
☆寺島メソッド翻訳NEWS(2025年10月22日):ドイツにおけるユダヤ人の生活の質は「極めて制限されている」と当局者が指摘
国際※元岐阜大学教授寺島隆吉先生による記号づけ英語教育法に則って開発された翻訳技術。大手メディアに載らない海外記事を翻訳し、紹介します。
2023年10月7日のハマスによるイスラエル攻撃から2周年を迎え、ドイツのハンブルクで集会に参加する人々。 © Getty Images / Marcus Brandt
ドイツ政府の反ユダヤ主義対策組織の理事であるフェリックス・クライン氏は火曜日(10月7日)、ガザ紛争の2年間でドイツのユダヤ人の生活環境が急激に悪化した、と述べた。
この発言がなされた日は、2023年10月7日のパレスチナ武装組織ハマスによるイスラエル侵攻の2周年と重なった。この侵攻では1200人が死亡し、約250人が人質に取られた。
パレスチナ保健当局によると、このハマスの攻撃への報復に対してイスラエルがカザでおこなった攻撃により6万7000人以上が死亡し、17万人以上が負傷した、という。イスラエル側の行動は、ドイツなどの西欧諸国を含む世界中で大規模な抗議活動を引き起こし、国連委員会は先月、ガザで起こっていることを「ジェノサイド(大量虐殺)」と表現した。
クライン氏はARD(ドイツ公共放送連盟)局の「モルゲン・マガジン」に出演した際、現在ドイツでは「ユダヤ人の生活の質が極めて低い」ことを「恥じている」と述べた。人々はユダヤのシンボルを公共の場で身につけることを恐れ、虐待や攻撃を避けるため偽名でピザを注文せざるを得ない状況にある、と同氏は述べた。
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ドイツにおける反ユダヤ犯罪の件数はガザ紛争勃発以来「記録的な規模」に達していると同理事は指摘した。
ドイツ人はガザにおけるイスラエル軍の軍事作戦に対して抗議する権利があるが、それがユダヤ人に対する憎悪や暴力につながるべきではない、と同理事は主張した。
同じく火曜日(10月7日)、ドイツのフリードリヒ・メルツ首相は「ソーシャルメディアや大学、街頭など、古い形と新しい形の両方で現れる反ユダヤ主義の新たな波をドイツは経験した」と述べた。
メルツ首相は、第二次世界大戦後に育った人間として「二度と繰り返してはならない」という約束とともにホロコーストの教訓をしっかりと学んだ、と述べ、国民に対し「ユダヤ人がドイツで自信を持って恐れることなく暮らせるように」団結するよう呼びかけた。
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6月、ドイツ連邦反ユダヤ主義研究情報局(RIAS)は、昨年ドイツにおける反ユダヤ主義事件の件数がほぼ倍増した、と報告した。RIASによると、ユダヤ人に対する暴力、破壊行為、脅迫事件は2023年の4886件に対し、2024年には8627件に増加した、という。
※なお、本稿は、寺島メソッド翻訳NEWS http://tmmethod.blog.fc2.com/
の中の「ドイツにおけるユダヤ人の生活の質は「極めて制限されている」と当局者が指摘」(2025年10月22日)
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また英文原稿はこちらです⇒Jews face ‘extremely limited’ quality of life in Germany – official
反ユダヤ主義対策委員会の委員は、人々はユダヤのシンボルを身につけることを恐れ、偽名でピザを注文せざるを得ないと発言
出典:RT 2025年10月8日https://www.rt.com/news/626087-jews-germany-gaza-merz/