
植草一秀【連載】知られざる真実/2025年8月21日 (木) 国民民主党のワクチン誤情報
社会・経済参政党を支持できない。
歴史認識と国家観に賛同できない。
神谷宗幣氏は街頭演説で次のように述べた。
「いま言ったような歴史認識、先の大東亜戦争は日本だけが悪かった、日本がアジアに侵略した、アジアの人たちにすべて迷惑をかけた、日本は一生謝り続けないといけない、こういった自虐的な歴史観も私たちは反対です」
https://x.gd/da6ww
(54分15秒~30秒)
別の場面でこう述べている。
「日本軍が中国大陸に侵略していったのはうそです」
また、7月の参院選で当選した参政党の初鹿野裕樹氏(神奈川選挙区)は6月18日のXの投稿で
「捏造(ねつぞう)された南京事件」
「南京大虐殺が本当にあったと信じている人がまだいるのかと思うと残念でならない」
などと記述。
「南京事件 新版」(岩波新書)の著者である都留文科大の笠原十九司(とくし)名誉教授(中国近現代史)は
「推定される被害者数に幅はあるが、虐殺があったこと自体は、学問的には当たり前の定説で、とっくに片が付いている。
日本政府も公式に認めている」と指摘する。
東京新聞記事は次のように指摘する。
「日中両国政府による「日中歴史共同研究」の日本側の報告書(2010年)は「日本軍による集団的、個別的な虐殺事件が発生し、強姦、略奪や放火も頻発した」と認定している。
被害者数は中国側の見解で「30万人以上」、日本側の研究では「20万を上限として、4万人、2万人と様々な推計がなされている」などと両論併記している。
この報告書は外務省のホームページ(HP)で読める。
これを踏まえ、外務省はHPで「非戦闘員の殺害や略奪行為等があったことは否定できない」と説明している。」
歴史の事実を直視せずに、「日本は間違ったことをしていない」、「日本は正しい」、「日本は他国に謝る必要はない」とする姿勢は愛国者の姿勢でない。
真の愛国者は、歴史を直視し、非を非とし、是を是とし、非があれば反省し、謝罪し、道を正すことを選ぶ。
過去を直視せず、過去の過ちを否定し、自分たちは正しかったと強弁するのは「臆病な自尊心」のなせるわざで、このような者はえせ愛国者である。
過去の事実を消すことはできない。
過去を直視し、過ったなら過ちを認め反省し、謝罪によって和解を求めるしかない。
和解を求め、近隣諸国との友好関係構築に努めるのが真の愛国者の行動だ。
その参政党に投票が集まった背景にワクチン、農業、TPP、財政政策論議がある。
参政党だけがワクチンに対する警戒論を提示した。
他の政党はこの問題を真剣に取り扱ってこなかった。
ワクチン接種が始動して何が起きたのかを確認する必要がある。
コロナパンデミックが広がった2020年に日本の死亡数は前年比減少した。
ところが、2021年2月からワクチン接種が始まり、2021年から死亡数が激増した。
2020年の死亡数は137.3万人。
これが2024年に160.5万人に増加。
23.3万人も増えた。
このような死亡数激増は日本の歴史上初めてのこと。
ワクチン接種が開始された時点でワクチンの治験は完了していなかった。
治験が完了していないワクチンを日本政府は特例承認で認可してワクチン接種が実施された。
結果として日本の死亡数は未曾有の増加を示した。
因果関係の立証は容易でないが、両者の連動関係は明白である。
国民民主党の玉木雄一郎議員と福田徹議員は2025年6月30日に公開した対談動画で、新型コロナワクチンについて次のように発言した。
https://www.youtube.com/watch?v=vysW3EoagB4
「2021年の接種開始時点で治験はすべて終わっていた」
これは事実に反する。
国民民主党は発言の撤回と謝罪を公表するべきだ。
続きは本日の
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植草一秀の『知られざる真実』2025年8月21日 (木) 「国民民主党のワクチン誤情報」
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植草一秀(うえくさ かずひで) 1960年、東京都生まれ。東京大学経済学部卒。大蔵事務官、京都大学助教授、米スタンフォード大学フーバー研究所客員フェロー、早稲田大学大学院教授などを経て、現在、スリーネーションズリサーチ株式会社代表取締役、ガーベラの風(オールジャパン平和と共生)運営委員。事実無根の冤罪事案による人物破壊工作にひるむことなく言論活動を継続。 経済金融情勢分析情報誌刊行業務の傍ら「誰もが笑顔で生きてゆける社会」を実現する『ガーベラ革命』を提唱。人気政治ブログ&メルマガ「植草一秀の『知られざる真実』」を発行。1998年日本経済新聞社アナリストランキング・エコノミスト部門1位。『現代日本経済政策論』(岩波書店、石橋湛山賞受賞)、『日本の独立』(飛鳥新社)、『アベノリスク』(講談社)、『国家はいつも嘘をつく』(祥伝社新書)、『25%の人が政治を私物化する国』(詩想社新書)、『低金利時代、低迷経済を打破する最強資金運用術』(コスミック出版)、『出る杭の世直し白書』(共著、ビジネス社)、『日本経済の黒い霧』(ビジネス社)、『千載一遇の金融大波乱』(ビジネス社、2023年1月刊)など著書多数。 スリーネーションズリサーチ株式会社 http://www.uekusa-tri.co.jp/index.html メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」 http://foomii.com/00050