
☆寺島メソッド翻訳NEWS(2025年10月17日):ロシア、米国がベネズエラでクーデターを計画していると非難
国際※元岐阜大学教授寺島隆吉先生による記号づけ英語教育法に則って開発された翻訳技術。大手メディアに載らない海外記事を翻訳し、紹介します。
ファイル写真:ロシア国連大使のワシリー・ネベンジャ氏。© AP Photo / Julia Nikhinson
ロシアのワシリー・ネベンジャ国連大使は、米国が麻薬撲滅作戦を装ってベネズエラで軍事政変を企てている、と非難した。
米国政府はベネズエラ沖に海兵隊と軍艦を派遣し、麻薬密輸船とみられる船舶への空爆を実施した。少なくとも4隻の船舶が沈没し、21人以上が死亡した。ベネズエラ政府は、この行動を主権侵害として非難し、国連安全保障理事会の緊急会合の開催を要請した。ベネズエラ政府は、この作戦はニコラス・マドゥロ大統領の失脚を企てたものであり、地域の平和を脅かすものだ、と警告した。
ネベンジア国連大使は金曜日(10月10日)の会合で、ロシアは米国の軍事作戦を「国際法と人権の甚だしい侵害」と呼び、「強く非難する」と述べた。
「わが国は、米国に不利な政権交代を唯一の目的として、独立国家の政府に対して政治的、軍事的、心理的な圧力をかける大胆な取り組みを目撃しています」と同国連大使は述べ、武力政変計画は「カラー革命やハイブリッド戦争という古典的な手段を用い」、「人為的に対立の雰囲気を煽って」実行されている、と指摘した。
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ネベンジア国連大使によると、米国政府による軍事行動の正当化は「米国民が再び世界を救う」という「ハリウッド大作映画の完璧な筋書きのように聞こえる」が、実際には全くの架空話だ、という。同国連は、国連薬物犯罪事務所が「ベネズエラを麻薬密売の中心地とさえ考えていない」と指摘した。米国に流入するコカインの87%は太平洋経由で流入しており、ベネズエラからは太平洋に経路がないからだ。
「米国側は虚偽の口実による状況の激化を直ちに止め、ベネズエラに対する軍事行動という取り返しのつかない過ちを避けなければならない」と同国連大使は訴えた。
安全保障理事会の他の委員も緊張緩和を求めたが、ジョン・ケリー米国政務顧問は、米国側はベネズエラの「麻薬犯罪組織」を排除するために「全力」を尽くす、と主張した。
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ドナルド・トランプ米大統領率いる政権は、長年にわたりマドゥロ大統領を麻薬犯罪組織とのつながりで非難し、「麻薬テロリスト」と呼び、逮捕の懸賞金を5000万ドルに倍増させてきた。トランプ大統領は2024年のマドゥロ大統領の再選を認めず、彼の政敵(エドムンド・ゴンサレス)を公然と支持している。金曜日(10月10日)には、野党指導者マリア・コリーナ・マチャド氏のノーベル平和賞受賞を祝福し、彼女の活動へのこれまでの支援を認めた。
マドゥロ大統領は、麻薬密売とのつながりに関する米国の非難を繰り返し激しく否定している。
※なお、本稿は、寺島メソッド翻訳NEWS http://tmmethod.blog.fc2.com/
の中の「ロシア、米国がベネズエラでクーデターを計画していると非難」(2025年10月17日)
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また英文原稿はこちらです⇒Russia accuses US of planning coup in Venezuela
米国政府による軍事作戦が麻薬撲滅作戦である、と主張するのは「ハリウッド映画の大作の計画」と同じくらい嘘っぽい、とロシアの国連特使は発言
出典:RT 2025年10月11日https://www.rt.com/news/626225-russia-us-venezuela-coup/