驚嘆「山本完投」 D対B MLBナ・リーグ優勝決定シリーズ第二戦/これも驚嘆 史上初日本がブラジルに勝ったぞ!/混迷 総理の相手 二人の T と T この雄一郎 テレビが好きだなあ!/…と思わせたが、どっこいオレを忘れちゃ困るぜ!意外な伏兵で決まりか
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驚嘆「山本完投」 D対B MLBナ・リーグ優勝決定シリーズ第二戦
これも驚嘆 史上初日本がブラジルに勝ったぞ!
混迷 総理の相手 二人の T と T この雄一郎 テレビが好きだなあ!
…と思わせたが、どっこいオレを忘れちゃ困るぜ!
意外な伏兵で決まりか
今日は10月15日、水曜日だ。原稿を書き出すにはちょっと早いですよねえ。
これには私の事情がありまして、いつもだと日曜日締め切りで、書き出しは早くても土曜というのが通例ですが、実は今週金曜日から福岡に帰ります。福岡に帰ってどうするのか?こういう疑問をお持ちになる方もいらっしゃることでしょう。
実は私、今年で85歳になりました。癌で手術4回、脊柱管狭窄症でやはり4回手術、胃のジスト手術1回、耳のメニエール病で左内耳手術。計十回の全身麻酔手術を経験しました、どれをとっても簡単で軽い手術ではありませんでした。確か耳の手術が60歳頃でたから、この25年間で、いや実際には60歳−75歳の15年間に十回の手術を重ねていることになります。それでも命は奪われずに済んだのはどうしてですかね??
私はこれは免疫力のお陰だと思っています。傷ができても治りが早い。四回も癌の転移(大腸がん→左肺がん→右肺がん→肝臓がん)をしながら致命傷にはなっていない。「免疫力」様さまです。
てなことを85歳の春過ぎに考えることがしばしばあり、頭の中に「残りの生はどれだけあるか、分からない。最後にやっておきたいことって何かなぁ?」と呟き始めました。その結果、先ず最初に浮かんだ答えがこれでした。
「そうだ、生まれ故郷を訪ねてみたい。子供時代を思い出してみたい」
東京生まれ、東京育ちみたいな人は余りそんなことは思わないでしょうけど、私と同様ご高齢で田舎に故郷をお持ちの方々、私のこの思いをご理解頂けると思います。私の場合は生まれ故郷を見た後には自分に率直・正直に語る人生本を執筆したい。この大切な夢が残っている。父は精神の病を体深く抱きながら、最後に『虚実の彼方に〜〜〜鳥越家の人々』(550頁)を著しました。私の夢の一部を飾ることになるであろう故郷、もう一度この目で抑えておきたいのだ。歩行器や車椅子の旅になるけど故郷の、あの山、耳納連峰の美しさをしっかりと目に抑えてきたい。『鳥越 俊太郎はこう生きた❣️』を出すために。
そんな訳で、今週末から福岡に妻、次女と孫の4人で帰ることにしました。日曜締め切りの、この原稿はその旅行にひっかかりますので、今日木曜日の夕方に出稿するつもりです。
運がよかったですねぇ、一昨日サッカー日本代表とブラジルの試合がありました。日本は前半2点失点し配色濃厚、チャンネルを変えました。でもやはり気になって終わる直前の試合に戻りました。するとなんと勝ってるじゃないですか!!!!
