
☆寺島メソッド翻訳NEWS(2025年8月11日):ケイトリン・ジョンストン:寡頭制帝国は、自らの目的達成のために、私たちの精神を縛り付けようと躍起になっている。そして、それが私たちに希望を与えている・・・
国際※元岐阜大学教授寺島隆吉先生による記号づけ英語教育法に則って開発された翻訳技術。大手メディアに載らない海外記事を翻訳し、紹介します。
ケイトリン・ジョンストン:オーストラリア・メルボルン在住の独立ジャーナリスト。彼女のウェブサイトはこちら、Twitterは@caitozでフォローできます。
非常に影響力のある人々を含め、ますます多くの人々が、私たちがあらゆる点で意図的に騙されているのではないかと疑問を持ち始めているにもかかわらず、プロパガンダを行う人々は現状維持に私たちに同意させようと懸命に努力している。
シリコンバレーは米国政府とますます公然と連携しており、そのアルゴリズムは帝国が認可した物語を高く持ち上げ、認可されていない物語をますます厚かましく隠蔽している。
マスメディアはあまりにも露骨にプロパガンダ的になったため、かつては秘密裏に潜入しなければならなかった報道機関が、今では米国の諜報員を公然と雇用している。
NATOと軍事機関は、まだ発展途上のプロパガンダ科学を発展させるために、大規模な心理操作の新しい形態を研究し、テストしている。
米国の政治・メディア界は、インターネット検閲の強化への支持を作り上げ、検閲の実施を望むフェイスブックなどの機関の独占的支配を強化するために、明らかに偽の「内部告発者」を推し進めている。
ウィキペディアは、帝国主義的な物語をコントロールする活動をしている。
CIAがあるジャーナリスト(ジュリアン・アサンジ)の誘拐と暗殺を企てた後、米国の戦争犯罪を暴露したとしてそのジャーナリストはが投獄された。
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権力者がそのような取り組みに熱心に取り組んでいるのは、ほとんどの一般人が理解していないことを理解しているからだ。つまり、世界についての支配的な物語をコントロールする者は、世界そのものをコントロールするのだ。
権力は、何が起こるかをコントロールし、絶対的な権力は、何が起こるかについて人々がどう考えるかをコントロールする。
人々が自分たちの世界で何が起きているかをどう考えるかをコントロールできれば、何が起こっているのか、何が真実なのかという、人々が共有する「ありのままの姿」をコントロールできれば、どんな計画でも実現できる。人々から富を奪い、労働力を搾取し、生態系を破壊し、子供たちを戦争に送り込むことで、人々が反乱を起こすのを防ぐことができる。自分が所有し支配する政治制度に投票させ続けることもできる。世界中で戦争を起こし、地政学的戦略上の目標達成のために全人口を飢餓に追い込むという、自分の能力に人々が干渉するのを防ぐこともできる。
搾取、環境破壊、抑圧、そして戦争という現状は、私たちの支配者たちに莫大な利益をもたらし、古(いにしえ)の王たちが夢にも思わなかったほどの富と権力をもたらしている。そして古の王たちと同様に、彼らも自ら権力を手放すつもりはない。つまり、この世界を破壊する現状に終止符を打つ唯一の方法は、人々が立ち上がり、数の力でそれを終わらせることなのだ。
しかし、人々は立ち上がらない。現状を受け入れるよう、あるいは少なくとも現状はこうあるべきだと信じ込まされるように巧みにプロパガンダされているからだ。帝国主義による物語コントロールこそが、私たちのあらゆる最大の問題の根源なのだ。
そして彼らはますます攻撃的になっている。私たちの頭の中にある思考をコントロールしようとする彼らのキャンペーンは、ますます強引になり、ますます狡猾さや繊細さを失っている。
このことに気づいた人の多くは、それを絶望の要因と見なす。しかし私は個人的に、希望の要因だと考えている。
彼らは現状維持への同意を人々に作り出そうと躍起になっている。なぜなら、彼らにはその同意が絶対に必要だからだ。歴史が示すように、国民の一定数の人々が反旗を翻すと、支配者はうまく立ち回れない。そして、極めて影響力のある人々が、私たちがあらゆる点で意図的に欺かれているのではないかと疑問を抱き始めているにもかかわらず、彼らはその同意を作り出すためにますます奮闘することになる。
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かつては、彼らは水漏れした船からバケツで水を汲み出そうとしている人のように見えた。今では、息を吸うために口と鼻をかろうじて上げながら、水をかき分けて立っている人のように見える。
彼らはますます必死に奮闘している。なぜなら、そうする必要があるからだ。
プロパガンダを行う者たちが、私たちの社会をこれほどまでに狂気に陥れようと必死に奮闘しなければならないという事実は、自然の引力が正気へと向かっていることを意味している。彼らは、私たちが学校に通う瞬間から死ぬまで、私たちをますます狂った考え方に教育しなければならない。さもなければ、私たちは集団的に目覚め、彼らの束縛を振り払ってしまうことになるからだ。
私たちをこの蒙昧さにとどめ置くためにはたくさんの教育が必要だ。
苦労しているのは自分だとあなたはお思いだろうか?明らかに狂っていて、持続不可能なことが明らかな現状に、国民の同意を得ようと躍起になっている人たちを見るべきだ。この苦闘で重労働をしているのは彼らの方だ。重力と戦っているのは彼らの方だ。
操作的な社会病質者によって虐待され、搾取され、狂気に駆り立てられている世界では、希望を持つことはあまり人気がない。それも無理はない。
しかし、そう考えることを私はどうにも止められない。光が溢れ出して暗闇を追い出さないように彼らが必死に耐えているのを見て、思わず「あの可哀想な連中は、もう長くは持たないだろう」と思ってしまう。
※なお、本稿は、寺島メソッド翻訳NEWS http://tmmethod.blog.fc2.com/
の中の「ケイトリン・ジョンストン:寡頭制帝国は、自らの目的達成のために、私たちの精神を縛り付けようと躍起になっている。そして、それが私たちに希望を与えている・・・」(2025年8月11日)
からの転載であることをお断りします。
また英文原稿はこちらです⇒Caitlin Johnstone: Oligarchic empire is working harder to bolt down our minds in service of its agendas. And THAT gives us hope…
出典:RT 2021年10月16日
筆者:ケイトリン・ジョンストン(Caitlin Johnstone)https://www.rt.com/op-ed/537684-oligarchic-empire-consent-agendas/%3Cbr%3E