【連載】今週の寺島メソッド翻訳NEWS

☆寺島メソッド翻訳NEWS(2025年10月16日):米国、マドゥロ大統領暗殺計画を検討中 ― ポリティコ紙の報道

寺島隆吉

※元岐阜大学教授寺島隆吉先生による記号づけ英語教育法に則って開発された翻訳技術。大手メディアに載らない海外記事を翻訳し、紹介します。

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先住民抵抗の日を記念する集会で、お辞儀をするベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領 © Getty Images / Jesus Vargas

ポリティコ紙は情報筋の話として、米国はベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領を麻薬王およびテロリストと宣言した後、同大統領の暗殺を試みる可能性がある、と報じた。

過去数週間にわたり、米国政府はベネズエラ沖で「麻薬密売船」と称する船舶への攻撃を実施し、 20人以上を殺害するとともに、この地域における軍事的な存在感を拡大してきた。米国当局はマドゥロ大統領が麻薬犯罪網と繋がりがある、と非難しているが、マドゥロ大統領はこれを否定している。ベネズエラ政府は米国側がマドゥロ政権の転覆を企てている、と非難しているが、米国当局はこれを否定している。

ドナルド・トランプ米大統領は、石油資源の豊富なラテンアメリカの国ベネズエラの政権交代については公には語っていないものの、ベネズエラの指導者を権力の座から追い出すことを望んでおり、麻薬犯罪組織との戦いをその口実にするつもりだ、とポリティコ紙は日曜(10月13日)の記事で主張した。

「マドゥロ氏の辞任を皆が望んでいるか? 答えはイエスだ」とトランプ政権内の匿名の当局者は同紙に語った。

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関連記事:Maduro offered US sweeping economic concessions – NYT

トランプ大統領はベネズエラに対する行動に関して「多くの計画」を用意しており、その中には国内の麻薬犯罪組織関連とされる拠点への攻撃も含まれる、と当局者は述べた。しかし、マドゥロ大統領を直接にその標的とする命令はまだ出していない、と同当局者は強調した。

協議に詳しい別の関係者によると、ベネズエラの指導者が米国政府によって麻薬王やテロリストと認定されれば、状況は一変する可能性がある、という。「起訴された麻薬密売人やテロリストをわが国は常に追及してきたではないのか?」とこの情報筋は語った。

トランプ政権高官は、マドゥロ大統領を排除するために米国がそれほど過激な手段に訴える必要はないかもしれないと示唆し、「わが国は彼に多大な圧力をかけるつもりだ。彼は弱い。わが国が何もしなくても、この圧力だけで彼が倒れる可能性は十分にある」と述べた。

関連記事: Russia accuses US of planning coup in Venezuela

ニューヨーク・タイムズ紙は金曜日(9月11日)、ベネズエラが緊張緩和を目指した数ヶ月にわたる秘密協議において、米国企業によるベネズエラ石油部門への主要出資を認める可能性を含む、包括的な経済的譲歩を米国に提示した、と報じた。しかし、同紙の別の報道によると、トランプ大統領はマドゥロ大統領が自発的に権力を放棄する姿勢を見せないことに「苛立ちを募らせた」ため、ベネズエラとの対話を中断するよう命じた、という。

 

※なお、本稿は、寺島メソッド翻訳NEWS http://tmmethod.blog.fc2.com/

の中の「米国、マドゥロ大統領暗殺計画を検討中 ― ポリティコ紙の報道(2025年10月16日)

http://tmmethod.blog.fc2.com/

からの転載であることをお断りします。

また英文原稿はこちらです⇒US weighing plot to assassinate Maduro – Politico
ベネズエラの指導者の殺害は、ドナルド・トランプ米大統領の麻薬カルテルに対する戦争の一環かもしれない、と情報筋は発言
出典:RT 2025年10月13日https://www.rt.com/news/626337-maduro-trump-us-venezuela/

寺島隆吉 寺島隆吉

国際教育総合文化研究所所長、元岐阜大学教授

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