最後は3−2で日本の勝利だった。サッカーは私たちの年配者にとっては野球ほどの親しみはないのだが、1989年の初対戦以来この試合まで2分け11敗、5得点 35失点と完全に圧倒されてきた中で、14戦目で掴んだ白星。サッカー関係者にとってはさぞ嬉しい勝利だったろう。翌日の新聞も
【森保J 歴史刻む3発】
【後半逆転 ブラジルに3−2】
【「殴り合い」敵陣で圧力】
【王国 最終ラインが崩壊】
と新聞も喜んでますね。日本のサッカー界にとっては明るい兆しが灯ったことでしょう。
さて、次はMLBメジャーリーグのポストシーズン。ナ・リーグの優勝決定シリーズの第2戦がミルウオーキーであり、ドジャースがブルワーズと対戦した。これは昨日15日の朝、NHKで中継されたので最後まで見入ってしまった。一回表山本投手の投げた初球をブルワーズの一番バッターがいきなりホームラン。初球だよ、初球。これには驚いたねえ。
ところが、山本投手はソフトバンク時代から日本を代表する好投手だと知っていたから、この初球本塁打には驚かされたよ。
朝日新聞の記事によると、
「約3ヶ月前の7月、このマウンドで一回をもたずにノックアウトされていた。鮮やかな先制パンチに敵地のファンが大いに沸いた。だがしかし、その盛り上がりはこの時がピークだった。『まだ1人目でソロ本塁打なので。そんなにメンタルに(ダメージが)くることもなく、切り替えられた』と山本。臆せず腕を振り後続の3人を内野ゴロに仕留めた」
結局九回まで111球、3安打7奪三振1失点で、メジャーに来て初めての完投勝利を飾った。ポストシーズンでの完投勝利は2017年にバーランダー(当時アストロズ)が達成して以来。メジャーリーグでは先発、中継ぎ、抑えなど投手の分業制が確率されており大体の目安として六回か7回で先発投手は降板する。テレビで実況を見ていたら八回の裏のベンチ内部が実況放送で流れていた。当然何をしてるんだろう、と思いますよね。
投げ終わった山本投手を囲んでコーチや監督、通訳さんなどが何だか話し合っている光景だ。あ、これはここで終わりというのか、ひょっとしたら山本投手が「九回も投げさせて下さい」と監督に嘆願しているのかな?ナーンて思いながら見ていました。
朝日の記事によると、
「八回を終えて投球数は97に達したが、九回もマウンドへ。続投の決断は難しかったかという問いに対して、ロバーツ監督は『いいえ。球数が90球を超えても彼がベストな選択だと、今年で信頼できるようになったから』と答えた。」
大谷選手はこの日一本安打を打って打点1を記録したが、この日も3三振を喫するなど打撃不調からは抜け出してはいない。まだ続くこのPSシリーズ、大谷選手には1発大ホームランをかまして欲しいものだ。
大谷選手の登板は明後日第4戦になるそうだ。
さてここから政治の世界に突入します。
ご存知のように自民党の次期総裁に高市早苗さんが選ばれました。自民党の人事を見ると麻生さんが副総裁でNO・2。麻生さんは今回幹事長になった鈴木純一さんの姉と結婚しているので、鈴木幹事長は麻生副総裁の義弟というわけだ。
高市総裁は麻生さん一家の影響を受けるでしょうね。
ここまでは来週21日に予定されている国会召集日までの《誰が次の総理大臣になるか》が新聞、テレビだけでなく国民の耳目を惹きつけてきた。
ご存知のように突然26年の友好関係を破り捨て、公明党が自民党との連立を離脱した。連立離脱の経緯は先週述べたので繰り返すつもりはないが、これまでは自民と公明所謂、「自公政権」で政治をやりくりしてきた。ところが、肝心の相棒に「オレ、抜けた」と公言されて高市早苗氏の、日本で初めての女性総理大臣の登場に赤信号が灯った。
先週から今週にかけてテレビで一番見かけた人物は誰でしょう?
なーんてクイズを出したくなるような事態が日々続きましたね。野党政権は果たして成立するのか?立憲民主、国民民主、日本維新の会、3党の代表、幹事長クラスの3党会談がひっきりなしに開かれ、その都度テレビが伝え、政治評論家あたりがあーだこうだと喋る。それにも増して今回目立ったのは国民民主の玉木雄一郎代表だ。テレビの出演回数は一番多かったのではないかな?
