に中心的な役割を果たした可能性がありますが、詳細は不明です。

パランティアの成功は、イスラエルのIDF（イスラエル国防軍）と協力して、社会を破壊し、権力と富の集中を可能にする新たな形態の低強度ハイブリッド戦争を開発している点にあります。このモデルはガザで実施されており、パランティアは米国や世界中の警察とも協力しています。

2024年、パランティアはイスラエルと「パランティアの高度な 技術を戦争関連任務を支援するために活用する」という契約を締結しました。その技術の一部は現在、パレスチナ人を敵の可能性がある度合いに応じて1から100の数字で評価する「ラベンダーAIシステム」として見られます。その誤認率は10％で、イスラエルとパランティアにとって受け入れ可能な水準です。この技術は現在、銀行（資金の流れを追跡するため）、警察（市民の追跡のため）、軍（追跡と殺害のため）に適用されています。最終的にこれらすべてが統合される予定です。

パランティアはハブソラAIシステムを使用して、1日あたり100の攻撃目標を生成しています。このソフトウェアは、移民の追跡、容疑者の追跡、パレスチナ人の追跡と殺害にも使用されています。プロジェクトの核心は、電話記録、ソーシャルメディア、移動パターンの完全なアクセス権限にあり、世界中で秘密裏に導入されている生体認証追跡システムとも連携しています。

ピーター・ティール & アレックス・カルプ 

ピーター・ティール

ピーター・ティールは子供の頃チェスの天才であり、ビル・ゲイツを超える極端な野心を抱えています。彼は家族のドイツ系起源と南アフリカでの経験から、白人優越主義の思想を早期に抱き、その思想は彼の戦略の基盤となっています。その戦略は、白人人口の一部の層を動員し、キリスト教とイスラエルを擁護する技術主導の白人アメリカを築き、民主主義と政府への参加を終わらせるというものです。ティールのもとでは、すべての政府は AI の機能に縮小され、このモデルに従いたいと願う同盟者が世界中にすでに存在しています。彼は公然と反民主主義者です。

ティールは、巨額の資金投入により、J・D・ヴァンスを政治家としてゼロから育て上げ、彼を早急に大統領に就かせたいと考えている。トランプが近い将来辞任し、後継者が就任する可能性は十分にある。ティールは公の人物であることに喜びを感じ、イーロン・マスクよりもはるかに頭脳明晰であり、ほとんどのCEOには見られない冷酷さを持っている。

彼の Founders’ Fund は、さまざまな IT スタートアップ企業に多額の投資を行っており、この手段を通じて、ティールは自分よりも多くの資金を持つ他の億万長者たちよりも大きな影響力を持つことに成功しています。彼の戦略的判断力は非常に優れており、テクノロジー、ガバナンスの性質、社会、金融の分野において、同時に何が起こるかを予測することができます。

ティールは、民主主義の終焉、憲法の廃止、技術に基づくファシズムの推進を主張するカーティス・ヤルヴィン（Curtis Yarvin）の哲学を効果的に活用しています。ヤルヴィンは著書『パッチワーク』で、政府の廃止と多国籍企業による世界の統治を提唱しています。彼は、強力なグローバルな反対勢力が形成されていないため、このプロジェクトを積極的に推進しています。

アレックス・カープ

アレックス・カープは現在、パランティアのCEOであり、注目を浴びることを好む強い個性を持つ人物です。彼はパランティアが情報、 政府、お金、安全保障を前例のない方法で支配する可能性を見出しています。彼はユダヤ系の家庭出身で、母親は黒人です。しかし、進歩的な左派の背景にもかかわらず、彼はパランティアのファシスト的なイデオロギーを熱狂的に支持し、自身の技術で大量の人間を殺す能力に喜びを見出しています。また、気に入らない人物に対して露骨な脅迫を行い、威嚇を試みています。

 カープは、アメリカとイスラエル、そして「西洋文明」が異質な文明を支配し自由を守るという、新たなネオ・ファシスト思想を構築しています。彼は、過去のアメリカ政治言論にはない復讐と屈辱の修辞を用いています。敵を屈辱させ、貧しくさせよ、と彼は言います。

 カープは従業員の間で自身の個人崇拝を築こうとしており、恐怖に依存しています。彼のパラノイア的な性格は諜報機関に適しています——家族はおらず、敵から身を守るために全時間を費やしています。

 カープはスタンフォード大学時代からティールと親しく、二人で密接に協力してきましたが、最近ではティールは金融と政治に深く関与し、カープはパランティアの致命的な拡大、特に2020年から2022年のビル・ゲイツの取り組みを継承し、AIを活用して世界支配を目的としたイスラエルとの連携に注力しています。

 カープは好感の持てる人物ではありませんが、テクノロジーについて興味深い話し方をするほか、IT 業界で育った多くの男性たちが育ってきたテクノロジー文化とそれを融合させる能力があり、イーロン・マスクが政府破壊の責任者に任命した人々のような、ある種の IT 専門家やハッカーたちにとって、非常に魅力的な人物であり、ヒーロー的存在となっています。カープは、過小評価できないほどの忠誠心を彼らから得ており、重要な政治人物となっています。この新しい権力に関連するのは、議会や司法制度の弱体化、そしてパランティアのような民間企業の支配への移行です。

カープは哲学の博士号をもっている人で米国社会がテクノロジーをもって西洋の価値観を異質文明の猛攻撃から守る義務があると想像して、ヤーヴィンと同様の思想的リーダーとしての役割を果たすことができます、しかも軍事力との結びつきはより強いです。

カルプにとって、イスラエルの防衛、暴力と技術を用いて敵を破壊する脅威は、戦略の核心です。彼の野心には限界がありません。

彼は、他のIT CEOたちが単に利益追求に注力する中、人々の発言内容と表現方法を制御することを主張してきました。カープは政府の代替機関を創設しようとしています。イスラエルとの緊密な協力の下、監視の新たな創造的な手法を通じて抑圧と国家統制を強化するプロジェクトが、この計画の核心を成しています。