【連載】今週の寺島メソッド翻訳NEWS

☆寺島メソッド翻訳NEWS(2025年9月2日):ネタニヤフ首相を「戦争の英雄」と讃えたトランプ大統領

寺島隆吉

※元岐阜大学教授寺島隆吉先生による記号づけ英語教育法に則って開発された翻訳技術。大手メディアに載らない海外記事を翻訳し、紹介します。

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米国のドナルド・トランプ大統領とイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相

米国のドナルド・トランプ大統領が、ベンヤミン・ネタニヤフ首相を「戦争の英雄」と呼んだのは、イスラエルの首相が、ガザにおける人道的危機やイスラエル国家がガザで継続している軍事行動に対して世界各国からの厳しい非難に直面している中でのことだった。

保守派の専門家であるマーク・レビン氏との火曜日(8月19日)のインタビューで、トランプ大統領はネタニヤフ首相のことを「いい人」であるとし、「戦う男である」と評した。

「彼は戦争の英雄だ。私自身も自分のことを、そうだ、と思っているが、そんなことは聞かれてないか。私も戦闘機を送ったぞ」と米国大統領は付け加えたが、この発言は米国が6月にイランの各施設に加えた攻撃のことを指している。

トランプ大統領はさらにイスラエル・ハマス間の戦争において生じた人質の解放について称賛し、「私がすべての人質を奪還した。人質の方々の親御さんや人質だった子どもたち、脱出できた人々からたくさん手紙をもらっている」と述べた。

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関連記事: Genocide in Gaza would have taken ‘one afternoon’ – Netanyahu

現在ネタニヤフ政権はガザ市を占領するための新たな軍事行動をおこなう計画に前向きであるが、2023年10月のハマスによるイスラエル奇襲以来、ガザは戦闘により既に前例のない規模の破壊を受けている。

しかしこの計画に対する抗議活動がイスラエル全国規模で展開されており、何万もの人々がイスラエル各地で路上に繰り出している。さらに今回の戦争をとおして、ネタニヤフ首相は市民から激しい非難を浴びせられているが、それはハマスにより拿捕(だほ)された人実の解放を最優先にすることに同首相が消極的な態度を見せていることについてである。

国際的には、ネタニヤフ首相はガザにおける人道的状況について厳しい非難に直面しており、また人道支援を妨げていることについても糾弾されている。国連当局は、ガザにおける飢餓は極端な規模に達していると警告し、イスラエルに対して、支援団体が「飢餓を止める」ためにガザに入る経路を再建するよう求めている。パレスチナ保健省によると、子ども122人を含む少なくとも266人が、ガザで餓死した、という。

7月には、EU加盟国を含む30か国が、「ガザにおける一般市民の苦しみが新たな厳しい段階に入っている」との声明を出し、「それは、援助食糧をほんの少ししか支援しない状況であり、また一般市民に対する非人道的な殺人行為でもある。パレスチナの人々は生きるために最も基本的な必需品である水と食料を求めている」と非難した。

 

※なお、本稿は、寺島メソッド翻訳NEWS http://tmmethod.blog.fc2.com/

の中の「ネタニヤフ首相を「戦争の英雄」と讃えたトランプ大統領(2025年9月2日)

http://tmmethod.blog.fc2.com/

からの転載であることをお断りします。

また英文原稿はこちらです⇒Netanyahu a ‘war hero’ – Trump
この賛辞が出されたのは、イスラエルの首相が、ガザでの飢餓や戦闘行為に対して厳しい非難に直面している最中のことだった。
出典:RT 2025年8月20日https://www.rt.com/news/623318-netanyahu-war-hero-trump/

寺島隆吉 寺島隆吉

国際教育総合文化研究所所長、元岐阜大学教授

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