「私には内閣総理大臣を務める覚悟があります」
玉木氏は10月5日、自分のXでこう総理への決意を述べた。テレビでも同様の発言を聞いた覚えがある。もちろん3党合意などが実現すれば、という条件付きだったが、顔は見事なほどの笑顔に輝いていた。私の個人的な感想を述べると、有頂天になっている人間特有の何か「いやらしさ」が見てとれて余り好きにはなれなかったなあ。
立憲民主、国民民主、日本維新の会の3党の協議が続き、一方で自民と野党三党の代表の協議も進んでいた。この間私には何も発言が聞こえない「維新はどうするのよ?」という疑問が残っていた。だって「日本維新の会は」もともと大阪の自民党からはみ出してできた組織だし,高市総裁とは思想的には一番近いはずだけどなぁ。それに衆議院の人数は35人、国民民主の27人より自民にとっては遥かに有利なんだけどなぁ。そんなこんなで10月16日の新聞各紙には当然と言えば当然のこんな見出しが溢れた。
先ず朝日新聞。一面トップに記事だね。
「自・維、連立向け政策協議」
首相指名 高市氏の公算大
3面には次のような見出しで舞台裏の解説記事が載っている。
「維新、自民へ急旋回」
「吉村氏 会談に駆けつけ」
「公明連立離脱で交渉加速」
以上のような記事を見るともうほぼキマリですね。
衆議院の過半数は233議席。自民党196議席 日本維新の会35議席。両党をプラスすると231議席。過半数には2議席不足するだけだ。参院は5議席。ここまで来れば野党または無所属議員から過半数を超える衆院で3議席参院で6議席を得るのはた易いのかもしれない。そう読んで高市さんの笑顔が終始消えなかったのかな?維新の主張にある「副都心構想」は維新の年来の要求で首都機能のバックアップ体制を図ろうというもの。
毎日新聞も2面に「追跡」として新しい事態を追っている。
「連立 維新に照準」
「高市氏 数ヶ月前から人脈構築」
毎日新聞2面の記事から一部引用しよう。
「維新との連立を視野に入れた連携構想には、自民内から驚きの声が上がった。維新と太いパイプを持つ菅義偉元首相や森山裕前幹事長は、総裁選で小泉進次郎農相を支援し、『小泉政権』誕生の場合は『維新の連立入り』の可能性が高いとされていた。しかし、下馬評を覆して高市氏が勝利し、維新関係者も『うちも小泉さん一本足打法だった』と語り、連携の機運はしぼんだとみられていた。
だが関係者によると高市氏は数ヶ月前から、維新の遠藤敬国対委員長と大阪で会食するなど、ひそかに人脈構築を図ってきたという。総裁選でも、維新が掲げる『副都心構想』に理解を示した」
新聞やテレビそして政治評論家などの目も届かないところで自民高市氏と維新の間には、政権を共にするような関係は紡がれていたのだ。
場合によっては総総分離で、当面は石破さんが辞めないで総理大臣を務めるという手もあるかなあ、と思ったが、やはり高市早苗氏のあの消えない笑顔(作り笑いに見えるのだけど)にはその手があったのだねえ。安全保障の問題、憲法改正、靖国神社参拝など歴史認識の問題など私個人的には高市政権には認められないところがいっぱいある。これまでで言えば第二次安倍政権だね。
2025/10/20 配信
鳥越 俊太郎 記述
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鳥越俊太郎
1940年3月13日生まれ。福岡県出身。京都大学卒業後、毎日新聞社に入社。大阪本社社会部、東京本社社会部、テヘラン特派員、『サンデー毎日』編集長を経て、同社を退職。1989年より活動の場をテレビに移し、「ザ・スクープ」キャスターやコメンテーターとして活躍。山あり谷ありの取材生活を経て辿りついた肩書は“ニュースの職人”。2005年、大腸がん4期発覚。その後も肺や肝臓への転移が見つかり、4度の手術を受ける。以来、がん患者やその家族を対象とした講演活動を積極的に行っている。2010年よりスポーツジムにも通うなど、新境地を開拓中。


















